藤井風 damn~英語で読み解くセルフラブソング
damn。間違いなくライブで盛り上がる曲なんだけど、歌詞の英訳見ながらじっくり聴いてみたら実はめっちゃ深かった。っていう話です。
LASAで一番踊れる曲で、さらっと聴くと恋の歌っぽい。すっごい好きになった人がいたけど、うまくいかなくて散々拗らせた挙句「はぁ〜もうくっそ、、まあいいや行くぜ」みたいな感じかな、と最初は思いました。
でもリリパで風くん、この曲をセルフラブソングって言ってるんですよね。え、どういうこと…?気になったので歌詞をまじまじ見て、ついでに英訳も見てみました。
ハイヤーセルフとのチャット
英訳を見て気づいたのは、LASAの中でこの曲だけ全編小文字だということ。一人称「I」も全部小文字の「i」です。
私英語そんな詳しくないんですけど、これたぶん、口語というかチャットを殴り書きしてる感覚じゃないかな、と思いました。
誰かとチャットが盛り上がってるときって、いちいちShift押して大文字にするとか正確につづりを打つの、めんどいから。
のところなんて、
カンマ以降ちゃんと書こうと思ったら
because I'm about to come through
だもんね。そんなん長ったらしくて書いてらんない(し、ダサい)。
じゃあ、誰と会話してるかというと、自分の中の自分(=ハイヤーセルフ)なんじゃないか。それが最初に垣間見えるのがここ。
英語は
世の中とか好きな相手がどうこうじゃなくて、完璧じゃないのはあくまで自分だし、自分に期待なんかしてない(けどほんとはちょっと期待したい)って話なんだとわかります。
サビに注目
3回出てくるサビが同じメロディでちょっとずつ言葉が違う。その1回目と3回目が見事な対比になっていて、よく読んでみると感動します。
1回目。
英語だと
3回目。
英語だと
1回目は「i」1人でどうしよう、ってただただ混乱してるだけ。でも3回目は「we」つまりハイヤーセルフと共に、shall=意思をしっかり持ってこの先の行動を決意していることがわかります。
それは幸せを「思い出す」こと。外に「探しに出る」んじゃない。だって自分は幸せをすでに知ってるから。
ちょっと、震えません?
他の楽曲とのリンク
2回目のサビの後に入るこの部分。
ここ、風くんの他の曲にリンクしてるんです。リリパでノリノリになった風くんが思わず歌っちゃっただけかと思ったけど、damnをじっくり聴くとうっすらコーラスが入ってることに気づきました。
▼リリパ 34:40あたり
それぞれのフレーズがどの曲にリンクしてるかというと、
♪ああ 全て流して帰ろう
(Ah Let everything flow away and go home)
▼「帰ろう」 1:20あたり
♪何もかも捨ててくよ
(Giving up everything and going with you)
▼「きらり」 1:15あたり
♪明日なんか来ると思わずに燃えよ
(Ignite yourself as if there's no tommorrow)
▼「燃えよ」 1:10あたり
3曲それぞれの歌詞英訳も、damnに出てくるのとほぼ同じ。
これを踏まえると、あたかも風くんが「こうやって歌ってきたやん、自分。それでどうすんの?」って言ってるみたいに聴こえてきませんか?
衝撃のラスト
締めくくりは、最後に英語で歌ってるこのフレーズ。
はっきり「自分を愛する」って言ってますね。「him」はちょっと前に出てくる「little father」(=神=ハイヤーセルフ)のことじゃないかな。
ハイヤーセルフの住まう場所をこの上なく安全で清らかで幸せにする、つまり、自分の心を穏やかにして至福の状態で生きていこう。
そんな決意だと私は受け止めました。
って、そんなメッセージ、こんな踊れるオシャレな曲調からぜんっぜん想像つかんかったわ…
くだくだ書いてきましたけど、我ながら、そんな御託はどうでもいいです!いい曲は頭空っぽにして聴くのが一番。一緒に楽しみましょう♪