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物流業界の今後を見据えて:成長性、リスク、注目すべき企業とトレンド

こんにちは、ポテンシャライトAgent Div.の山根広大です!
”ITベンチャー特化の転職エージェントが色々な業界をリサーチしてみた企画”の第8回です。今回は物流業界の動向について見ていきます!
この記事はこんな方にオススメです。

  • 物流業界が転職先の選択肢に入っている

  • そもそも物流業界についてあまりよく知らない

  • 物流業界の大手企業やベンチャー企業について知りたい


1. 導入

物流業界は、EC(電子商取引)の急成長やサプライチェーンのデジタル化により、かつてないほど注目されています。パンデミック以降、消費者の購買行動がオンラインにシフトしたことで、物流の需要はさらに高まり、業界全体が大きな変革を迎えています。本記事では、物流業界の成長性や直近のトレンド、主要企業、そして将来に対する期待と不安について詳しく解説します。

2. 物流業界の成長性

2-1. 物流市場の成長

国内の物流業界は堅調に成長を続けています。特にEC市場の拡大に伴い、成長が加速しています。2023年の日本の物流市場規模は約25兆円弱です。

物流業界の市場動向 - 成長分野と物流の枠を超えた新規事業の開発より引用

2-2. テクノロジーの進化による成長

物流業界の成長は、テクノロジーの進化とも密接に関連しています。
AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータ、ロボティクスなどの技術が、物流プロセスの効率化と最適化を支えています。
例えば、AIを活用した需要予測や在庫管理、ロボットを利用した自動倉庫システムなどが導入され、従来の物流業務の生産性を大幅に向上させています。

3. 物流業界の期待できる点・不安な点

3-1. 期待できる点

物流業界には、いくつかの期待される点があります。まず、消費者のニーズに迅速かつ的確に応えるための高度な物流システムの確立が求められています。特にEC市場の成長に伴い、※ラストマイル配送の効率化が重要な課題となっています。これに対応するため、物流企業は自動化やデジタル化を進め、顧客満足度の向上を図っています。

※お客様へ商品を届ける物流の最後の区間のこと
(物理的な最後の1マイルの距離を指すものではない)

さらに、持続可能な物流への移行も期待されています。環境意識の高まりにより、物流業界でもCO2排出削減や再生可能エネルギーの活用が進んでいます。例えば、EVトラックやドローン配送の導入が進められており、環境負荷の少ない物流サービスが拡大しています。

3-2. 不安な点

一方で、物流業界にはいくつかの不安要素も存在します。まず、労働力不足の問題が深刻化しています。物流業界は人手依存が高い業界であり、特にドライバー不足が課題となっています。この問題は、賃金の上昇や労働条件の改善だけでなく、技術革新による自動化の導入など、多面的な対応が求められます。

また、サプライチェーンのリスクも増大しています。特にパンデミックや自然災害、地政学的なリスクによって、物流網が寸断されるリスクが高まっており、企業はこれに対する対応策を講じる必要があります。これには、リスク分散やサプライチェーンの柔軟性を高める取り組みが含まれます。

「2024年問題」も日本の物流業界が直面する大きな課題です。トラックドライバー不足と長時間労働の規制強化に関するものになっており、配送の効率化やAIを活用した物流管理システムの導入が急がれます。


4. 物流業界の主要企業

以下に、物流業界をリードする主要企業を紹介します。(2024年)
トップ3とそれ以下ではかなり差があります。

最新版!物流業界ランキング- 国内トップ企業はどこだ より引用

5.物流業界の直近のトレンド

5-1. ラストマイル配送の効率化

直近の物流業界でのトレンドとして、ラストマイル配送の効率化が挙げられます。ラストマイル配送とは、商品の最終目的地である消費者の元までの配送を指し、EC市場の拡大に伴い、その重要性が増しています。これに対応するため、企業は自動化やAI、ロボット技術を活用し、配送効率を向上させる取り組みを進めています。

特に都市部では、交通渋滞や配送の複雑化が課題となっており、ドローンや自動運転車を利用した配送サービスが注目されています。また、消費者の利便性を高めるために、時間指定配送や置き配、ピックアップポイントの活用が広がっています。

5-2. グリーン物流の進展

環境意識の高まりにより、グリーン物流が注目されています。グリーン物流とは、環境負荷を軽減するための取り組みを指し、特にCO2排出削減や再生可能エネルギーの活用が重要なテーマとなっています。物流業界では、EVトラックやハイブリッド車の導入が進んでおり、持続可能な物流サービスの提供が拡大しています。

また、サプライチェーン全体での環境負荷を削減するために、効率的なルートの最適化や、再利用可能な包装材の採用など、さまざまな取り組みが行われています。これにより、企業の社会的責任(CSR)の観点からも、物流業界のイメージ向上が図られています。

5-3. デジタル化と自動化の進展

物流業界では、デジタル化と自動化が急速に進んでいます。特に、AIやIoT、ビッグデータを活用した物流システムの最適化が進展しており、リアルタイムでの在庫管理や需要予測、配送ルートの最適化が可能となっています。これにより、従来の物流業務が効率化され、コスト削減やサービス向上が期待されています。

5-4. サプライチェーンの多様化

サプライチェーンの多様化も、物流業界の重要なトレンドです。従来の一極集中型のサプライチェーンから、リスク分散を図るために多元化が進んでいます。特に、パンデミックや地政学的リスクによって物流網が寸断されるリスクが高まっており、企業は複数のサプライチェーンを構築することでリスクを低減しています。

これにより、より柔軟で持続可能なサプライチェーンの構築が進められており、物流業界全体の競争力が向上しています。

6.ポテンシャライトおすすめ企業

6-1.CBcloud株式会社

物流プラットフォーム「PickGo」などを運営し、効率的な配送マッチングを提供しています。デジタル技術を駆使して物流業界を革新する環境で、新しい挑戦や自己成長を求める人にとって魅力的です。

6-2.スキマワークス株式会社

働き手が自分の空き時間を活用して短時間や短期間で働ける機会を提供するプラットフォームを展開する企業です。柔軟な働き方をサポートし、企業と個人を効率的にマッチングすることで、働く人々が時間を最大限に活かせる仕組みを提供しています。

6-3.株式会社オープンロジ

固定費ゼロで利用できる物流アウトソーシングサービスを提供し、EC事業者向けに倉庫と配送を効率化するプラットフォームを運営しています。物流の煩雑な業務をオンラインで完結できる点が強みです。成長するEC業界で効率化を進める役割を担い、柔軟な働き方と革新に携わるチャンスが豊富な環境です。

7. まとめ

物流業界は、EC市場の拡大や技術革新により、急速に成長を遂げています。特に、ラストマイル配送の効率化やグリーン物流、デジタル化と自動化の進展が業界を大きく変革しています。一方で、労働力不足やサプライチェーンのリスク、サイバーセキュリティの課題にも直面しており、これらに対する対応が求められています。

企業はこれらのトレンドと課題に対応しながら、消費者に対して迅速で効率的な物流サービスを提供することが求められます。今後も物流業界の動向に注目し、最新の技術や戦略を取り入れることで、業界の発展に貢献していくことが重要です。

ポテンシャライトでは物流業界のベンチャー・スタートアップ企業様もご紹介可能ですので、ご興味ある方はぜひ一度ポテンシャライトのカウンセラーとお話ししてみませんか?



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