手紙と漱石
手紙といえば
“漱石”
と思い出す方も多くいらっしゃるかと思います。
漱石が小説を書き始めたのは37歳。
それは例えばゴッホが亡くなった歳。
当時で言えば、人生も中盤に大分差し掛かる頃です。
何かを始めるのに今より早い時はないように、志があるならば決して遅いことはないなと思う次第です。
また、ヘルマン・ヘッセと同じく、創作のためにも息抜きのためにも、絵を描くことを大事にしていた漱石。
その書画は味がありますし、現存する絵葉書を拝見しながら、気のおけない友人らへ絵手紙をしたためる漱石を想像して顔が緩みます。
中にはジョージ・フレデリック・ワッツの裸婦画を模写して送った絵葉書もあったり。
彼はよく手紙を書き、またよく手紙をもらった人でした。
「小生は人に手紙をかく事と人から手紙をもらう事が大すきである」と門下生宛の手紙に書いて残した夏目漱石。
『吾輩は猫である』が評判になり始めると、門下生や友人から猫の絵柄の葉書がたくさん届くようになったそう。
その可愛らしい葉書の数々は、これまでに何度も展覧会が催され私たちを楽しませてくれました。
そしてこちら。
新宿区にある『漱石山房記念館』は昨年2017年9月に開館したばかりの新しい記念館です。
これは受付のところの写真。
漱石山房通りを歩いて行くと、
漱石山房記念館。
カフェでゆっくりできます。
ずらりと並ぶ背表紙。
お土産も売っています。いろいろ
フレーム切手もありました。
買わないといけない。(使命感)
漱石作品の背景を深掘りするのもよし。
漱石という人物についてさらに知るのもよし。
カフェでおいしいカステラを食べるのもよし。
手紙を書きたくなるのもよし。
お散歩ついでに寄るのもいいですね。
ご紹介していたら、また行きたくなってきました。
陽射しが強い日々が続いていますね、どうぞ体調に気をつけて。
それでは、また。