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五輪が憎いあまりコミケの一般参加者を美化しすぎでは

言いたいことはタイトルの通りです。

東京オリンピック・パラリンピックの来場者による混雑をどのように緩和するか、人込みをどのようにさばくか。それを検討するために、組織委員会は先日のコミックマーケット(C97)における列整理の方法を視察し、参考にしている、との報道があります。

「組織委員会は「コミックマーケットとオリンピックは、客の層や来場する時間帯などで異なる点はあるが、駅からの動線計画や行列の作り方、さらに行列が横断歩道を渡るときに何秒くらい時間がかかるか、などは視察して参考にしている」と話していました。」
(NHKニュース「東京オリ・パラ 臨海部の人出は1日15万人 混雑分散が課題」(2020年1月5日付け)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200105/k10012235881000.html )

これに対して、「コミケの参加者は五輪の来場者とは性質が異なるから、参考にならないと思う」という批判的な声が、どうやらtwitterでは支配的のようです。

端的に言って、「コミケ一般参加者の規律」に高貴さを持たせようとしすぎているのではないでしょうか。

コミケの一般参加者がそんなに規律正しいのなら、徹夜組はいませんよね。
昨年夏のC96では、3日目に5人の熱中症患者が出て、「あるべき列整理の方法とは?」から最終的に「徹夜組はなぜ根絶できないのか」まで喧々諤々たる議論がtwitterで行われていましたよね。
私は忘れていませんよ。

そもそも、五輪は夏に開催されます。
組織委員会もコミケを視察するならC96にすべきだったし、オタクもオタクで、C96でのゴタゴタを見ながら「コミケの参加者は五輪の来場者のような『お客様』ではない!」とイキがっても虚しいでしょう?

皆さんにおかれては、オリンピックにビッグサイトを追い出された恨みから「追い出しておきながら協力を求めようとするな!」という思いがほとばしっているように見受けられます。
お気持ちドリブンです。
普段非オタの人々の熱狂を冷笑的に眺めているオタクがお気持ちドリブンだなんて、カッコ悪いですよ。

ちなみに、C97では一日あたり18~19万人の参加者が訪れたとのことですが、東京競馬場も1990年に19万6517人の人出を観測しています。
「一ヶ所に集まった人の数の多さ」は、必ずしも国際展示場の専売特許ではありませんので、悪しからず。

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