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ピノコニーが不穏すぎるって話(ネタバレ注意)

リリース当初に友達と一緒に始めた原神を約1年前に復帰し、そこからホヨバースの沼にハマった僕ですが「崩壊スターレイル」というこのゲームには原神以上にハマってしまいました。
というか、ホヨバース製のゲームに共通するストーリーの濃密さと僕の大好きなターン制RPGが合わさったのですからハマらない方がおかしい。

そんな爆はまり中のスターレイルですが約1か月前にメインストーリーの更新があり、夢の地 ピノコニーが追加されました。
元は監獄星でしたが、現在は夢の地となりホテルなんかも建っちゃってます。そんなところのストーリーなのですからさぞ楽し気で和気あいあいとした雰囲気なのだろうと思っていました。

そんな僕を待っていたのはホヨバース節の効いた不穏なストーリーでした。
先ほども書きましたね?このゲームには"ホヨバース製のゲームに共通するストーリーの濃密さ"があるのです。

だれも信用できないって話

 今現在まで解放されているストーリー(Ver2.0)までに非常に多くの魅力的なキャラクターが登場しました。カンパニーのアベンチュリン、メモキーパーのブラックスワン、密航者のホタル、管理者のサンデーと妹のロビン、仮面の愚者の花火などなど…
新ストーリーならではの情報量の多さがとてもわくわくさせてくれます。ですが、逆に言えばこれだけたくさんのキャラクターが登場しているのにもかかわらず、だれの内面も知らないので信用できる人が全然いないのです。

 ホテルの仕様上、降り立つ夢の地は人それぞれのため星穹列車のメンバーとは離れ離れ。そんな心細い状況で唯一親しくなったのは密航者のホタルです。プレイしている最中でも彼女とのやり取りはやけに親し気に作られている様に感じました。

秘密基地でパシャリ

いや仲良いな。この一枚が2人の心の距離を暗示しているようでとても良いですね。

 ですがプレイした人はご存じの通り、彼女はあの忌々しい枝豆野郎によって胸部を貫かれてしまい泡となって消え去りました。物語に深くかかわってきたキャラが死亡するというのはホヨバースのゲームにおいてはよくあることのようですが、最初に見たときはさすがにショックでした。しかも他にやっていたホヨバースのゲームである原神では、メイン級キャラの死亡は今のところなかったと思います。なので当時は尚のことショックでした。

 ストーリー的にはその後ホタルの軌跡を黄泉とブラックスワンとの3人でたどり、星核ハンターのサムと対峙します。そして隙を見てブラックスワンが主人公をアベンチュリンのところへ連れていき、彼が取引を持ち掛けてきます。彼曰く、「君は断れない、断る理由がない、断る余地もない」そうなので応じてみると、そこにはかの密航者と同じように胸部を貫かれたロビンの姿が…というものでした。

 ここまで濃密で複雑なストーリーを見てきましたが、振り返ってみると信用できる人物がほぼ居ないことに気づきました。唯一、列車メンバー以外で信頼できる人物といえば序盤に出てきたDr.レイシオくらいです。どの人物も腹の内に何かを隠し、他人を利用して何かを成そうとしている様に見えてしまって心の置き所が見つかりません。
 かなり良いところでストーリーが終わってるせいもあって次の展開が気になりすぎます。おそらくこれもホヨバース側の想定した反応だと思いますが、それ以上に「答え合わせまで時間をあげるよ」と言われているような気もしなくもないと思います。といっても考察しようにも情報がまとまっていなさすぎるので、妄想を楽しむ時間だと僕は解釈しました。

なのでこの後には僕の妄想をそれっぽい感じで書きます。

どれだけ考えても良く分からないって話

待ってください。この大見出しを見てページを閉じないでください。
 確かにここを書くために色々と頭をひねった結果、結論らしい結論が出なかったのはそうですが、頭をひねっている間はとても楽しかったのでその内容をここに書かせてください。

 まず僕が考えたのはホタルとロビンの生死についてです。まあ、プレイしたすべての人はこのことが頭から離れないと思います。
結論から言うと「肉体的には生きているが、精神的には死にかけている」と考えました。この考えに至った経緯としては、まずミーシャというキャラクターから始まりました。

