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勤務335日目 フルネームサインの意味&やる気を失う

前回の記事の件ですが、クレームはまぬがれました。

一安心だったのですが、ぼくの心にトラウマが芽生えたようで、お年を召した女性を目の前にすると、心拍数があがり、変な汗が出るように。

なんでもない顔なのに豹変するのでは。ぼく自身はいつもどおりの配達をしているのに、「やり方が違う」と、甲高い声で怒鳴られるのではと。

恫喝や突然怒りだして相手の心に傷を与えるのは暴行罪や傷害罪として扱うようになってほしい。
そうしてお年を召したあの女性方に「私は人の心に傷を負わせる暴行を働いてしまったかも。逮捕されちゃうかも」と、ほんの少しでも変な汗が出るようになってほしい。

こういうことも楽しまなければとは思っていたのですが、割と心にきております。
郵便屋である以上相手のフルネームを記憶しているので、その名を嫌なものとして忘れられなくなるのも嫌です。

ところでなぜ配達証にフルネームで書かなければならないのかと、思う方は割といるのでは(唐突)。
局によって、というか配達員によっては「名字だけで大丈夫ですよ」と言うこともあるでしょう。

しかし基本動作はフルネーム厳守です。

その理由ですが、例として「クレジットカードが届いてない」というような不着申告がまれにあるそうです。
そのとき配達証にお名前があれば、郵便局側は「確かに太郎様にお渡ししましたよ」と返事をして解決できるわけです。

ただ、ぼくはほぼ名字しか書いてもらっていません。
ぼくがお客様側の立場なら、名前まで書きたくないと思うからです。
「フルネームですか?」と相手が言ってくれたら「フルネームでいただけるとありがたいです」と言います。

でもご年配の方やなんだか怪しそうな人には必ずフルネームで書いてもらっています。

時々「代わりに書いて」と言う方がいます。
入社したての頃は「ご本人に書いていただかないとダメなんです」と、かたくなに拒否していたのですが、今はフルネームを伺ってカタカナで配達証に書いています(誰に渡したかわかればよいだけですし)。

基本動作はフルネーム厳守なのですが、なぜか名字だけのハンコはOKです。謎ルール。


半年くらい前はやる気があったこの仕事。
もう全くやる気はないです。

以前はバイクを降りたら走っていたのですが、一切走らなくなりました。ゆっくり歩いています。
すると、なにが起きるか。

超勤が増えるんです。

超勤が増えるとどうなるか?

給料が増えるんです!!!!!!

朝の室内作業も、急いでやらなくなりました。
マイペースで道順組み立てをしております。これは逆にそのほうが組み間違いがなくなって配達が早くなり給料が減るかもしれませんが。

郵便屋はやる気を失っても大丈夫。
仕事をなめていても問題がないのです。

この会社、そもそも効率化を目指す気がありません。
もっとこうしたほうがいいと思うことはいくらでもあるのですが、「基本動作」から外れることをひどく嫌うのです。

そのうえ、さらに新しい「1+1=2」のルールがどんどん増やされていく。

そんな会社だからこそ、「無事故で帰ってくる」「郵便を捨てない」「犯罪をおかさない」それだけできていれば遅くなってもなにも言われません。

一生懸命やっているふりをきちんと魅せていれば、外でいくらでもサボれます(いまは行動を監視するシステムがあるのでやりすぎるといずれ言われますが)。

この会社の良いところです。
外に出ればある程度は気楽。

仕事がなくて困っている無職引きこもりの方には本当におすすめですよ。

がんばらなくていい仕事です。
本気で一生懸命やる必要のない仕事です。

他にやりたいと思う仕事があるならそちらを選んだほうが絶対よいのですが、この国では無職引きこもりという時点で責め立てられて自刃を推奨されるくらいに選択肢がかなり限られるので、工場介護倉庫接客業を検討するなら、ぜひ郵便屋もご検討ください。

でも本気で働きたいと思うなら業界トップのヤマト様へいったほうがいいかも。

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