カジノディーラーの日常 錦編 6話
オープン当日
静かなオープンだった
店長の知り合いなのか
夜の街のママさん達が遊びに来ていた
とりあえず店は動き始めていた
ご飯を食べたいと言うがこの店には
キッチンがなかった
全て近くの定食屋で出前だ
定食屋の出前なのでプラ容器である
高級感あるカジノには似合わなかった
9時頃3人組が来店する
どんなカジノなの?
初回10点1点サービスで
フェイスオープンがあります
黒服が説明する
席に座って3人とも10点お買い上げ
次のシューターで1人につき1回あることを
知る、驚いていた
全然betが上がらない
ガジリだなと思った
フェイスオープンがきて
プレイヤーに9が出た
今まではミニマムbetで30ドル
ここでマックスbetの300ドルを全員betする
きたきたと思いゲームがはじまる
プレイヤーの勝ちだ
嬉しそうだ
ミニマムとマックスの使い分けで
フェイスオープンは2勝1敗
3人とも3、4万の勝ちで帰っていった
この後続々と客が来て店は忙しくなる
初めは1台しか稼働してなかったが
噂が広がったのか
2台目も開き12時には1番テーブルと
2番テーブルは満席になる
十分な集客だ
だが全員ガジリである
ミニマムbetとマックスbetを使い分け
ゲームを進めていく
5時になり閉店
マイナス200万
フェイスオープンでやられたと
みんな悔しがっていた
カジノで働いた経験がある人なら分かると思うが店全体が負けて何やってもうまくいかない日は
月に数回訪れる
それがオープンの日にきたなと店長と責任者達は思っていた
明日は大丈夫だ切り替えていこうと
その日は終わる
あー悔しいなと悔しさだけが残った
全員がそう思っていたと思う
この状況をまともに精査する人間はいなかった
次の日開店前の光景に驚きが走る
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