建設業界の主要企業と注目ベンチャー企業:キャリア形成に役立つ情報まとめ
こんにちは、ポテンシャライトAgent Div.の三浦です!
”ITベンチャー特化の転職エージェントが色々な業界をリサーチしてみた企画”の第5回です。今回は建設業界の動向について見ていきます!
この記事はこんな方にオススメです。
建設業界が転職先の選択肢に入っている
そもそも建設業界についてあまりよく知らない
建設業界の大手企業やベンチャー企業について知りたい
1.建設業界の成長性
建設業界は、日本国内において長期的な成長が期待される産業の一つです。少子高齢化や人口減少に伴い、住宅建設の需要は一部で縮小するかもしれませんが、インフラ整備、都市再開発、老朽化した建築物の補修・更新の需要はますます高まっています。
1-1. 公共事業とインフラ整備
政府の政策による大規模なインフラ整備や都市再開発プロジェクトは、建設業界にとって大きなビジネスチャンスです。特に2025年の大阪万博に向けた関連事業や、リニア中央新幹線の開通に伴うプロジェクトが注目されています。これらの大規模プロジェクトには多くの建設会社が関わっており、長期的なビジネス展開が期待されています。
1-2. 再生可能エネルギー関連プロジェクト
脱炭素社会を目指す政府の取り組みにより、再生可能エネルギーのインフラ整備も建設業界の重要なビジネス領域となっています。太陽光発電や風力発電などのエネルギープラント建設に携わる企業も多く、特に地方自治体や大手電力会社と連携して進められるプロジェクトが増加しています。この分野は今後も安定した成長が見込まれており、求職者にとっては将来性のある分野です。
2.建設業界の期待できる点・不安な点
建設業界には成長のチャンスが多くある一方で、課題も存在します。ここでは、期待と不安の両面を解説します。
2-1. 期待できる点
技術革新による効率化
近年、建設業界では「建設テック」とも呼ばれる技術革新が進んでいます。3Dプリンティングやドローン、人工知能(AI)、ビッグデータの活用により、従来の建設プロセスが効率化され、建設現場の生産性が向上しています。これにより、新しい技術を習得した人材は、業界での活躍の幅が広がる可能性が大いにあります。
高い給与水準と安定性
特に大規模プロジェクトや専門技術を要する建設職種では、他業界と比べて給与水準が高い傾向にあります。また、公共事業が多く含まれるため、景気の影響を受けにくく、長期的な安定が見込める点も魅力です。特に施工管理や建築設計士、土木技術者などの専門職は、経験や資格に応じて高い待遇が期待できます。
2-2. 不安な点
慢性的な人手不足
建設業界の課題として最も深刻なのは、慢性的な人手不足です。特に技能工や現場監督の人材が不足しており、これがプロジェクトの遅延や労働環境の悪化に繋がっています。このため、現場では長時間労働や過重労働が問題視されることも少なくありません。
高齢化による技術継承の問題
建設業界は他の業界に比べて高齢化が進んでおり、熟練工の退職が相次いでいます。この結果、技術や知識の継承が課題となり、新たな技術者育成の急務が求められています。若い世代がこの課題に対応するためには、技能習得のための研修や実務経験の場を積極的に活用する必要があります。
3.建設業界の主要企業
建設業界には、日本国内外で活躍する多くの主要企業が存在します。ここでは、建設業界の中でも特に存在感のある企業をいくつか紹介します。
3-1. 清水建設株式会社
清水建設社は、「建設事業(建築、土木、海外建設)」を柱に、「不動産開発」「エンジニアリング」「グリーンエネルギー開発」「建物ライフサイクル」「フロンティア」の5分野で事業を展開しています。
3-2. 鹿島建設株式会社
鹿島建設社は、都市インフラの分野で大規模なものから狭隘な施工条件下のものまで、多岐にわたる施工条件に対応できる技術を取り揃え、
経済的で安心・安全・環境に配慮した工法と構造物の耐久性・長寿命化を追求して、お客様の幅広いニーズに対応できる体制を整えられています。
4.建設業界の直近のトレンド
