VRでワークショップ実験 第2弾!今回は「地球滅亡危機」にみんなで立ち向かう?!
このnoteは、青山学院大学社会情報学部が社会人向けに行っている「ワークショップデザイナー育成プログラム」の卒業生が集まり、仮想現実空間(VR)でワークショップを行うとどういうことがおこるかを実験し報告するスペースです。
今回は卒業生ではなく、現役でワークショップデザイナー育成プログラムに通っているAngelaがレポートをお送りします!
今回のワークショップの前提
使用ツール
Oculus Quest 2(Meta社)
Workrooms (Meta社の会議アプリ)
ノートPC(参加者それぞれのもの / Mac Win 両方あり)
実験方法
参加者が交代でワークショップの主催者になります。リアルやテレビ会議ツールで行われているワークショップをWorkroomsで行い、通常のオンラインワークショップと比較したうえで改善点などを検証していきます。
前提条件(背景)
参加者の大半が「ワークショップデザイナー育成プログラム」をZoom(テレビ会議ツール)で受講しており、その際に感じたWeb会議システムでの遠隔でワークショップを行うことの限界などを、それぞれの主観でVRと比較していきます。
参加者にはリアルで「ワークショップデザイナー育成プログラム」を受講している人も混ざっており、リアルと遠隔で学んだものの違いも比較していきます。
ワークショップの進め方「世界滅亡危機」
さまざまな設定の10人の人物の中から、「世界が滅亡するとしたらどの7人をシェルターに残す?」をテーマにチームで議論していきます。正解はないため、個人の個性や価値観が垣間見えるワークショップです。
ワークショップの流れ
流れ:アイスブレイク → ワークショップ → 振り返り
議論時間:20分(ワークショップ本編)
参加人数:3名
当日のワークショップのルールなどはWorkrooms内の画面共有の機能でPPTを投影して行いました。
よかったところ:「間を待つことができる」
ワークショップに参加した3名中1名(私自信)は、初対面。VRだからか、ZoomなどのWeb会議システムを使用するときよりも初対面ながらコミュニケーションがスムーズに感じました。
コミュニケーションの中で発生する、考え中の独特の「間」。Web会議システムの際は「間」を待てない印象があるのですが、VRは「うなずく」「あいずち(の音声の被り)」への許容度が高く、ワークショップに向いていると感じました。
改善点(機能)
これはシステムの問題なのですが、Workroomsの入室がまだまだスムーズにいきづらい仕様だと感じます。招待メールからアクセスし、一度PCで操作してから、ゴーグルをペアリングしてゴーグルから入る…なかなか煩雑で時間通りに始めるのが難しかったです。
所感:「間」は偉大!
今までもVRで交流した経験は複数回ありましたが、ワークショップをやってみるまでWeb会議システムとの差を理解していなかったことに気づきました。
その差は「ソーシャルプレゼンス(=人間としての相手がそこにいるという感覚)」の持ち方の違いではないかと考えます。
VR空間だと、相手が考え込んでいる様子が、体の動きや声でよくわかります。また声に方向の概念があるので、人が同時に話してもニュアンスがわかりやすいです。
この感覚については、今後も検証していきたいと思います。
ソーシャルプレゼンスに関して触れている記事
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?