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2025年2月前半
節分、立春、やがて三寒四温
寒さと日中の日差しとが交互に訪れ
それがリズムをつくるのかな
ぐーっと力をためて試験を受けた学生は、試験を終えたら弾ける
4月始まりの会社では予算立案のプロセスを経て認められたら走り出す
今の私は、自分で律動していく時期
写真)国立競技場のとても日当たりが良い場所での桜、早咲きですね
20250201 Sat.
広島・門司旅の3日目、最終日。
くもりのち雨。
門司でやり残したこと、それは焼きカレー。
いくら食いしん坊3人が集まったとしても朝食でお腹一杯
11時に宿を出て、大して歩かないうちに焼きカレーへ到達。
小サイズがあってホッとした。
満腹を抱えて駅へ向かい、改めて門司港駅に見入る。
門司港駅のこのフォントがいい味出している。お土産グッズには、この文字をプリントしたTシャツや布かばんなどもあった。(門司の文字…w)
この駅は行き止まり駅。イタリアのローマ、パリの北駅、ドイツのフランクフルト、個人的に身近なところでいえば、小田急線江ノ島駅と同じタイプ。
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門司港駅のコンビニ ファミマでお土産探し。
「もじこう」ロゴグッズのほかに、ヒットはねじチョコ。これなんだ?と最初は疑いの目で見ていたのだが、買ってみたら日本の物づくりにも通じる的を射るものだった。
鉄=八幡鉄工所をはじめとする北九州の炭鉱・製鉄の歴史
ボトル&ナット=いまも広く使われる金具
チョコレートは美味しく、精密。ボトルとナットは実際にネジネジできて、ちゃんと締まる。これすごくないか?
お土産プランナーすごい!
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現地では15個入りが1517円
在来線で移動して門司港駅から小倉駅へ。JR北九州は観光向け豪華特急で有名なだけでなく、在来線の内装もおしゃれで派手だった。
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小倉駅で下車してタクシーで小倉城へ。
細川家~小笠原家という流れがあるのですね。
細川ガラシャは明智光秀の子供だったのか!!!
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細川家が大分のほうへ南方移動するまでに確立した、京都文化を入れた
祇園祭、茶、お菓子、諸々の文化。
江戸~明治には長州との戦いがあった。劣勢で小倉城に自ら火を放って後退した判断や戦いぶりは、敵方に「小倉城との戦いは見事であった」と言わせている。
隣にある松本清張館。知らなかった、松本清張は小倉出身か。
一緒にまわる友人は60代、70代なので、バッチリ興味が重なる年代。雨も降っているのでじっくり見学。松本清張の生涯年表、あのだみ声のインタビューが流れていた。囲われた場所で長尺の映像を流している。
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松本清張は、数々の未解決事件についてジャーナリストとして取材を行い、そこに仮説を持って書いた小説でベストセラーを沢山書いた。ダミ声で理路整然とわかりやすい話しぶりは人々の興味をかき立てた。
ほとんど報道されていない小倉での米軍兵士脱走事件が興味深かった。米国占領下の小倉で黒人兵が多数脱走して街に繰り出た時、きっと祇園祭の太鼓や笛の音が、黒人兵の地を騒がせたのではないかという。
松本清張について、彼が活躍した1945年以降の作品の全体像を知るとともに、日本は1945年9月から1952年4月までの間、日本は占領下にあり米軍が間接統治をしていたことを改めて認識した。
日本は玉音放送のあと、最初は貧しかったが、朝鮮戦争で景気がよくなり、その後、高度成長を経て国が平和で豊かになったと思っていた。とてもツルっとしている。しかし実際は、戦後から朝鮮戦争が始まるころまで、間接統治下で日本が今の形になるまでの形成期があったのだと改めて認識することになった。
同行者は、60代・70代の人達で、その両親や祖父母まで入れると戦争をリアルに体験している人と接しているので、お互いの話を理解しやすかった。
北九州の空港から羽田までひとっ飛び。
羽田に18時半頃つき、それぞれの自宅へ。
楽しい2泊3日の旅行でした。
20250202 Sun.
節分
ゾロ目の多い数字を最近よく目にする。おめでたいことなのかな?
