パーカッション(打楽器)の命!マレット選びのコツ
私が吹奏楽指導で学んだこと、その中で重要なことを書きたいと思います。
吹奏楽やオーケストラで使われる代表的な鍵盤楽器
グロッケンシュピール(グロッケン)
シロフォーン(ザイロフォーン)
ヴィブラフォーン(ヴァイブラフォーン)
マリンバ
各楽器は音色の違いはもちろん、音盤の材質や幅、音域など、特性がそれぞれ異なります。
たとえばシロフォーンやマリンバの音盤は木でできていますが、グロッケンやヴィブラフォーンは鉄でできています。
また高音域のグロッケンやシロフォーンもあれば、高音域から低音域までおよそ5オクターヴという幅広い音域を持つマリンバなどもあります。
鍵盤打楽器は音盤にマレットが直接触れることで音が出るので、マレットは音色を作るうえでとても重要なものと言えます。ですから楽器の材質によっても音域によってもそれぞれに適したマレットがあるということにもなりますし、曲によって、出てくる場面によって、最終的には「求める音色によって」マレットを選ぶ必要性もあります。
どのようにマレットを選んでいますか?
「え!?マレットを選ぶ?学校にはその楽器用に1~3組ずつしかないから、それを使うしかないんだけど・・・・」と、困ってしまう人も多いのではないでしょうか。
まず、その曲を理解し、各場面でどういう音色で演奏するかを考えます。そして、会場ごとに響きが違うので、演奏するホールでのリハーサルで響き具合を確認します。(もちろんその日の気温や湿度によっても響きが変化しますし、さらにお客さんが増えると響きが変わってきます。)
このように、私のバンドでは、プロの打楽器奏者の先生からもアドバイスをいただきながら演奏会ギリギリまで生徒たちと「ああでもない、こうでもない・・・・」と考えながら、いちばん納得のできるマレットを選び、本番に備えます。それくらいマレット選びは重要です。
吹奏楽部では、学校の予算などもありますが、木管楽器の人がリードを買っているように、少しずつでもマレットを増やしていくことをおすすめします。
どんなふうに選んだらいい?
まずは演奏する曲をよく把握し、スコアなどから曲の構成や全体の中での自分の役割をよく理解し表現したい音のイメージを持つことが大事です。
はっきりしたイメージjができていれば、今使っているマレットがその曲に適しているかどうかがわかってきます。また「やわらかすぎる」「かたすぎる」「こんな音にしたいな…」とういうような音色に対する疑問や欲求が少なからず出てくると思います。これが一番大事。ここから音色作りが始まります。
どんなにマレットをたくさん持っていても、自分の中の音のイメージがないと、音には伝わりません。また、同じマレットを使っても、演奏者によって音色は違ってきます。マレットは、自分自身が出したい音色を作るための手段の一つでしかないからです。逆に言えば、持つ音のイメージが豊かで、しかもそれを音に表現できる力が優れていたら、たった1組のマレットでも、多彩な音色を奏でることができます。
管楽器の人がロングトーンをして音色を磨くように、打楽器の人も自分の出したい音色を研究していきましょう!もしかすると、テクニック以上に大切かもしれません。
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