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離婚後夜を観ている

テレビドラマ「離婚後夜」を観ています。1〜3話の感想を書きます。

ぽつりぽつりと吐き出される日常と非日常の交錯にグッとのめり込んでしまいます。
全体的に音が少なく、
お湯を注ぐ音や食器の当たる音、鳥のさえずり、通行人のささやきなどが
物語の時間の流れを引き立てます。

始まってもいない失恋

大学生の伊織は、カフェの常連である香帆に淡い気持ちを抱きます。

そして、「やっぱり好きかも」と気づいた瞬間に、
既婚であることを知ります。
こうして始まってもいない恋が砕け、
はたまた程なくして離婚したことを知り、
でも、前の夫のことを涙ながらに想う気持ちを聴いて。
何度も何度も、表出していない恋心を砕かれ、
でもその度に、好きであることに気づいていきます。
この描写がとても切なく、苦しく、美しく、とても大事な瞬間でした。

「地味な女」「人に壁を作る大学生」

この解像度の高さに感激しております…!
上品で艶やか、なのに男性からは「地味な女」と言われる女性の
持ち物、振る舞い、動き、声の出し方に至るまでリアリティがあります。
あーこういうスマホケースやんな、みたいな。
私はこういう上品な魅力のある女性に憧れるんですが、
こういう女性って男性からは地味だと言われるんですよね。

でもこういう魅力に惹かれる大学生もいるもんで。

伊織はどこか晴れない表情が印象的な大学生です。
心を開いていない感じがよくわかります。
でも、香帆の一挙一動に、わかりやすいほど喜び、傷つく。
テンションが上がり過ぎて後悔したり、思わずニヤケてしまったり。
なんとも大学生らしい瑞々しさが、物語のリアリティを高めています。

交わっていけるのだろうか

仮に、もし仮に私が香帆の立場だったとして、
大学生の男の子に「一緒に住みましょう」と言われたらどうするだろうかと思いました。
未婚26歳の今でさえ、大学生の男の子とは住む世界がまったく違うと感じているのに。
私はプライドが高いので、
優しさや好意に、甘えられないと思います。

ロマンス以前のところで、ふたりの関わりがとても貴重で。
でもすでにお互いに心の支えになり始めているのを感じます。

恋なんて全く考えられない離婚後夜の香帆と、
恋にしてしまいたいけど誠実な伊織。

ふたりはいったい、どうなっていくのでしょうか。

おまけ Aぇ担のつぶやき

3話の佐野走り、私は見逃さなかった
佐野ちぇーんのためにお料理を練習しなきゃだね

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