矯正歯科ってどー選ぶのよ?
歯列矯正を始めて半年ほど。東京に無数にある歯科の中から実際に何軒かで話を聞いて回り、実際お任せする運命の(?)1軒を選ぶまでの、私の矯正歯科選びは間違ってなかったかなと思えるので残しておく。
矯正を思い立った当初はインビザラインでやりたいと思っていたけど、結局現在は表ワイヤーで矯正中。
矯正には時間もお金もかかるし、下手すると美観や健康への損失がデカいので、絶対失敗したくないよなァ…と思いながら探し始める。
しかし矯正歯科って、人生で何度もお世話になるようなものでもないし、みんながお世話になるものでもないから、オープンな口コミはほぼないしほんと難しい。。。
なので譲れないポイントを絞って、その点の失敗を全力で避ける選び方で良かったんだろうなと思えている。
カウンセリングに行く矯正歯科を選ぶのも一苦労
フィルター①日本矯正歯科学会の認定医
土地にゆかりもなく、口コミなどの情報をほぼ手に入れることができなかったので、大失敗を避けるためにまずは権威に頼る。これで東京にある無数の歯医者さんの中から、約700人の医師に絞れたことになる。
フィルター②通いやすい
仕事が忙しくても行きやすいこと、何かあったらすぐに手当てしてもらえることが大事だと思い、生活圏から30分以内とした。これで約700人の医師の中から一気に8軒程度に絞れた。
フィルター③予約の取りやすさ
近くても行ける日がなければ意味ないので、平日夜や土日開院している日はあるのか、先生は常駐しているのか、という観点で8軒から5軒に絞る。さらに、電話やメールでカウンセリング予約を入れていく中で、初診まで1か月待つようなところもあり、人気はあっても予約が取れないと困るし、早く治療を開始したかったので、そういうところは検討から外した。
カウンセリングで提案された内容と気持ちの変化
ここまで、検索して予約するだけで1週間くらいかかったような。
このころはまだ、出っ歯でガタガタではあるけどなんとかインビザラインで矯正できるんでは?と思っていたけど、まわるうちにインビザラインは諦める決心がつくことになる…。
4軒で実際に提案された施術と心情の変化は下記の通り。
相談内容
・上前歯の特に右側が出っ歯。口が閉じづらい。下の前歯がガタガタ。
・嚙み合わせが悪い。歯のすり減り。食いしばり。
・矯正中の見た目も気になる。インビザラインでの矯正はできるか。
・2年半程度、最悪1年半程度で転勤するかもしれない。
当日のカウンセリングで特に確認したポイント
・現在の歯並びがガタガタの理由をわかりやすく教えてくれるか
・そのうえで提示される治療方法に納得できるか
・信頼できるか(施術してくれる先生が診察や説明をしてくれたか、院内や機材は清潔か、受付や患者の雰囲気など)
1軒目
提案内容:上下計4本の小臼歯(犬歯の後ろの歯)を抜歯。インビザラインだと3年以上かかるし動かせる幅が少ないのでワイヤー治療が現実的。表ワイヤーで2年、裏ワイヤーなら3年。
気持ち:歯並びのためなら多少抜いたり削ったりも仕方ないと漠然と思っていたものの、いざ実際4本抜くよ、どうですか、と言われると
「いや健康な歯4本抜いちゃうのなんか抵抗ある・・」という自分の気持ちに気づいたのがこの1軒目。このときはまだ違う医院で違う提案がもらえるでしょ、と軽く考えていた。
2軒目
提案内容:抜歯はしなくても可能だが、上の小臼歯2本を抜かないで矯正すると出っ歯が完全に引っ込まずに斜めになると思うので抜歯をおすすめ。下の小臼歯は残せそう。インビザラインもやってはいるけど矯正できる範囲や仕上がりを考えると、うちでやるなら表ワイヤー推し。
気持ち:やっぱり医院によって言うこと違うのね、と思う。抜歯も2本でいいといわれ少しほっとしたのも覚えている。
3軒目
提案内容:インビザラインは無理。抜歯は小臼歯4本。
気持ち:1軒目の先生が安直に抜歯と言ってたんじゃなくて、私の歯並び的には抜歯しない矯正は難しいんやな、ということをここで理解した。同時に、それなら抜歯2本でいいと言ってくれた2軒目の親身な先生でいいか・・・と思ってしまい、熱心さに欠ける相談になってしまった。
4軒目
パラリンピックマラソンに阻まれ病院にたどり着けずカウンセリングに行くのを諦めた。申し訳ないけど縁がなかったってやつ…
結局、決め手になったこと
結局2軒目の矯正歯科がいいなという感触に。矯正歯科を探し直す羽目にはなりたくないけど、矯正が終わるまでに転勤があれば探しなおししないといけない可能性もあり、決め手になった観点も残しておく。
決め手①カウンセリングの細やかさ
舌の動きや癖、顎の骨や関節の動き、横顔のシルエットなどの診察をしてくれたり、結婚出産等のライフプランのヒアリングまでしてくれたのは2軒目だけだった。
決め手②提案された治療方針
もちろん詳細の治療計画は精密な検査をしてから決めるが、下の2本の小臼歯は抜歯せずに残せる可能性を提示してくれたのは2軒目だけだった。その理由なども納得できたので、健康な歯を差し出すのはなるべく少ないほうがいいと思えた。
決め手③雰囲気
受付に入ったときの第一印象や、先生と話したときの直感。歯という大事な資産を預けることになるので、かなり重視した。
(おまけ)意外と決め手にならなかったポイント
価格と、検査設備(セファログラムと呼ばれる機材)の有無は、意外と決め手にならなかった。
価格はもちろん大事だけれども、ちゃんとやってくれることのがよほど大事。どの治療法を選んでも平均値の上下20万円程度は医院によって平気で違うんだということもわかった。
検査設備のほうは、日本矯正歯科学会の認定医というスクリーニング段階で概ね省けていた模様。
選んでみて思うこと
こうしてお任せする矯正歯科を選び抜いたが、思い立ってから選ぶまでに1か月はかかった。そこから検査して、治療計画を立ててもらって、実際に治療を開始できたのは医院を決めてからさらに1か月後。
治療が2年~3年、後戻りしないように保定期間が同じくらいの期間かかるということなので、なかなか道のりは長い。
4年前(社会人2年目のとき)に矯正を考えたとき、デンタルローンを抱えるのが嫌でやめたけど、4年の時を経ていま決心することになった。
結局やるなら早くやっておけば綺麗な歯並びで過ごす時間が増えたのに、とも思うけど、コロナ禍でマスク生活がまだ続きそうだと思ったことも背中を押すきっかけになったので、まぁ、思い立ったが吉日、なのかな。
他の医院でもデンタルローンのように利子がつく決済手段ではなく、単純に分割払いさせてもらえるところも結構多くて、最近は?良心的だなと感じた。
矯正歯科を回る中で、「矯正は一度始めたら一生矯正」という気持ちで付き合っていくものだということが理解できた。4軒目のあと、一般歯科に矯正の先生がくるタイプの医院も行ったが、そこの先生は私をすぐさま見込み薄客だと判断したのか、大阪に帰る未来が見えているなら、一生通いやすいそちらで探すのはどうか?という考えてもなかった示唆をくれたりした。
これに限らず色んな示唆や知識を得られたので、時間をかけても数軒回った甲斐はあったし、自分の選択に自信を持てている。
きれいな歯並びになるの、すごい楽しみ。