#313 白にも、黒にも、
ADHDグレーゾーン。
私がテストで赤点取ってしまうのも、集中力がないことも、全部これのせいにしたい。
でも、世の中には、自分がADHDだってことを周りに打ち明けることなく、すごい努力をして、苦しんで、頑張っている人たちがいる。1人で闘っている人がいる。
それなのに、たかがグレーゾーンの私が、苦しいよって、つらいよって、わかってほしいよ、なんて言っていいのだろうか。
でも、私にとっては"たかが"じゃないんだ。
もしADHDだと飾り気なく診断されたら、こんなに悩まなかっただろう。
白にも、黒にも、なれない。
グレーゾーン。
都合のいい言葉だ。
白にも、黒にも、なれる。なれてしまう。
たとえ、周りに自分がグレーであることを打ち明けたとしても、何か解決するわけじゃない。
聞いてもらうこと、分かってもらうことで、自分の承認欲求を満たしているだけ。
勉強するのも、生活していくのも自分。
だから、最後はやっぱりみんな1人で闘うしかないんだ。
最近、ADHDとかHSPとかっていう言葉が流行っている。知恵袋の中ではいろんな言葉が飛び交う。
「最近、発達障害が増え過ぎ」
「私だって、忘れ物すること、集中できないこと、たくさんある。だからADHDって言うだけでなんでも許されると思わないで欲しい。イライラする。」
「"自称"が増え過ぎ。簡単にいろんな人がADHDって言葉をいいように使い過ぎてて、本当に苦しんでいる人が声を上げづらくなってる。」
いろんな言葉を眺めて、少し涙が出る。
私だってこのグレーゾーンって何かわからない。この霧をどうすればいいのか分からない。
甘えだろ?って言われたら、確かに、全部自分の甘えなのかもって、思ってしまう。
でも、「個性」で片付けて欲しくないところもある。
私だってグレーゾーンっていう言葉を都合よく使っている1人なんだな。
そんな私は今日も霧の中、グレーで生きていく。
以上ハルでした。
読んでくださり、ありがとうございます。