 ミーシャはホテル レバリーのスタッフで、ロビーで出会いました。ロビーで主人公とミーシャが会話していた時、他の列車メンバーはチェックイン手続きをしていたのですがそっちの方でトラブルがあり、三月なのかが主人公を呼びに来ました。しかしその時の会話の差し込まれ方が何だか雑じゃないか?と思ったのです。細かくは覚えていませんが、ミーシャがホテルの案内をしている言葉を遮るように三月なのかが会話に割って入ってきました。
まあ、今までの三月なのかを見てきたらこのくらいのちょっとした失礼は日常茶飯事なのかなとも思えますが、だとしてもミーシャとなのかが挨拶する1コマくらいあってもいいのではないかと思いました。
そしてその後、ホタルと秘密基地に向かう途中、クロックボーイというキャラクターに出会い、「チクタク!ミーシャを助けて!」と助けを求めてきました。ですがホタルにはこいつが見えません。彼曰く、僕を見ることができるのは「素直で純粋で無垢な心を持った人」だけらしいです。そんなようわからん時計についていくと、そこには黄泉とミーシャがギャングに絡まれていました。そしてなんやかんや2人を助けた後会話する時間があるのですが、そこでも違和感が
ここまでの1シーンで誰もミーシャと会話をしていないのです(そこの時計もどきを除いて)。時計と話せないのはホタルも黄泉も素直で純粋で無垢な心を持っていないだけかもしれませんが、ミーシャとは話しても良いはず。それともミーシャを意図的に無視してるのでしょうか。だとしたらクロックボーイが見えないのも納得納得。
まじめに考えると、ミーシャはクロックボーイ側の人物ということだと考えられます。クロックボーイは誰からも認識されないために大声で助けを呼んでいました。そうだとすると大半の人は見えていないということ。それをミーシャに当てはめると、ロビーで三月なのかに雑な感じで話を遮られたのも分かります。残念なことに三月なのかも素直で純粋で無垢な心を持っていない様です。そしてロビーにいるモブの会話の中で「荷物が勝手に動いた!」と驚いている客が居ました。これもその客が素直で純粋で無垢な心を持っていないためにミーシャが見えていないからなのではないかと考えられます。

 ミーシャの周り、素直で純粋で無垢な心を持っている人が居なさすぎる件についてはいったん置いといて、次はあの枝豆についての妄想です。

居酒屋のお通し

 この枝豆はホタルを、そして推定ロビンも貫いた張本人。真の名を「記憶域ミーム『死へ向かうのは何物』」です。こいつはこの夢の世界で唯一「死」を司る存在らしく、封鎖された区域を徘徊しています。この写真の時はブラックスワンが助けに来てくれましたが、次に出会ったときは対峙する間もなくホタルを貫きました。
ですがこの怪物が貫いた人物には等しく死が待っているのだろうか、と考えました。まず、夢の地で死と同等の状態に陥ったとき、そのまま死ぬのではなく現実の部屋で目覚めるだけです。それを考えるとこの怪物に貫かれて「死んで」しまっても現実世界で目覚めるだけのはず。ですがそうはならなず2人とも死んだものとして扱われています。きっとこの謎も追加されるストーリーで真の原理が解明されるとは思いますが、現状ではこの怪物に殺されたときにだけ現実でも死ぬという例外的要素が見つからないので、実は即死しているわけではないのではないかと考える余地が出てきます。

