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台風の影響が長引いている。
週の頭に「今週は天気が読めないなあ」ともどかしく思っていたはずなのに気づけば週末になって「来週も天気が読めないなあ」とぼんやりしている。

今週は割と仕事に集中してやるべきことを着々と進めたので、そのご褒美と思って今日は1日休みを取った。
だからと言ってどこかに出掛けるわけではなく、台風の気圧の変化からか頭痛がひどく、食欲もなくて午前はずっと寝ていた。本来ならそのままベッドの上で1日過ごしたいところだったけれど、今日は残念ながら通院の日だったので、15時前には準備をして外出した。

私が通っているクリニックの先生は、とにかくよく話を聞いてくれる。丁寧な診察の負の側面は長い待ち時間。10分の枠で20分強の診察をしてくれるものだから、夕方になればなるほど待ち時間が長くなる。先週も今週もちょうど2時間待ちでさすがに疲れてしまった。

次も一週間後の予約かと思ったら、4日後だった。ちょっとショック。新学期早々時間休をとらなくてはいけないのは少し心が重い。

雨の中20時手前に帰宅して、郵便ポストを開けると思わぬ方から葉書が届いていた。

先日、郵便料金の値上がりが発表され、職場でも盛り上がっていた。
葉書1通が84円になるとは、ちょっと…あまりにも高い。指一本、1秒で誰かに連絡できる時代に、それだけの値段を払って葉書を送る労力をかける人がどれだけいるだろう。

私は、年賀状や手紙が好きだし、帰宅した郵便ポストに請求書以外のものが入っている喜びを知っている。だから、今までは家族や友人に頻繁に手紙を出してきた方だった。でも、さすがに84円と105円じゃあな…と思っていた矢先の出来事だった。

葉書の差出人は、この夏に旅行にいったとある旅館の従業員の方。
突然送られてきたわけではない。滞在期間中タイミングが悪く、直接にお礼を伝えられなかった後悔が大きかったので、自宅に帰ってきてから暑中見舞いを出したのだ。

つい数日前、「○○さんに葉書は届いたかな」「普通返事は来ないもんね」「届いているといいね、また泊まりに行きたいね」と彼と会話したばかりだった。

宿泊中のホスピタリティもさることながら、一宿泊客のお礼の葉書に返事をくださるとは、なんと親切な方なのだろう。天気も気分も優れず、このまま9月に突入してしまうことへの不安や焦燥が拭えなかった自分のこころがすっと軽くなるような気がした。

対面かつ即時的な人との関わりを増やせばどうしても心が疲れる。
その分、葉書や手紙は私にとって心にビタミンを与えるようなもの。それを受け取った相手にとってもそのようなものであればいいなと願いながら、これからも私は郵便を使い続けるのかもしれない。

そんな素敵な旅館は松江にありますこちら↓



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