「準備ができたらやる」はなぜうまくいかないのか
準備ができたらやる
この思考はほとんどの場合うまくいかない。
勘違いのないように言っておくと、準備がダメなわけではない。「段取り8割」というように事前準備で成否が大きく変わることはある。準備は大事だ。
では、なぜ「準備ができたらやる」がダメなのか。それは、準備がダメなのではなく、「準備ができたらやる」と言っていることがダメなのだ。
「準備ができたらやる」と言っている人は、準備ができないとやらないということを暗に正当化している。つまり、やらない言い訳をしているのである。それも無意識で。
やらない言い訳をする人はやらない。結果的に成果に辿りつくこともない。
さて、具体的な例を話してみよう。
新卒採用にいつ取り組むか
過去、僕はコンサルタントとして企業の採用支援をしてきた期間が長い。
中でもベンチャー企業や中小企業など小さな会社こそ新卒採用に取り組むことで大きく会社を変えるインパクトがある。
僕はセミナーや面会で、経営者や人事担当者に対して「会社の想いやビジョンに共感し、未来の幹部になりうる人を新卒で採用しましょう!」と伝えると、決まって「新卒採用したい。けど、まだ会社が受け入れる準備ができていないので、会社の受け入れ体制を整えて新卒採用をはじめたい」と言う人がいる。
確かに、大学卒業したての未来ある若手人材を採用するのに、教育や評価の仕組みがあった方が良い。新人を育てるのには労力がかかる。教育担当にもしっかりと先輩社員としての自覚とスキルがあると良いだろう。
しかし、まだいない人材のために仕組みを整える余裕があるベンチャー企業などないのだ。結局、そういう会社は新卒採用に取り組むことはなく、月日は流れていくことになる。
逆に、新卒を受け入れると決めて、求人広告を出し、会社説明会をし、選考をして、内定を出し、入社するということが決まれば、否応なしに受け入れる準備をせざるを得ないのである。
乱暴なやり方に思うかもしれないが、結果的にこの方が遥かに経営のスピードが早くなるし、使われない準備ではなく、確実に使われる準備に労が割かれることになる。
思い立ったが吉日
新卒採用に限らず、とにかくやると思い立ったら、すぐにやってしまった方が良い。やっていけば準備も急速に進んでいくものである。
構想だけしていても、何も生まれない。発信もビビらずにまずはアカウントを作ってやってしまえば良いのだ。
僕もずっと「やりたい」とだけ言っていたYouTubeチャンネルを友人に「僕が撮影も編集もやりますからやりましょう!」と言ってもらい、背中を押してもらい再スタートすることができた。
結果的に、編集もデザインも「一緒にやりたい!」と言ってくれるクリエイターにお願いすることができ、今は6人のチームになっている。そして、平日ほぼ毎日配信することができる体制が整い、少しずつ軌道に乗りつつある。
まだ見ていない人は是非とも気になるものを1つ見て欲しい。そして、面白かったら、ぜひチャンネル登録してもらいたい。
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結局、準備を待っていては始まらず、始めれば整えるしかなくなっていく。
Livelyを急成長させたいので
僕は今、Livelyというコミュニケーションストアサービスを開発・運用している会社を経営している。
オンラインビデオ通話を使って、コーチングやカウンセリングや占い、キャリア相談や人生相談、オンラインスナック的なおしゃべりなど、1対1もしくは1対少人数のコミュニケーション型サービスを扱う人(ストアオーナー)に使ってもらうサービスである。
言い換えると、コミュニケーションを1分単位で販売できるサービスである。
5年後には月に1万円以上稼いでいるストアオーナーが1万人以上(平均6.3万円稼いでいる)で、50万人を超えるアクティブユーザー(課金している)に使われている予定のサービスである。
とは言え、今はまだα版と呼ばれる試作品段階で、一般的にはバグを見つけ、機能改善をし、使いやすくしてから、多くの人に使ってもらうべきと言われる段階である。
ただ、僕らはどんどん使ってもらおうと思っている。
使ってもらってこそ、プロダクトも磨かれる。いや、それ以上に、プロダクトを磨くために、「本当に一緒にやりたい!」というストアオーナーが見えてくる。そして、そのためのコチラの情報発信も本気になる。結果的に、エンジニアやカスタマーサクセスの採用の優先度もあがり、本気にならざるを得ない。
つまり、準備などできていない。でも、やりたいことがあるからやる。やるために急速に準備だ!ということだ。
Livelyに追い風が吹きはじめる
今、確実に追い風が吹きはじめている。Livlyのようなコミュニケーションテックと呼ばれる領域は、コロナ以降、様々なサービスがオンライン化し、急激に成長している。類似サービスなどもゾクゾクと出てきている。
「ゆっくりと改善してからリリースします」「サービスが整ってから仲間を集めます」と言っていられないのである。いや、それ以上に、今が面白いのである。
実際、α版とは言え、一晩で3万円を超える売上をあげたり、月に10万円以上稼げそうなストアオーナーも出てきている。もちろん、使いにくさはあるだろうし、「こんなことできたらいいな」は山程ある。それでも口を揃えて「すごく楽しい!」と言ってくれているのである。
昨日も「Livelyでホントに私が活かされてるなって実感して、ここまで作り上げてくれたここにいる皆さんに心から「ありがとうおおおおおお!」って思いました。」という報告をもらって、コチラも「ありがとうおおおおおお!(ココは「ありがとうぅぅぅぅぅぅ!」な気がするがまぁ良いか)」という気持ちになった。
まだ、何者でもないLivelyと、ほとんど誰も知らないLivelyを一緒にメジャーなサービスにしていくメンバーになるというエキサイティングな経験を共にできるのも今だからこそなんだ。
だから、「準備は整っていないけど、やる。やりながら、整える」マインドでどんどん行こうと思う。
Livelyに関わってみよう
とは言え、マッチングしていない人に無理やりやらせると不幸を生むので、LINE「Livelyストアをはじめよう」をつくった。Livelyの考えや想い、今どんな状況なのか、どんなことができるようになったのか等を配信していこうと思う。
とは言え、LINE公式の設定などはまだ全然設定が追いついていない。だから良い。ココで告知してしまえば、急速に整うはずだ。そうに違いない。きっと、整っていく様子も楽しんでもらえるはずだ。
Liveyのストアオーナーに興味がある人は、「Livelyストアをはじめよう」のLINEを登録しておいてもらいたい。(下記のQRコードを読み込むか、クリックすれば友だち追加のページに飛びます)
あと、Livelyでエンジニアとして仕事に興味がある人はコチラのツイートを参考にしてもらいたい。自薦、他薦があれば、是非リプでもDMでももらえたらと思う。
ぜひ、何か新しいことを始めようと思っているなら、準備が整うのをまたずに、スタートしてしまおう。スタートすれば、急速に準備をせざるを得ない。乱暴なやり方ではあるが、結果的にそれが早いのは前述の通りである
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