吹奏楽界の常識 マインドフルネスを取り入れよう!
**マインドフルネスとは **
吹奏楽界でも最近話題になっているマインドフルネス
マインドフルネスとは「”今ここ”にただ集中している心のあり方」のこと。
スポーツ選手が絶好調の時に「ゾーンに入った」という言い方をすることがありますが、その状態に近いと考えるとわかりやすいかもしれません。
雑念を持たず、リラックスしてただ今だけに集中して研ぎ澄まされている状態です。無理していないのでストレスがなく、最も自分の力を発揮できる状態です。
マインドフルネスとは、そんな状態のことや、それを目指すプロセスのことを指します。
欧米ではグーグル社やインテル社、マイクロソフト社などの大手企業がこぞって社員研修のプログラムとして取り入れられています。
またスティーブ・ジョブズやイチローなど、多くのアスリートや著名人がマインドフルネスを取り入れ近年では楽器奏者や吹奏楽指導などでもされています。
マインドフルネスを体得する際にはさまざまな手法が用いられますが、その中でも 最も有名なのが「マインドフルネス瞑想」です。
瞑想をすることで、「リラックスできる」「心が落ち着く」などの効果を得ることが目的です。
雑念が湧いてきても、そのことに気づき、何度も集中を戻していくプロセスを経るため「気づきのトレーニング」とも言われています。
大事なのはリラックスして自分の呼吸に意識を向けること。
自由に楽しんで行うことが一番のポイントです。
マインドフルネス瞑想の効果について、代表的なものをご理解いただいた後に、基礎的なやり方についてご紹介しているので、まずは気軽にトライしてみましょう!
基本のマインドフルネス瞑想は3つのステップで行います。
ステップ1 「調身」姿勢を整える
ステップ2 「調息」呼吸を整える
ステップ3 「調心」心を整える
**<やり方> **
1.座って、背筋を伸ばし、姿勢を整えます。
2.呼吸を整えながら、深呼吸を1〜2度行いましょう。
3.目を閉じ、ゆっくりと鼻呼吸を始めてみましょう。
4.呼吸に意識を向け、お腹がふくらんだり、へこんでいく動きを観察してみましょう。
5.頭→目→鼻→口→首→肩→腕→胸→背中→おしり→太もも→かかと→体全体
体の上から順番に意識していく場所を変えて力を抜いていきます。
6.一通りできたらゆっくりと目を開け、少しずつ意識を戻していきましょう。
**効果 **
○身体面では
免疫力の改善、血圧の低下、血中コレステロール、血糖値の低下などが検証されていて、交感神経と副交感神経のバランスが整い、よく眠れるようになります。
○精神面では
緊張・うつ状態の緩和、不安の減少、ストレス耐性の向上が実証されています。
○脳機能面では
集中力・記憶力が向上し、複数の仕事を並行して進めている状況下でも一つ一つの事に集中することができるようになり、仕事や勉強で質の高いパフォーマンスにつながります。
マインドフルネスを私のバンドでは毎日練習前にやっています。
そして、コンクールなど大きな本番前のリハーサル室でやることによって
集中力がまし、良い練習、良い演奏に繋がっています。
ぜひ、練習前に取り入れてみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?