『鬼滅の刃』がなぜヒットしたのか?そのシンプルな理由
『週刊少年ジャンプ』で連載されている大人気作品『呪術廻戦』が9月30日発売号で最終回を迎えますね。8月には大御所の『僕のヒーローアカデミア』が終了しました。
つまり、『鬼滅の刃』終了後にジャンプを支えてきた主力作品が相次いでラインナップから消えるということです。もちろん、面白い作品はまだたくさんありますが、『呪術廻戦』や『ヒロアカ』がほぼ同時に終わることで、少なくとも大人気作品が減ってしまうということは事実です。
エビちゃんも『ジャンプ』が好きなので、現在連載されている作品や今後新しく連載が始まる作品に『鬼滅の刃』並のヒット作が出ることを期待しています。
そう、この『鬼滅の刃』ですが、なぜあんなに爆発的にヒットしたのでしょうか?
元々、アニメ化する前も人気でしたが、2019年にアニメ化されたことで一気に人気が爆発しました。
コロナ禍真っ只中の2020年には劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』が公開され、同作品は日本における映画の興行収入で堂々のナンバーワンに輝きました。
当時、なぜ鬼滅がヒットしたのかを自分なりに考えたことがあり、以下の点が重要だったのではないかと思いました。 あくまで個人の感想です。
友情、努力(修行)、勝利というジャンプ王道の要素
印象に残りやすい口上や必殺技名(◯◯の呼吸など)
強さ順に番号が与えられた強敵
友情、努力、勝利は他の作品にもありますが、鬼滅はこれがはっきりと描かれていると思います。
「〇〇の呼吸〇の型」も汎用性が高く、 子供や中高生がノリで真似をしやすいです。なんなら、善逸の霹靂一閃も真似しやすい技ですね。小学生が掃除の時間に箒で霹靂一閃をやって先生に怒られているのが目に浮かびますw
もちろん、鬼滅にも漫画として新しい要素が多々見られますが、やはりジャンプ王道なんですよね。異能力バトルな要素もありますが、最近の漫画にありがちな複雑な異能力よりも分かりやすいのが良かったです。
十二鬼月の設定も好きでした。ナンバリングされた時というと、鬼滅の前では『BLEACH』に出てきた十刃(エスパーダ)が思い出されます。数が与えられているために、敵の序列が分かりやすいのもよかったと思います。
つまるところ、変に奇をてらった作品よりも、まさに「こういうのでいいんだよ」的な漫画だったために人気が出たのではないかと個人的に思っています。
実は ここ数年、いや十数年ほど少なかったんですよね。「こういうのでいいんだよ」的な王道漫画って。
長い間、そういう漫画がなかったならこそ、現代っ子たちには新鮮に感じられてビビッと来たのでしょう。
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