サラバ!

サラバ!は2014年に発表された、西加奈子さんの作品である。2015年になんかの賞を獲得し(雑)、当時とても話題になっていた。その本を読んで思ったことを書いてみようと思う。


その前に。なんで今さらこの作品?と思われる方もいるだろう。私の本との関わり方をちょろっとだけ説明しておきたい。

私が本をよく読んでいたピークは、おそらく小学6年生くらいの頃。授業中はもちろんのこと、避難訓練のときにパーカーのポケットに隠し持って隣の中学校のグラウンドまで持っていき、集まるまで何分かかりました〜なんてお決まりの台詞を無視して本を読んでいたところ担任の先生にめちゃくちゃ怒られる、というアホエピソードまであるほどだ。
歳を重ねるにつれ私が本に割く時間は減っていったが、それでも電車移動の際などには今も読んでいる。(ただしめちゃくちゃ酔う)

そんな本好きの影響は両親からで、特に父親は週に3冊ほど買って読んでいくペースだった。父は読み終えた本を机に積んでいき、私はその中から自分の読みたい本を選んで自室に持っていって読む、というスタイルが確立されていた。(本との関わりちょっとって言うたやん、長いわ、と思われた方すいません。私もびっくりしてます。)
部屋に持ってくのはいいが、私の読むペースがめちゃくちゃ遅いので、必然的に私の机は読みたい本が山積みになっている。
父親が単身赴任して家を2年ほど空けても、部屋の積読は一向に減らないままだった。

書き忘れていたが、父の読んだ本は全てブックカバーがかかっている。
何が言いたいって、積み上がった本は中を開かないと何の本か誰の本か分からない。そして量が多すぎて整理する気にも外す気にもならない。
私は積み上がった本の中から適当に選んで読んでいた。
そして3年の年月を経て私が手に取ったのが、西加奈子さんのサラバ!(上)だったのである。


文庫版は上中下巻に分かれていて、私は上巻を読んだ後しばらくは別の本を読んでいた。なぜって、中下巻がどこにあるか分からなかったからである。山のどこかにいるはずなのだが、全部を開いて確認してまで読みたいとはその時思わなかった。
しかしある時、移動に時間があるから本を持っていこうと急いで適当に持っていった本があった。
それが、
西加奈子さんのサラバ!(上)だったのである。

電車に揺られながら本を開き、2.3ページ読んで私が思ったのは、

あれ?これ読んだことあるな?

そう。読んだ本の山と読み終わった本の山がごちゃごちゃになっちゃったんですかね。そういうとこあるんですよ、私。

それを機に中巻を読んでみようと思って読んでみたらびっくり。面白くておもしろくて、中巻も下巻もあっという間に読んでしまった、という訳です。


そしてサラバ!を全部読んで思ったことをまた今度書きたいと思います。(嘘やん、まさかのここまで読み損)すごくよかった。いろいろ感情が。うん。

※アホさにびっくりして文体ごちゃごちゃなのは気にせんでください。とりあえずいろんな人に読んでほしい。読んだ人は感想聞きたい。

では、なんかすんません。

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