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現場主導DXのすすめ


私の実体験から感じたDX

私はERPパッケージやSaaSの開発、企画、コンセプト策定をしてきた。
その過程で多くのユーザーの方や現場で実務を行ってるかたのヒアリングを行い、コンセプトに落とし、実装しデリバリーしてきました。
その後、現場に近い方の意見を拾いながらSaaSなどのITツールを導入し、DX支援を行ってきたわけですが、これらの経験で感じたことがあります。

それは、DXをするには現場で実務をよく知っている方が行ったほうが、業務効率化を行えるということでした。
導入したITツールがバリバリに使われて運用されるケースもあれば、導入したけれどほとんど使われずに放置されているものも見てきました。
なぜこのように、利用されるケースとされないケースが発生するのでしょうか?
私の考えでは、現場の人が主導して導入したか?によるものだと考えています。
実際の実務を行っているかたが主導して導入したツールは、利用されるケースが多いのです。

実際に業務をしている方は、日々業務に追われています。
ときには締切に間に間に合いそうもなく他部署にヘルプをすることもあります。
何度も同じような確認作業や、やり直し作業に時間を使い、タスクが進んでいるか?後退しているのか?不安になって披露倍増してしまう。

このように、課題は現場にあるので、実体験している方がDXすることで、課題の解像度が高く、解決するべきものが鮮明になるのです。

しかし、実際にDXしようとしたときに困ることは、何を使えばいいのか?ということになります。
これまでの考え方だと、開発会社にシステム開発を依頼または、SaaSを導入するなどが考えられますが、どちらの場合も業務フィットするのかを判断するのに時間がかかってしまい、実際に運用するまでには時間がかかります。
さらに業務の運用変更などが発生した場合も、業務フィットさせるのに追加開発や、追加のPOCが必要となり業務の変化についていけないこともあります。

現在ではローコードツールがある

現代ではプログラミングの知識をあまり必要としないローコードツールがあります。
ローコードツールは、自分たちで自動化するために簡単なフローなどのプログラムを簡単に作成できるものです。
ローコードツールが出始めのときは、微妙感がありましたが、最近では無料で利用できる範囲でも、エクセルの知識+アルファ程度の知識で簡単なルーチンワークを自動化したりすることもできるようになってきました。
ですので、エンジニアのように専門的な難しい知識がなくても、自動化することができる時代がきているのです。
実際にローコードを全社で導入している企業などでは、ローコードを使って現場の方が自ら業務改善している事例も増えています。

ITツールだけの問題ではない


エンジニア不足と言われる昨今、DXをしようにもDXを行える人が足りていません。
それなのに、在宅勤務や働き方改革など業務効率化のためにDX化を求められる場面が増えています。
さらに、エンジニアだけでなく、人口減少による人員不足により採用も困難になっている状況はしばらく続くでしょう。
DX化はITツールだけの問題ではなく人材の問題でもあるのです。

DX人材不足ならばDX人材になろう


人口減少などを始めとした人材不足の状況下で、DX化できる人材を採用できないのならば、DX人材になってしまおう、育ててしまおう!という流れがあります。
それは、社員全員がDXできる開発者になればいいとう考え方です。
ローコードが運用に耐えうる時代になった今、特別なIT知識がなくても開発者になることができるのです。このローコードを使う開発者のことを、市民開発者と呼び、全社員が開発者になれるという活動をしている企業も存在します。

実務をしている人がDX人材になった場合、

業務改善はボトルネックを知っている + 自らDXして課題解決できる

となるため、確度の高い業務改善を、素早くできます。
業務が変化した場合も、自ら修正することができるので、業務変化へも強くなることができます。

着実に業務効率化ができるDXを届けたい

このように、現場で現場の問題を素早くDX化することが、着実にそして確実に業務効率化ができます。
たとえ解決方法が間違っていても、自分たちで修正だってできるのです。
この状態になるとPDCAサイクルを、現場で自分たちで回すことができるようになります。
現場で自分たちでPDCAサイクルを回せることことこそが、本当のDX化ではないでしょうか?

そのための方法論や手段を皆様に提供することで、着実で確実な業務改善ができるDXを届けることが我々が存在する目的です

無料のDX相談や、DX人材になるためのトレーニングなどを行っていますので、考え方に共感して頂いた方は、弊社ホームページよりお問い合わせください。


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