メール 1111件
スイカチャージ後 11110円
ロッカー 111番
■
下山事件
昨日、小倉城脇の松本清張館で見たドキュメンタリーに触発され。 NHKのドキュメンタリーを探してみた。それによると戦後の事件当時は、わからなかったことが情報公開されたり、最近になって証言を得ることができた結果、確定ではないが、だいぶ分かってきたらしい。
・下山事件が起きたのは、1949年7月5日
・国鉄が1949年6月創設された(4月予定が手続きの遅れでずれこんだ)
・殺された下山総裁は、国鉄初代総裁。就任後約5カ月で轢死体となった。
・同年は未解決とされた電車事故がたくさんあった。有名なものだけでも三鷹事件、松山事件がある。
・日本は第二次世界大戦(太平洋戦争)に負け、1945年~1952年まで日本はアメリカのGHQに占領統治されていた。
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さらに背景にあることも複雑だ。
・アメリカとソ連の駆け引き。日本に共産主義が蔓延したら困るという恐れ、労働者が労働条件改善を求めて団結する動きが、労働争議として大きなうねりを作っていた。(国家による支配、資本により圧迫支配から、人々が抜け出そうとする動き)
・朝鮮戦争(1950年6月~1953年7月休戦)を仕掛けたいアメリカと、朝鮮の裏にいるロシア。朝鮮戦争で有利に物資を運ぶために、GHQは国鉄に協力を求めたことに対して、おそらく下山総裁は色よい返事をせずにアメリカの不満や恨みを買ったかもしれない。
・アメリカGHQ内部での派閥抗争
これらを背景にして、下山総裁は存在が邪魔とされて惨殺されたようだ。(当時は自殺説に傾いていた)
・東大では他殺を鑑定
・慶応では自殺を鑑定
実行犯は、一人であるはずがないが、ひとり主要な人物として、ソ連とアメリカの二重スパイだった韓国人が取り上げられていた。そして、その韓国人は、アメリカ軍GHQの小倉刑務所に捕らえられ、のちに韓国へ国外追放され、日本の検察からアクセスできなくなった。下記はその人物が語った下山氏殺害現場の図。
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拉致した下山総裁を失血死させたと説明した図
小倉は現在でいう北九州市の一部。九州北部には八幡製鉄所等、炭鉱や鉄工所などが分布し明治時代から一大産業地帯だ。朝鮮戦争に備え、直接間接に色々なアクティビティがあったところらしい。製鐵所で武器も線路も作ったであろうし、その物資を運び供給する役目を国鉄は担っていたはず。
小倉の米軍基地にアメリカ本土から送られてきた兵士が最後のトレーニングをする場所で、朝鮮へ渡って兵士として戦った。そうなると生きて帰れる保証はない。最後、彼らが安全に生きていられる場所が小倉だった。小倉での黒人兵士脱走事件とは、祇園祭が街で繰り広げられたその夜に、松本清張はその太鼓や笛の音が黒人の深い心から何かを呼び覚まし、脱走したのではないかと推察した。酒強奪・婦女暴行があり事件は1度記事になっただけで二重の意味で伏せられた。
そのようなことは小倉に限らないことで、1945年に日本が負けてから1952年のサンフランシスコ講和条約が結ばれるまでの間、米国の占領軍のもと、まあ、いいように日本は使われていたということになる。
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下山総裁が、何に対して自分の信念を曲げなかったのか? それは定かには分からないけれども、そういった人々の力があって、日本が日本としての国をなんとか成り立たせようとしてくれたんだなあ、ということが湧き上がり、当時の人たちの働きにすごく感謝したい気持ちになった。
国鉄総裁と言っても、給料は国家公務員の規定に準じるため、その責務に対する対価としては不十分で、また接待交際費などの自由にできる予算もなかった。当時の関係者からは「よほど殉国的な方か、あるいは非常に勇気のある方か、あるいはおバカさんでなければやらない」と言われたほどであった。政府は首相経験者や財界の大物などに打診したが、まったく引き受ける者はおらず、最終的には内部昇格しかないということになり、永年国鉄に勤務し、現在は運輸次官となっていた下山定則に白羽の矢が立った
節分の豆まきはせず、年の数だけ豆を食べた。
20250203 Mon.
今日は立春。
こよみのほうが季節の進みが早くて、寒いのにどんどん春になっていく。夏は暑いのに、暦だけどんどん秋になっていく感じがする。
温暖化している昨今、暦は役立つのか?という疑問は当然ある。しかし暦について書いてみて、なかなか奥深いし、どうやってそれを自分たちが活用して行けばいいのかなあとも思う。何より自分の実感と紐づけてみたい。
少しは元気が出そうな捉え方をできて嬉しかった。
■
午後、神宮外苑の工事観察。
国立競技場5階の空の杜、本日オープンしている。植栽には梅の花もあり咲き始めていた。曇りなので寒々しいけれど、春の兆しだ。
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建国記念文庫の森では、移植用の木を準備するため、バサバサと枝落とし・根回しを行い、根っこを整形して土と共に丸状に布で巻いて、大玉の形にまとめた木を一生懸命準備している。工事する方々は。一生懸命やってくれている。ただ、この工事そのものが、おかしいのだ。緑をなくすことも一つ大きな問題。温暖化のなか大問題だけれども、それともう一つ大事なことは、日本の将来のため、そして今いる人々のために、どんどん都市化が進むなか人々が広々とした都市公園として使えるよう構想し計画し作った先人の知恵を、根こそぎ壊そうとしているところが問題だ。壊して自分たちの稼ぎの場にしようとしている。そんなことをしては、都市計画も何もあったものではない。
誰もが入れる。都市公園であったところを。環境を壊すということは、人々の権利を剥奪する、あるいは侵害するということだ。それを工事する側は、本当によく分かっていないのではないか。緑も重要な観点だけれども、市民の権利剥奪という観点は深刻な問題だ。