 最初の方に「肉体的には生きているが、精神的には死にかけている」と曖昧に書いたのはここが妄想の濃い部分であるからでもあります。

では次はホタルについて思い出しました。

 ホタルは結局密航者であるということしか分かりませんでしたが、そのほかに一身上の情報を教えてくれました。そう、彼女の患っている「ロストエントロピー症候群」です。この病にかかった人は物理構造が不可逆的な慢性乖離に陥るらしく、簡単に言うと自分の存在がゆっくりと消失していくらしいです。そしてそれは周りの人からも気づかれない。そのため、現実のホタルは冷たい医療カプセルの中にいるとのこと。考えただけでも恐ろしい病ですが、その病と冷たい医療カプセルから逃げられる唯一の場所がこの夢の地 ピノコニーであると教えてもらいます。
そして、招待状に書かれていた問いである「人々はなぜ眠るのか?」にも自分なりの答えを出していました。それは「『夢』から覚めるのが怖いから」というものでした。ホタルにとってこの夢の地は自分が自由に動き回れる唯一の場所であり、時計屋の遺産によって現状を良くできる手段すらある場所であるため、こういった答えになるのも必然なのかもしれません。

では、今のホタルと記憶域ミームの考えを足して、そこに自分の願望も乗せて考えました。まずは「記憶域ミーム」の正体について。

ズバリ言うと、こいつは単純な「死」を司るのではなく、「人々の記憶からの死」を司っているのではないか。そう考えました。
まずホタルが消滅したシーンですが、あの時の枝豆は明らかにホタルのみを狙って現れました。ホタルを消滅させた後戦闘になるのかなと思いましたが奴は消えていきました。ではなぜホタルだけが狙われたのか。
あの場の4人でホタルだけが明らかに特別な要素を持っていました。それは「ロストエントロピー症候群」です。この病は自分がだんだんと消失していくというものでした。しかもそれは他の人から気づかれずに進行します。これはいいように言い換えると「人々の記憶から段々と消えていき、最終的にこの世界からも忘れられる」という症状であると言えます。…よね?
そう考えると、あの枝豆は「ロストエントロピー症候群」を患っている人を重点的に狙うように思えます。実際、最初に対峙したときもブラックスワンに助けられる直前までホタルのみが枝豆に捕まっていました。
では、この枝豆は何なのか。僕は「ロストエントロピー症候群の具現化」もしくは「記憶の死を司る死神」だと考えました。この枝豆に貫かれることでロストエントロピー症候群が完全に発症し終わる、もしくは対象の記憶を消し去るのではないかということです。ですが「ロストエントロピー症候群の具現化」であるならばロビンが狙われた理由が分からないので文頭では「人々の記憶からの死を司っている」と書きました。奴の名前も「記憶域」ミームですし。

 結局、半分はこじ付けじゃない?と思ったことでしょう。しかし彼のことを忘れないで上げてください。僕は最初にミーシャについて考えています。忘れていた人はきっと素直で純粋で無垢な心を持っていない人なのでしょう。

 ミーシャはなぜか周りの人との会話が確認されておらず、姿すら見えているのか怪しいです。他の人からするとミーシャは「存在していない」ことになっています。これって「消失している」と言い換えられるのではないかと考えました。ズバリと言いますと、ミーシャはロストエントロピー症候群を罹患していた、もしくはそれと同等の状況に陥ったと思ったわけです。
 これとさっきの話、何の関係があるの?と思ったことでしょうがミーシャはあの枝豆に出会っている可能性があります。それは最初に主人公たちが枝豆と出会った夢境である封鎖中のホテルレバリーに残された声から導き出すことができます。
 あの場所ではところどころに「ミハイル」という人物を呼ぶ声が残っていました。僕はこの声がミーシャのものであると判断しました。そうだと考えると、ミーシャとこの「ミハイル」の2人はまさに我々が記憶域ミームに出会った場所まで来ていたことになります。そしてもしミーシャがロストエントロピー症候群を患っていたのなら我々と同じように記憶域ミームに襲われたのではないかと考えられます。実際に残された声には助けを求める声がありました。我々の時はブラックスワンが助けてくれましたが、この2人に時は誰も助けに来ていなかったとなると…
ミーシャは記憶域ミームに貫かれた可能性が高いです。それによって周りの人々の記憶から消え、存在が消失したことで誰も彼を認識できなくなってしまったのではないかと考えたわけです。
 ではホタルも人々の記憶から消えるのかということですが、その現象はホタルが泡になった現場に落ちている彼女のスマホに表れていると思います。床に落ちているスマホを調べると未送信のメッセージと2ショットの写真が確認できます。そしてその後、スマホは泡になって消えます。十中八九、持ち主が夢から退出したために持ち物もこの夢から去ったのだと思いますが、わざわざ写真を写してそれを泡にするという演出があるので、「2人の関係は水の泡、最初からなかったことのように消え去る」ということを表していると解釈しました。写真なんて記憶を物として保存できる代表的なものですから。
今後の展開でホタルが周りの人から消えていく演出があるのかわかりませんが、あってもおかしくないと思います。

