流れ星の代償

2年前僕はこの坂を登れなかった。一度靴を履いてしまったら、もうここには戻れない気がした。カレンダーをめくると今日は31日。やっぱり今日も僕はこの坂を登れない。


坂道で転がっていく僕の心を受け止めてほしいのはいつでも君だった。


いつも本当を求めている。うそはいらない。必要ない。子どもって言われてもいい、お子ちゃまって言われても仕方ないと思う。

けど、正直でいることって誰にとっても大事な時間なんじゃないかな。

カッコつけることってそんなに恥ずかしいこと?

今かっこいいって信じてやってることが、こどもじみてて恥ずかしいことだって気づくくらいなら大人になんかならないほうがいい。

…って言ってること自体がもう幼稚。わかってる。



風呂上がりにベランダに出たら、星が一面に広がっていた。すぐに、歯ブラシとってきて、そこでしばらくしゃがんで磨いた。

ライトを見すぎて疲れた目を、星の光で休ませよう。最初は一等星しか見えなかったけど、少ししたら目が慣れてきて、小さい星も浮かび上がってくる。

人生頑張るのもいいけど、頑張りすぎて目がかすれちゃったら、キレイなものって見えないのかも。


偶然出会えた流れ星の代償は、

右足の甲にさされて赤くなった、蚊に刺されの跡。


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