最近観た映画1(邦画)
最近、書きたいことがブワワっと湧き出てきてこないのと、出てきても悲しみや怒りが感情そのままで、それらを笑いに昇華できていないので、映画の感想をメモ程度で書いて残そうと思います。(自分用)
ちなみに、AmazonプライムとNetflixの二刀流です。
※ネタバレ含みます。
『逆光の頃』
京都の風景が、とても綺麗な映画。静かで上品なリアル。学校生活そのものよりも彼らの日常や休日の描写が瑞々しくリアル。田中壮太郎の雰囲気、どことなく凛として気高く、深い優しさが滲みでていて画面を通して気品が薫ってくるようだった。葵わかながとてもよかった。芯があって、ひたすらかわいい。
『となりの怪物くん』
特異なキャラクターたちの無難なストーリー。
『羊と鋼の森』
"ピアノで食べていくんじゃない。ピアノを食べて生きていくんだよ"
「楽しい」って、ほんとにすごい。恐ろしいという意味で、凄い。楽しくて楽しくて仕方がないとピアノをに弾いてる人に、「これから本番だから、次のためにとっておけ。疲れるからこのへんでやめとけ」 なんて絶対に言えない。
音楽の情景がとても綺麗。音楽が景色になっていて素敵。
原民喜「沙漠の花」と出会えたことの喜びがすさまじい。
『さよなら歌舞伎町』
韓国人カップルのお風呂で、彼氏が彼女の身体を洗うシーン、まだ本当に好き合ってるとお互いの気持ちが通じ合ったこと以上に、外国人が日本で生きるということのしんどさがひしと伝わってくる。別のベクトルから突き刺さり、苦しかった。
犯罪者カップルのあの解放感、というより「開放感」とも言える感情は、共感したくもないけど、でも、なにか得体の知れない重石から解放されて、人間に戻れたような気分なのかな。それと同時に、刑事の女の人は捕まえられなかったというより、捕まえなかったのか。その潔さは優雅にすら感じる。
『友だちのパパが好き』
恐ろしい映画だった。もう観たくない。
男性の恋人がいる女性は、きっと、観れば観るほど、自分の彼氏が1番だと感じる。それでいて、本当の本質はみんなこれなんじゃないかと、人間不信に陥りそうな、自分は違うと言う自信はあるけど、幸せな結婚、恋愛って、やっぱり覚悟がいることなんだと改めて引き締められる。
自分に責任が持てない人は、むやみやたらに人を好きになったりするべきではない。人のことを、心身関わらず、しかも自分ではなくて他人の手で傷つけてしまう可能性が高くなるから。自分の欲望を満たすためだけに、自分勝手に行動して、周囲に悪影響与える人には、罰が与えられるべきだろうし、だけど罰を与えた人にも苦しまなきゃいけない。なんか後味悪い映画だった。じめっとしてて、暗くて。
こうならないためには、自分がならないようにというよりは、「巻き込まれないように」するにはどうしたらよいのか。"こんな人じゃない人"のほうが過半数だと信じて、全力で人を思いやり、明るく、元気に、光り輝く未来しかないことへ根拠のない自信も持ちつつ、とにかく明るく生きなきゃと、覚悟を持って幸せになっていかなきゃいけないのか。そんなに労力のいることなのか。かといって、まったく他人事ではなくて、コントロール可能な範囲ですら、誰にでもこの負のループにハマる可能性は十分に存在してしまう。
こんな風に「明るい言葉」を一生懸命に書いて書いて書きまくらないと、払拭できないと感じてしまうほど、じめっとした映画だった。気持ち悪い。
ここに人間の本質はない。こんな人を生み出す社会が悪い。
なんでもいいから、とにかく、くだらなくて、やたら、ひたすら明るいだけの映画が観たい。もう一生観たくない。
『夏美のホタル』
ありきたりのストーリーだけど、風景のきれいさ、田舎に住む人の心の素直さとか暖かさとか。懐かしさを感じたいときに観たい映画。
有村架純の夏美は、勇ましくもあり秀麗かつ華麗。ひたすらに清々しい。モノクロな写真と、澄んだ水と、空気の綺麗な景色に、本当によく似合う。
しずおさんの地蔵さんが想像以上にお地蔵さんでちょっとおもしろかった笑 あと、主題歌がUruだった中学聖日記…。(いま再放送してる、、最高、、、。)
『ここは退屈迎えにき来て』
ずるい。
邦ロックファンなら、観終わる前から思う。これはずるい。
裏のテーマにフジファブリック。どストレートのフジファブリック。哀愁のカウンターパンチ。
『ソラニン』とか『横道世之介』とか『サマーヌード』とか『オレンジデイズ』とか…。邦ロックが似合いすぎる作品は、心に染みてしまうと決まっている。
エンディングの情景が、、、。はぁ、、、。
端から見ると十分幸せな中で現実に幸せ感じてないくせに、「やりたいことあるある」詐欺してるくらいなら、行動しちゃえよ!とも思ったし、自分に向かって同じセリフ叫んだ。これが人生のリアルな人もいる。
ただ、この映画はもう少し大人になってから観たほうが、響くひとがいる。わたし。今はまだこれを観て、「あ、わたしも。過去に戻りたい」とはまだ思わない。
成田凌と橋本愛と門脇麦の三人が直接関わる話なのかと思ったら、そうではなくむしろ接点は間接的で、この三人だけが主役とは思えない、それぞれの時代のみんなそれぞれが主役なストーリーだった。
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