最近やたらとみるこの広告
最近yahooを見ているとトップページ広告にやたらとこの商品の広告が表示される。残念ながらこういった冷蔵庫を購入するようなターゲットではないので、他人事ながらYDAのターゲティング精度が気になるのだが、本題はそちらではない。
この冷蔵庫の広告が本題で、元々の職業柄か、この広告が機能しているか非常に気になるのである。
この商品がメインターゲットとしているファミリー層はこの広告を見て、好意的に認知するのであろうか。(ファミリー層をメインターゲットにしているのは広告とサイトから明らか。)冷蔵庫はそこまで買換え頻度も高くなく、高価な買い物なのでこの広告で一足飛びに購買してもらおうとはマーケティング担当者も考えていないであろう。ヤフーのトップページという場所も考慮すると認知を取りにいっていると考えてほぼ間違いない。
ただ、ターゲットとなっているファミリー層に冷蔵庫の中身がカメラで見えますよ、という機能訴求がささるかかなり疑問なのだ。商品のサイトを見ると冷蔵庫の容量とかチルドだとかの機能も掲載されているので、そちらだけを訴求したほうがいいのでは?とか(そちらも広告しているが)、機能軸ではない訴求をした方がいいのでは?と考えてしまう。(余計なお世話)
もう一つこの広告やサイトを見ていて思うのは、カメラで中を確認できますよ、とか、容量が広いですよとかの機能しか訴求できないのか、ということ。
つまり全然革新的な商品じゃないなと考えてしまうのである。たいしたことのない機能を無理して広告やマーケティングで誇張して宣伝しているようで見ていていたたまれない。ボクもそういうたいしたことのない商品を無理やりよく見せる、という仕事はたくさんしてきたのでなんというか心が痛いのである。まあ、マーケティングってそもそもそういうものでしょ、と言われれば、その通りなのでぐうの音も出ない。本当に優れたプロダクトはマーケティングや広告を必要としないのである。
白物家電だし、そんなに革新的な商品は早々出てこないよ、というのも分かる。この手の商品は中国などのメーカーが席巻しているので、日本の日立がまだ頑張っている時点ですごいことだと思う。だが日立である。日本を代表する大企業の日立なのに商品にも広告にも夢がない。
オープンAIだとかでITを中心に世の中がすごい勢いで変わっていることを思うと、こういった変化にまったくついていけなかった日本の凋落を目の当たりにしているようで非常に切ないと感じた次第である。
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