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突然バスに飛び乗って(高知旅行記1日目) 2024.07.14
朝7時起床。三連休二日目。今日明日でどこかに旅行に行きたいが行き先が定まっていない。起きて朝食を食べながらぼんやり考えて、スーパーはくとに乗って倉吉でも行こうかなと思う。適当に着替えだけ詰めたリュックを背負い、電車の時間に合わせて梅田に出る。
しかし梅田まで出てみると気の迷いが生じる。なんのために旅に出るのか。それは忙しかった日々から一瞬解放された自分を癒すためだ。そうすると、初めての土地は何かと気を張るのではないか。ならば、見知った、心を落ち着かせられる土地に行くのがよいのではないか。見知った土地、そして自分が心を解放できる土地、それは高知しかない。
決断は早かった。そのまま阪急三番街のバス乗り場に急ぎ、高知行きのバスを探す。あった。ちょうど30分後、11:00発の高知行きのバス。迷わずに購入した。突発的な高知。やはり高知に行くとなると胸が高鳴ってくる。
バスを待ちながらホテルの予約を取る。じゃらんのポイントがめちゃくちゃ貯まっていたので格安で泊まれそうだ。11:00前にバスに乗り、いざ高知へ。
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あまり天気も良くない。高知に向かうにつれて天候が崩れて、高知市の手前から土砂降りになる。しかしはりまや橋に着く頃には雨が上がっていた。高知にはもう何度も来ているので「帰ってきたな」みたいな感情になる。16時半頃に宿にチェックイン。
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少し休息をとって17時半頃に街に出る。「純酒場ナブラ」「凪」「おおい」と連続して入れなかったが、「四万十」に行くと入ることができて安堵する。
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まずは瓶ビールで喉を潤してから、カツオの刺身を頂く。厚切りかつ新鮮で美味い。この厚さのカツオを食べると高知に来たなあと思う。
もう一品、刺身が食べたかったので大将におすすめを聞いたら「チヌがええ」とポツリと返事をくれたのでそれを注文。大将はシマキリという魚を注文した客に「それならカツオがええ、シマキリはカツオの小さいやつや」と言っていたりと頼もしい。
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そしてやってきたチヌが美しすぎて「綺麗ですねえ」と思わず声に出てしまう。味は言わずもがな。揉み茄子もつまんで夏を感じた。
ビールを2本も飲んでしまったので一軒目なのにだいぶ腹が膨れた。少し危機感を感じて、先に行きたい店に行っておこうという気持ちになり「とさ」へ。カウンターが一席だけ空いていたので滑り込ませてもらう。「料理時間かかるよ」と言われたので、早く出てくるチャンバラ貝をつまみながら気長に待つことにする。
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ネイリの刺身と茄子の味噌炒めを注文。刺身と茄子に偏りすぎている気がするが、まあいいだろう。
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どちらも素晴らしい味。特に茄子の味噌炒めの味噌が甘すぎず辛すぎずしつこすぎずの良い味だった。最後の方はかなり腹が膨れてしまってゆっくり食べる。「とさ」やっぱり何度来ても良い酒場だなー。
さて、二軒回ってだいぶ満腹なのだが、ここで今日是非行かねばと思っていた「スナック屋台おふくろ」に行くか迷う。時間もまだ21時。一度宿に帰って腹を空かしてから……と、考えていや絶対寝てしまうと思い、それならば歩いて向かおう。そのうちに腹も空いてくるだろうと覚悟を決める。
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スナック屋台おふくろは高知市の中心地からは徒歩30分ほど南に下ったところにある。道中は普通の住宅街で、この時間になると車通りはあるが、人の気配はまったくない。30分歩いて誰ともすれ違わなかった。車社会なのだなと思う。夕方の雨のおかげでだいぶ空気も涼しかったのが幸いした。もしかして雨のせいで休みもあり得るか……と嫌な予感はしていたが、無事オープンしていた。
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久しぶりのスナック屋台おふくろ、やはり素晴らしい。もはや満腹は忘れていた。ラーメンとハイボールを注文。女将さんの手元を見ていると、ハイボールはサントリーオールドだった。かっこいい。
そして慣れた手つきで調理されるラーメンは本当に言葉にならない旨味に溢れている。とにかくこんなに優しいラーメンって他にないなと思う。
ぺろりと平らげて、「おやすみなさい」と言って店を出る。それからまた30分歩いて高知市内の中心に戻る。
帰りにコンビニでアイスクリームを買って、それをホテルのベッドの上で食べてから寝た。突発的にやってきた高知だが、やはりこの街に来てよかった。心満たされて寝る。