 だとしたらやっぱりホタルとロビンは死んだのかと思うかもしれませんが、まだ希望はあるはずです。あんなにいいキャラがすぐ退場するなんて信じたくありません。なので何とか生存(?)ルートを探してみました。

 生存というか今後登場する可能性ですが、これもまたミーシャとホタルが同じ状況に陥っていると仮定した場合、彼女もクロックボーイやミーシャと同じように「認識されていないだけでそこにはいる」もしくは「ミーム化してしまって認識できない」という状態にあると考えられます。であるならば現状で唯一、素直で純粋で無垢な心を持っている銀河打者は彼女らと交流できるはずです。そうだと信じて今までの考えをまとめると、
①記憶域ミームはロストエントロピー症候群、もしくは記憶を司る
②ミーシャは記憶域ミームに貫かれ、だれからも認識されなくなった(=ミーム化?)。
③ホタルも貫かれたことで病が進行し、人々の記憶から消えた。
ということです。
 最初にホタルとロビンは「肉体的には生きているが、精神的には死にかけている」と結論付けましたが、「肉体的に生きている」は記憶域ミームによる『死』が他の『死』と違うことが口頭でしか伝えられていないため、体自体は現実で起きているのではないかということ、「精神的には死にかけている」は人々の記憶から消え去り、死んでいるも当然の状態だが、認識されていないだけで精神はそこにあり、完全に死んでいる状態にまでは至っていないということから導いた結論でした。

個人的にお気に入りのスクショ

 ここまでお疲れさまでした。思い思いのことを書いていたらとんでもない分量になっていました。読みにくかったらすいません。
 おそらくこの妄想に対する矛盾点、反論はいろいろあるかと思います。僕はただ、また彼女らに登場してほしいという思いで妄想しましたが、僕も書いてる途中でおかしいところを何個か見つけました。
 例えば、ミーシャが星穹列車に訪問すること。列車に訪問するキャラの法則はいろいろあるのだと思いますが、その一つに「そこにいておかしくない人」というのがあると思っています。そこにいるのがおかしい人が列車に訪問してたら意味わかんないですよね。実際に、投獄されているはずの羅刹や鏡流、生死不明の停雲、星核ハンターのカフカや刃など、同行クエストをクリアしても列車に訪問しないキャラは多くいます。ですがミーシャはメインクエスト中に列車への訪問が解禁されます。もしミーシャが人々の記憶から消えているのなら列車に訪問できるのか?と思ってしまいました。
 また、ミーシャは精神が死にかけているのに現実のホテルレバリーに現れることができるのか、そして客の荷物に触れることができるのか、なぜ夢の中のホテルでなら他に人にも見えるのか(ヴェルトは夢の中でスタッフに案内されたみたいなことを言っていた気がする)など…言い出したらキリがありません。もしかしたらミーシャと一緒にいた「ミハイル」が何か関係しているのか、枝豆がいた夢境に落とした張本人である花火が何かしているのか、謎はどんどんあふれ出てきます。
ですが、きっとこれら謎も次のバージョンアップで幾らかは解明されるはず!今ここを書いている日は3月15日、つまり告知ライブの1日前です。それまでに次の次に実装されるであろうキャラが2名ほど発表されました。それは、あの被害者であるはずの「ロビン」とどこからか沸いてきた「ブートヒル」でした。この2人は次のストーリーで出てくるのか、そもそもストーリーはどこまで追加されるのか、わくわくが止まらないままの内に〆させていただきます。

ここまでの長い妄想文章を読んでくださりありがとうございます。きっと今後も崩壊スターレイルの文章は書くと思います。きっと。

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