作家と一日
久しぶりにエッセイを買った。
「作家と一日」吉田修一
「悪人」「怒り」などベストセラー作家、吉田修一がANAの機内誌に連載しているエッセイをまとめたもの。
「悪人」は小説として「怒り」は映画でみていて、「横道世之助」は私の中のDVDをレンタルしようと決めてるリスト上位に入っているのだが、同じ原作者というのはあまり意識しておらず、ANAの機内誌にもたしかにこういう作家の連載があった気もしたが、記憶力の弱い私は、それらが同じ作家のものだったことに、今さら新鮮な気持ちになった。
ということで、吉田修一氏と認識して氏のエッセイを読んだのははじめて。
旅好きで酒好きを公言している作家は、作品が面白かったからと、作家自身が登場するようなタイプのエッセイを読むと、どうしても鼻につく感じがしてしまって残念な気持ちになることが結構あるのだが(でも作品は面白いからよむんだけど笑)、
吉田修一氏のこのエッセイはそういう意味で気になることが全くなく、いたって爽やかで、不自然でない前向きさがあり、
なんかこんな人いるんだ、とこれまた新鮮だった。
なんというか、人柄が出る仕事とか、人を幸せにする仕事をしている気がするな、とかいろんな言葉が浮かんだが、まだぴったりくる言葉が見つからない。
が、不思議な雰囲気の人なんじゃないかなという気がした。