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新生児の沐浴ケアが大好き
こんにちは🌈POTEさんのお手伝いをしている助産師のKanakoです。
今は一度医療機関からは離れ、別の場所で働いていますが、病院を辞めてから数ヶ月…
とてもとても恋しく思うケアがあります。
「新生児の沐浴、楽しかったな〜」
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産婦人科での勤務を思い出せば、社会人として、かつ医療従事者としての経験の中には、嬉しいこと、しんどかったこと、悔しかったこと、いろんな思い出が溢れてくるのですが、
つらい中でも、新生児と関わる仕事だったことは、私にとってやっぱり、働く上で力になっていたと思うのです😌
たくさんの表情を見せてくれる赤ちゃん👶
沐浴は、日勤の始まりにしていました。 朝、日勤の助産師が赤ちゃんたちの体重や、体温などのバイタルサイン、全身状態を確認します。 その後に、助産師たちで順々に、沐浴ケアをしていきます。 頭の中では今日の業務スケジュールの組み立て、準備、担当患者さんのことなどでフル回転でいっぱいいっぱい🌀
タオルや衣類、オムツを流れるように準備をして、先輩後輩たちとワイワイしながら、横並びで、赤ちゃんを沐浴していくのですが、みんな自然と赤ちゃんに声かけをしちゃうんです😊
「あ〜泣いちゃう泣いちゃう、大丈夫、お風呂だよ〜」
「は〜い、髪の毛きれいきれいになったよ〜」
「初めてのお風呂ですよ〜」
「おとなしいね〜お風呂好きな子になるかな〜」
「あなた重いねえ、さすが体重3500gだねえ」
「ああ、おしっこした!もう〜」
「足の力強いね〜もう立っちゃいそうだね〜」
泣き始める子、うっとりとした顔をする子、手足をばたばたする子、体を洗う私の指をきゅっと握る子。
さまざまな表情をみせる赤ちゃんを、とてもとても愛おしいと感じていました😊
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特にお気に入りは、赤ちゃんの背中側を洗うときの、赤ちゃんの姿勢です
✨
新生児は首が座っていないので、しっかり支える必要があり、背中を洗う時には、自分の手から腕に赤ちゃんをもたれかけさせます。
その時の、まあるく丸まった背中の可愛さといったら、たまりません…赤ちゃんの体温がじわっと、自分の手にも広がっていく感覚も、特別でした😌
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自分に全身を預けてくれているのだ、という責任感も感じながら、自分の腕におさまる大きさになって生まれてきた新生児の尊さを、とても感じる時間だったと思います🌈
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沐浴は、新生児の全身状態をチェックする機会でもあり、清潔を保つ大事な助産ケアです。
赤ちゃんの体を冷やさないように、また水が顔にかからないように、溺れないように、などたくさんの気をつける点はありますが、私は赤ちゃんとの大
事なスキンシップの時間だとも感じていました✨
両親学級での沐浴指導
産婦人科の勤務では、妊婦さんとそのパートナーへの両親学級での保健指導も担当していました。
両親学級では、妊娠中の体の変化、分娩、産後の生活などに加えて、赤ちゃんの人形で沐浴を実際にしてみよう、という機会を作っていました。 実際に助産師が沐浴の一連をやり、その後にパートナーさんにやってもらいます😊
パートナーさんは、あまり慣れない手つきで、赤ちゃんの人形を抱くのも少しぎこちなく、妊婦さんから「助産師さん、そうじゃないって言ってたよ」「これ忘れてるよ」など声をかけられあたふたしながら、沐浴体験をしてみます。
2回目になると最初よりもスムーズにできるようになったりもします。 沐浴体験をした後に「家でやるなら洗面台がいいね」「一人だと大変だから、仕事から帰ってきてから一緒にやろう」など二人でお話されている様子を見ると、とても嬉しくなりました😊
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「沐浴できるか不安」という産後のママの思い
受け持ち患者さんに関わる時には、特に初めてお子さんを出産したママは、「沐浴できるか不安」「小さいのに首も座っていないのに、水につけるのが怖い」という言葉もよく聞きました。
首が座っておらず、泣くときには全力で泣き手足をバタバタさせる赤ちゃん、ママやパパとしてもまだ抱っこにも授乳にも慣れていない時期には、お風呂に入れる、というのはとても高いハードルのように感じるのだと思います🌀
そのときには「赤ちゃんとのスキンシップだから、たくさん話しかけながら、ママもリラックスして、楽しんでやっていいんですよ」とお声がけをしていました。
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でも、沐浴が不安、緊張する、という気持ちは、私もとてもわかります💦
看護学生の時、母性看護実習で産婦人科に実習に行く前に、実技試験があり、沐浴は試験科目でした。 教科書の沐浴手順を何度も読み、友達と一緒に人形を使って練習し、間違えてはいけないポイントを忘れないように必死でした😭
実技試験でも、さっきあげたような「おとなしいね〜お風呂好きな子になるかな〜」なんて楽しく声かけができるわけもなく、先生の前で、きっとぎこちない手つきでしていたことと思います💦
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助産師になって、新生児と関わる時間も長くなり、抱っこや哺乳、オムツ替え、沐浴は何度もすることによって少しずつコツを覚え、沐浴をしている時の赤ちゃんの反応をみて声かけができる余裕を感じられるようになり、やっと楽しい、と思えたのかもしれません。
私にとって、先輩後輩と話しかけながらワイワイできる時間であり、助産師としての成長を感じさせてくれる機会でもあり、育児生活に寄り添いサポートするという役割を再認識し、生まれたての赤ちゃんという尊い存在を実感させてくれた、沐浴。
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両親学級を受けてくれた方達、産後ケアをした患者さんたちにとっても、良い思い出になっててくれたらいいな、と思います。
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