#330 母が「相談カウンター」に行ってきた。
前回の続きになります。よかったらこちらも読んでくださると嬉しいです。
そういえば、ちょっと後悔していることがある。
2か月くらい前だっただろうか。日曜日に母が珍しく遅くまで外出していたので、「どこ行ってたの?」と聞くと「相談カウンター」と母はあっさり答えた。
相談カウンターと聞くと、「ゼクシー相談カウンター」しか思いつかなかったので、「ん?え?」と母にさらなる情報を求めてみると、パンフレットを見せてくれた。
そこには「世界一周」と書いてあった。
うっそぉ、よくポスターとかで見るやつやん…
私はただただ驚きだった。世界一周という言葉のインパクトだけでなく、母が「相談カウンター」に行ってきたということにかなり動揺した。わざわざ相談カウンターに足を運ぶほど、母は本気なのだ。
「あなたが大学生になったら、1年休学とかして一緒に行ってみたいなーとか思ってね。」と母は言った。
「えっ…休学とか簡単に言わないでよ。」と私は言った。
この一言を私はとても後悔している。世界一周という超スケールの大きいことを一緒にやろうと言ってくれたのに、どうして素直に「おもしろそう!」と言えなかったのだろう。
もちろん、急な展開に頭が追いついていなかったこともあるだろうけど、その状況でとっさに出た自分の言葉の冷たさにがっかりした。
冷静になって考えてみれば、こんなに素敵な提案はない、と思う。
やっぱり私の母親はすごい。その行動力を、私も真似したい。やりたいことはどんどんやる。自分の「知りたい」や「見てみたい」「やってみたい」という気持ちに正直に生きているかっこいい大人。それが私の母親。
うちは大富豪ではない。
いつもは母「お金の心配はしなくてもいい」と言うけれど、私の留学や進学には相当お金がかかっている。きっと私が想像できないくらい、お金を稼ぐことは大変なんだと思う。
それから、家族がいて、学校に行けて、将来を夢見るなんてことは決して当たり前のことではなく、私が恵まれた環境で育ったからだと思う。
私、恵まれ過ぎている。この環境を生かさなきゃ。
これからの人生、お金や時間を大切に使いたい。そして、母のように誰かのことを全力で応援できるような大人になりたい。
母と一緒に世界一周もしてみたい。
前回の投稿に引き続き、母についての話でした。読んでくださり、ありがとうございました。