2023/11/3 Hargen Quartett+藤田真央
Hargen Quartettを観てきて聴いた記
なかなか取れないチケットを、棚ぼたで譲っていただき鑑賞。
モーツァルトは精巧なアンサンブル。
ただモーツァルトってこんなに緊張するんだっけ?と思ったのも事実。
ドビュッシーは音楽が動き出してなかなか良かった。
各パートの出番で響く音色を楽しみました。
シューマンではビアノが加わり、皆が活き活きしだしました。
ビアノが入って安定したというか、支えができたというか。
3曲を通じて静から動へダイナミックに変わっていく、そんな特徴があらわで面白い演奏会。ハーゲンカルテットが幅の広い表現力を持っていることが良くわかりました。
ハーゲンカルテットとは
オーストリア・ザルツブルグで1981年に結成された弦楽四重奏団。父親がビオラ奏者で、その兄弟が元々始め、第2バイオリンのみ家族から別なメンバーに変更した。
ルーカス・ハーゲン (第1ヴァイオリン)
ライナー・シュミット (第2ヴァイオリン)
ヴェロニカ・ハーゲン (ヴィオラ)
クレメンス・ハーゲン (チェロ)
自分が低音好きなためか、ヴィオラ、チェロの音が心地よかったです。
兄弟の下の方がより才能に溢れている・・・とはWikiに書いてあったことですがこの二人の演奏の幅が豊かでした。
今回多くの人にとって目玉は藤田真央さんのピアノでしょう。
ピアノって打楽器なんだと改めて思いました。音程を伴うリズム感がポイントごとに入ることで流れにアクセントが出来て、それが心地よく音楽を推進させるようでした。
弦だけだと微妙なバランスを保つ美しさがいつしか閉塞感になっているときがあります。
藤田真央はやはりソロも伴奏も出来るピアニスト!素晴らしい!!
溶け込むところは弦楽に溶け込み、出るところは表現豊か。
席は1列目真ん中。
弦楽四重奏を目の前できける贅沢さ。
Mさんがいるので1列目も堂々落ち着いて座れました。
Mさんは私の右側。左側に座っていたご婦人は、お父様がチェロ好きだったそうで、こんな間近なところで父が聴いたら喜んだわ~としきりに感激してお連れの男性紳士とお話されていました。
聴衆は、まおファン・通の方・・・かなぁ。
カーテンコールをしつこく4,5回やりましたがアンコール無しは決まっているようでした。
真央だからマオカラーで登場。上下黒のゆとりのある服。
ベビーフェイスなのに歩き方や姿勢がおっさんで、もう少しなんとかならんかという気持ちが後ろ姿をみてむくむく湧くのを抑えられませんでした。
ベビーフェイスだからそうはならないが、おっさん顔なら初老おじさんです。つまりは藤田真央が巨匠の片鱗をみせていることの現れ。これからどんな演奏をしていくのか、どんな人になっていくのかとても楽しみ。
Veronikaさんは他の男性3人をうまくつなぐ役目をとっているようで、演奏中さかんに視線を送っていました。兄弟で長年演奏をしていくことは困難もあるだろうと想像されるなか、Veronikaさんの役割は大きそうだなと見て取れるわけです。
彼女は私の友人と同じマスタークラスで学んだお友達だともFacebookのやりとりでわかり嬉しくなりました。
これまた自分では気づかない演奏会♪
聴けてよかったです。
Mさん、ありがとうございました。