薬学実務実習での経験から自己分析を進めビジョンを言語化してみた話
対象読者
自己分析に悩んでいる薬学生
何がやりたいのかが明確化出来ず悩んでいる方
自己分析を基にビジョンを言語化
こんにちは、城西国際大学薬学部5年の伊藤です。
自分の自己ビジョンは、「薬学の学びで人を楽しませ、そこから『自分らしい健康』という価値を提供する薬剤師」という形で言語化しました。
実務実習や就活での自己分析を通して本当の意味で自分のやりたいこと、自分らしい事って何だろう?を考えた末での結論でした!
考えに至った理由
主観的な理由
もともと大学での薬学や、独学のIT分野の勉強が大好きでした。興味のある分野だから積極的になれるし、楽しく感じるのだろうなと考えていました。でもそれだけだったのでしょうか?
そして「勉強の経験」に対して、前の記事でも紹介した「自分らしい瞬間ってどんな時?」を考えてみる事にしました。
そうすると、「学びをアウトプットしている瞬間」が最も楽しいと思う瞬間であることが分かりました。
例えば
友達と勉強の事について話し合っている時
SNS上で学んだ内容をまとめて発信している時
note記事を書いている時
去年の薬学生アワードでの発表中
実習での服薬指導時、大学で身に着けた知識が生かせたとき
などなどです。
また、思い立ってみればプログラミングで個人開発などする際も薬理学botなど自身の学びを発信できるようにする事を目的し、そこに大きなモチベーションを感じていました。
そして、これらをしている時が最も自分らしく生き生きとしていたと考え、ここを主軸に自分の伸ばしたい強みを見つけて行こうという結論に至りました。
客観的な理由
自己満足で終わらない為にも客観的な需要について考える事は大切です。
薬剤師の使命は国民の健康を守る事です。ゴールはどの薬局、薬剤師も共通するところです。薬剤師法1条で国もそう定めています。
しかし、ゴールに至るまでの筋道は10人薬剤師がいたら10通りの筋道があると思います。その中で自分に最も合ったやり方を見つけ、貢献して行く事が大事だと思います。自分は上記のビジョンをベースに国民の健康を守っていきたいです。
薬学実務実習での経験を基に自己ビジョンの客観的な需要について考察。
実習を通じてある結論に至りました。
健康効果を向上させるアプローチを階層化して考えてみると、
薬物治療
営養指導、運動指導
知識、知恵、健康教育
の順で長期的なリターンが大きくなっていくというものです。
患者対応を通じて実際に健康になって貰うには、お伝えした内容をいかに実践して貰えるか?にかかってきます。
そして、行動への繋がりやすさを考えた時最も効果的なのが知識、知恵だと考えます。
薬物治療はハイリスクハイリターンの短期投資
薬は飲めばある程度確かな効果が期待できます。しかし、副作用などのリスクもはらんでいます。
健康指導は薬に比べれば安全に効果が見込めるけど・・・・
健康指導や運動指導は薬よりも安全な方法で効果を期待する事が出来ます。
しかし、「医者に言われたから毎日走る」「薬剤師が減塩減塩うるさいから好きなものを無理して我慢する」。このような状態では、患者らしく生きていると言えるでしょうか?
自身の身体について理解して貰い、より良くしていく為の「知恵」を身に着けて貰うことが出来れば?
正しい意味での健康教育が出来るとどうでしょう?
自身の体について、生涯を通して正しい知識を持ちそれをより良くする為の日常生活を自ら実践していける。
そんな風になれるようなサポートを薬剤師としていきたいと思いました。
それが自己自己ミッションである「関わった人に何かを持って帰って貰う事を意識する」に繋がっていきます。
今後薬剤師人生を通して取り組んで行きたいこと
上記の目標は自身の生涯を通しての軸となっていくかと思います。
その為にやりたいことの一つとして、世代別アプローチがあります。それは、生涯を通して自身の身体を守るための知恵を付けて行って貰いたいと考えているからです。
国民全体へのアプローチ
小中学生には学校薬剤師やイベント主催を通して若いうちからの健康教育を
中高生~大学生に対してはSNSを通じた発信を。
大人世代には早期からの健康意識の訴求が出来るような活動を。
高齢世代には、業務上の服薬指導や在宅医療などでアプローチし、安全に過ごしてもらうための知恵を
同業者に対するアプローチ
普段の業務や勉強で得た知見を一世代下の世代に発信し業界全体のレベル向上に貢献する。
学ぶ事の楽しさ及び、自身への効果を訴求していくような発信
まとめ
国民の健康増進に努めるのは薬剤師の使命
その手段として以下のようなアプローチ、サポート
健康や自身の身体に関する正しい知恵を持って帰って貰い、
長期的視点で見た健康増進に役立ててもらう世代別に適切な手法での発信を行い
生涯を通して自身の意思でで健康を維持できるようなサポートを行う。自身が何か学んだ事があれば惜しみなく同業者に発信し、
業界全体のレベル向上に貢献する。
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