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まえがき

前書きの前書き

「こんな夢を見た」という書き出しで始まる、美しく不穏な夢の世界を描いた小説がある。

私、宇佐見蓮子の目の前にいる、マエリベリー(メリー)はちょうどそんな感じであった。
「……でね、これがその夢の中で拾った『楽譜』なのよ」
夢の話であったはずが、いつの間にか現実と地続きになっている。そしてそれがさも当然と言わんばかりに話が進んでいく。まるで夢の中みたいにあべこべだ。
「うーん……拾ったのは夢の中で、それがいま机の上にある、と。もう少し詳しく説明してくださるかしら、メリーさん?」
「えぇ、いいわ。夢の中で気がついたら、まるでこの世の始まりを告げるような、とても眩しい陽の光に包まれていたの。しばらくすると陽が真上に登り混沌とした世界から、朝と夜、人と妖、外と内と次々に境界が引かれていって理想郷のようなものが立ち現れてきたわ。そして夕方になると、陽がどんどん沈み影が長く伸びていって、ついには一番星が輝き始めて空が赤から青へと美しいグラデーションを描いていたの。夜には、それはそれは賑やかなお祭りが開かれていたわ。だけど夢中になっているうちにとうとう夜が明けて、また陽が出てきて・・・。そう、気づくと『楽譜』を手にしていたのよ」
「はぁ、聞きたいのはそういうことじゃないんだけど……。分かったわ、真相を知るには、この『楽譜』を弾けってことね」

前書き

このアレンジは、2017年にZUNさんの誕生日を(勝手に)祝うために書いた曲(童祭アレンジ)です。その後、順次書き足して4楽章構成にまとめたのを収録したものです。

はじめに注意事項です。

めちゃくちゃ長い曲ですw(約30分)

構成もかなりクラシック音楽的で色々凝った作りになっており、楽器も2つしか登場しませんので、
・クラシック耐性のない方
・インストに慣れてない方
・ひどく疲れている方は、
睡眠導入音楽や作業BGMとしていただくことをお勧めします。
(また古いバージョンのソフトで音源を書き出したので、音ズレなど多少聴きづらいところがあります)


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