思いもよらなかった言葉

大好きを伝えて次の日、6歳の子供が園から帰ってお風呂に入る時

裸になって1日の汗や汚れを流して、気持ちをサッパリさせる時間

今日は気温が低いので浴槽にお湯をためて体をゆっくり温めよう、と用意した

脱衣所で服を脱ごうとしていたら、それは唐突にやってきた

急だったので驚いたし反応もおくれた

わたし自身はその言葉を親に言ったこと、あったかなぁ?と思い出せないくらいの言葉

大人になったからこそ言えない言葉

劇団員で俳優でシンガーソングライターの星野源さんは「普段言えないことも、ラジオ越しなら言える」と言っていたが、私もラジオ越しなら親に言えるかも知れない。でも面と向かってはなかなか恥ずかしくて言えない


「産んでくれてありがとう」

6歳で言える!?誰かにそのセリフ教えてもらったの?驚きすぎて疑問が浮かんでしまい1秒位間が空いたが、生まれて来てくれてありがとうと抱きしめた

尊い

園で何かあったのか?不安に思ったが彼女はただ感謝を伝えたかったらしい


その日、風呂から出てドライヤーしてから聞いてみた

「産んでくれてありがとうって言葉は誰かに教えてもらったの?」

「ううん」

「自分で考えたの?」

「うん」

「園で困ってること無い?」

「うーん、ないよ。あ!運動靴がキツい」


昼間に感情を揺さぶられる事があったり、辛い事があったんじゃなくて良かった。ほっとした。

急にいただいた言葉のプレゼント

それは地球上で我が子だけが言える感謝の言葉

まだ6歳だけど、大事な気持ちを教えてくれて、嬉しかった。ずっとずっと覚えていたい。抱きしめた体の温かさをいつでも思い出したい。

今日もまたしあわせを実感出来た。笑顔にしてくれてありがとう


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