建設業界は時代のニーズに応じて常に変化しています。近年のトレンドとして、以下の4つが挙げられます。
4-1. 建設テックの台頭
テクノロジーの進化により、建設業界では新しい技術が積極的に導入されています。特に3DプリンティングやBIM(Building Information Modeling)、ドローン、ロボットなどが現場で活用され始めています。これにより、作業の効率化や精度向上が進み、プロジェクトの生産性が飛躍的に向上しています。また、BIM技術の普及は、建設プロジェクト全体の設計、施工、管理の一元化を可能にし、建設業界のデジタルトランスフォーメーションを加速させています。
※BIM:建築物をコンピューター上の3D空間で構築し、企画・設計・施工・維持管理に関する情報を一元化して活用する手法
4-2. SDGs(持続可能な開発目標)への対応
建設業界においても、SDGsを意識した取り組みが急速に進んでいます。環境に配慮した建築材料の使用や、省エネ設計の導入が積極的に行われており、特にエコビルディングやカーボンニュートラル建築が注目されています。建設業界で働く上で、こうした持続可能性を考慮した技術や知識の習得は、今後のキャリア形成において非常に重要です。
4-3. 働き方改革とDX(デジタルトランスフォーメーション)
建設業界でも働き方改革が進められており、労働環境の改善が求められています。特にデジタルトランスフォーメーション(DX)の導入により、現場での業務が効率化され、長時間労働の削減やリモートワークの推進が進んでいます。また、IT技術を活用した現場の管理や監視が可能となり、労働生産性の向上と労働者の負担軽減が期待されています。
4-4. 人材育成と多様な働き方の推進
人材不足を背景に、建設業界では若手技術者や女性、外国人労働者の採用・育成に力を入れています。技術者不足を補うための専門教育や研修が充実しており、特にデジタル技術を習得した人材は需要が高まっています。また、多様な働き方の導入が進み、育児や介護をしながらでも働ける環境が整備されつつあります。
5.ポテンシャライトおすすめ企業
5-1. 株式会社アルダグラム
アルダグラム社は、建設業界や製造業界などに対し、プロジェクト管理アプリ「KANNA」を提供しています。「KANNA」は、現場の生産性を最大化し、事務作業の削減や円滑なコミュニケーションを実現。持続可能かつ生産性の高いプラットフォームを通じて、現場で働く全ての人々の能力を引き出すことを目指しています。
5-2. スパイダープラス株式会社
スパイダープラス社は、建設業向けのクラウドアプリ「SPIDERPLUS」を提供し、現場管理や図面管理のデジタル化を推進しています。図面や進捗管理を一元化することで、建設業界の業務効率を大幅に向上させ、DX(デジタルトランスフォーメーション)のリーダー企業として、業務の簡素化と生産性向上を目指しています。
5-3. 株式会社EARTHBRAIN
EARTHBRAIN社は、Civil Tech(土木×Tech)を推進し、安全性、生産性、環境性能の向上を目指す企業です。2021年に小松製作所、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ、ソニーセミコンダクタソリューションズ、野村総合研究所の共同出資で設立されました。
IoTやAIを活用し、現場の可視化やデータ分析を行い、施工プロセスの最適化を支援されています。
6.まとめ
建築業界は、技術革新や持続可能な開発の推進によって成長を続けています。環境に配慮した建築技術の発展や、デジタル技術の活用が今後さらに業界を変革していくでしょう。一方で、労働環境の課題や景気の変動に対するリスクも存在しますが、それらを克服するための対策も進んでいます。
建築業界におけるキャリアを考える求職者にとって、この業界は常に新しい技術やプロジェクトに触れ、成長できる場です。転職を検討している方は、この記事を参考に業界の動向や将来性を理解し、自分に合ったキャリアパスを見つけてください。
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