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M山木の*怪盗(11)

(註)本文に登場する地名、人名、団体は実在のものとは一切関係ありません。

小林青年の喉頭隆起は思春期直前の少年のような面持ちをしていた。
M山木に校舎を構える歩次朗学園の理事長と父は顔見知りの仲だった。

ああ、詰まらないの。印籠を見せた途端にア怪は怯んで僕の蛇管を追うのに必死になった。
骨のあるやつかと思ってたけど所詮は色に溺れた猫とでも云ったところか。
もっと間近で見せたら発狂していたのではないだろうか。洗面台で横に並んだとき顔を見たくてしょうがないのに我慢しているかのように深く下を向いてしまったのが笑える。

あの人はア怪に間違いない。昼間は堂々と清掃員に成り済まし男子学生の観察に余念がない。ア怪の眼光は常に男を捉えてないと不安なのだろう。お気に入りを見つけたら夜の街で盗みを働く。彼らが早く失いたくてたまらないものを最悪の形で奪い取っていく。

僕の側には権力と若さがある。二つを駆使すればア怪なんて赤子同然。
ア怪なんてどうでも良かった。快楽のうちに刹那的に時間が過ぎてくれれば。仮に事故でも起きてア怪と交わってしまったらア怪は快楽のうちに死んでしまうのではないか。
化粧で塗り固めた偽りの顔に僕のsensorは引っかからなかった。ア怪は取るにたらない人ということだ。間違っても体を貫く相手ではない。
その気にさせないといけませんね〜。黄色い声が小さく木霊した。

闇の中から無数の手が忍び寄ってきて小林青年の隅々を愛撫する。手から喘ぎ声が聞こえる。

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ぽたろう
断捨離を推し進めた結果、男の子が寄ってこなくなりました。