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今更だけど、石岡瑛子がアツい! 徒然なるLINE 対談 Aya Watada x Sho Momma

デザイナーとして、趣向性を保ちながらも、自らのエゴを主張するでもなく、ブランドそのものの良さを最大限に引き出し、オリジナリティあるクリエイテイブワークで人々を魅了した石岡瑛子についての対談です。

12.8.2020 収録

Aya: 石岡瑛子展行きました?

Sho: やってるんですか!?

Aya: とげんび(東京都現代美術館)。

Sho: 行きたいすねー!

Aya: 凄い規模の回顧展。

Sho: 行きました?

Aya: 行きました。また行くつもり。日本時代の仕事が凄い良くて、涙が出てしまった。

Sho: いいすねえ。

Aya: タイトルがまたいーのよ。『血が、汗が、涙がデザインできるか』

Sho: アツい! いや~あの人やばいすもんね笑

Aya: あすこまでやばいとは笑

Sho: あのクリエイティブが広告で成立してたっていうのが、今じゃ考えにくい。

Aya: そう。それでも頭打ちになり渡米したらしい。MISHIMAが日本で公開されなかったことが決め手になったらしい。

---------------------------------1週間後-------------------------------

Sho: 石岡瑛子行きました。ちょっと凄すぎて言葉失いますね。。。と同時に広告も捨てたもんじゃないというか、勇気づけられもしました

Aya: 広告、やりたくなります。

Sho: 昔のパルコみたいなとこないですかね? パルコは今でもキレてはいるが、子供っぽくなりすぎてる印象ではありますよね。若者向けに合わせに言ってるというか。。。

Aya: 本当ね。

Sho: それにしても石岡瑛子の抽象性を視覚言語化する能力が高すぎですよね。

Aya: そう!

Sho: そして高校生の時に作った絵本にビビったw あれは普通にプロのグラフィックデザイナーというか、すでにそれ以上だった。

Aya: 老成。

Sho: 天才で。しかしアヤさんが今やってる仕事にも共通しそうなのもあったように感じました。野生時代的な文芸誌とか、やってませんでしたっけ? 角川文庫的な?

Aya: 私? やってない、はず笑 野生時代の表紙、ヤバいよね。大好き。

Sho: アツいすねw

Aya: 激アツ。

Sho: 昭和w

Aya: でも古くない。

Sho: タイムレスですよね。抽象性も高い。デザインも含め。

Aya: オリジナルだからかなあ。

Sho: とはいえ、色々見てみて思ったのは、舞台衣装以外は実はあんまりエゴじゃないというか、自分のスタイルを押し通すような事はしてないんだなぁと思いましたね。趣向性はでてるけど。

Aya: わかるそれ。そこから衣装に移行してくと完全にアーティスト。

Sho: 衣装は完全に彼女の世界でしたね。漫画家みたい。

Aya: あはは。

Sho: 自分もデザイナーでもあるからかもしれませんが、

スノッブな、少数の特殊な人たちに向けた空間作りには興味がない。

この言葉に痺れましたね。

Aya: もはや誰にも向けてない。生きながらにして涅槃。

Sho: ホント。主張するっていうよりは、とにかく世の中が彼女の才能を求められて、それに当たり前のように応えたっていう感じありますよね。

Aya: うん。宇宙に身を任せてる感じ。だから当然凄いものが出来る。千利休なんかも、そうだったんだろうな。

Sho: 自分を出来るだけ消した状態で、エゴではないんだけれど、なおかつ圧倒的にオリジナルなモノを他人のために提供するっていう。結果、石岡瑛子のオリジナルではなく、作品そのものがオリジナルになるんですね。

Aya: そこに行きたい。それにはコマーシャルが修行として有効。

Sho: ほんとデザイナーとしても理想の形です。抽象性を理解出来るクライアントと出会えることも大事ですね。

Aya: なるほど、そうか!

Sho: マーケティングとかリサーチに左右、されないクライアントというか。

Aya: いや、抽象性理解はみんなある。あるけど、クリエイティブプロセスに入る前に自ら言語化·視覚化しようとして失敗してる。リスク回避しようとして結果失敗する。

Sho: なるほど。

Aya: 作り手に対する信頼がない。クリエイティブプロセスで起きるマジックには期待しないし歓迎しないという…

Sho: そこかw

Aya: 芸術で本当に感動したことがないのかも。

Sho: 確かにねえ。石岡瑛子はいいクライアントに巡り合ってますもんね。角川春樹とか最強でしょうw 

Aya: だよねー。出会いたいね。探そう。

Sho: まぁ彼女の才能に惹きつけられたということでしょうけどね。

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