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すっかり葉が落ちた銀杏並木も美しい
18本のラグビー場脇の並木の間に落ちる夕日。素敵です。
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冬はやや左側に落ちる
20250204 Tue.
Yさんと約束して渋谷SKYに登る日。
寒波が来るという予報の割には陽射しがあり、大丈夫だろうと昼に出かけたら、渋谷SKYから雪が舞う様子が良く見えた。
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一通り屋上から地上をみたのち、寒さに負けた私達、早々にランチとお茶をしたら、Yさんにカツを入れられ、往復ビンタだった。
Yさんは、不思議な魅力のある人で、主に英語の通訳をして働いている。
そのYさんはいつも私を褒めごろすようなくらいに褒めてくれるのだけれど、お互い安心して話せる人だということがわかってきたので、今日は割と長時間、2人でいろいろおしゃべりをしていた。
その中で私がちょっと愚痴めいたことを話した。
会社を辞めてから。やろうと思ったことが結局うまくいかないので。まあ私はおとなしく生きてればいいやみたいな話をしたのだ。そしたら、なんと、その方から喝を入れられた。
「まったく、人は外から見てるだけじゃわからないですね。そんなことを思っているなんて」「やるべきことは、その知性を使い、こういことをやることではありませんか?」 そうやって叱られたのだ。元気の出るような叱られ方で、「そっか、私は私なりの。やりたいこと、やれることをやっていけばいいじゃん」と思えるような話だった。
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後で思えば、それには彼女の思い込みがあって、現実とは少し違った何かが盛られた話なんだろうなあとは思う。それでも、その言葉を大事にして、自分の元気として使い、その結果が生かされたお返しになればいいなと改めて思った。
20250205 Wed.
読書会『センスの哲学』
■
神宮外苑再開発工事の観察。
どうやら移植木を朝早くか深夜に移動させているらしい、ということから、8時半すぎに今まで植わっていた建国記念文庫の森へ行ってみた。実際到着したのは8:45頃。職員が朝礼のようなことをしていた。建国記念文庫の森から移植木の持ち出しはなかったけれども、中で、根回しをした大玉が2,3個できていて、移植を待っている状況だった。丁寧に作っていることは十分わかる。
おそらく安藤ハザマの人が「こんなに丁寧にやってるのは。他にないよ」と言いながら通っていった。その人はちょっと親切な人で、少しだけ、柵の扉をゆっくり開けてくれるので、少し中を覗くことができた。
■
お土産を渡すために、母と横浜で会い一緒に映画を観た。
映画『アプレンティス、ドナルドトランプの創り方』
母親に門司のお土産を渡すために出向いてもらり、そのついでに映画を観ようということになった。本当は実家までお土産を持って行ければいいのだけれども、今回は上手く時間が取れず、街に呼び出した。
適当な催事も無いので受け渡しだけにしようかなと思ったら、母親がこの映画をみたいと提案してくれた。自分では見に行かないかもしれないけれど、観なければ観ないでちょっと気になる映画。あーだこーだしゃべるには、母と娘はちょうどよい。
大学を卒業したトランプは、父親の会社にやとわれ家賃を住人から回収する面白くない仕事をしていた。なかなか父親に認められることなく、ふがいない思いを溜めている。お金があれば、もっといい思いができるのにと。
自分が金持ちになること、イコールアメリカは良くなることだという位に思っている。健全で前向きともいえるが、自己中心的な感じはこの頃から色濃い。
まだビジネスを進める上で自分は誰にも相手にされない状態で、まずは一目置かれる存在にならなければ始まらないと思っている。実業家が入るような高級クラブに出入りし、誰か相応しい人を探した。
自分を引き立ててくれる人、そういう人について行った。彼がビジネスを学び。アメリカの実業界に出て行くための師匠となってくれた人は、ユダヤ人のゲイおじさんだった。アメリカの中にゲイなど、わけのわからない人たちがいることは致し方ない。何であっても、その人は自分を手引きしてビジネスを教えてくれる。教えてくれるならだれでもいい。教えを乞うけれども、自分はその人とは違う。その線引きはハッキリしている。
学んだことを実践し自分が儲けて当然だ。それは世界のためになると思っている。またお金があれば何でもできるとも思っている。とにかくよりお金を儲ける方法を実践し、ビジネス界で名を上げてきた。
今、3人目の奥さんがファーストレディとなり、自分の信じる道を突き進んでいる。ビジネスを進める上で学ぶことはあったが、信念は変わっていない。彼にとっての常識、その範囲の中での最善をやっているということが、映画を見てなんとなくわかる。
実際に1月の就任演説でコモンセンスということを強調していた。この映画の中で彼が何をコモンセンスとしているか、常識として思っているのか?ということは、だいぶわかるような気がする。
そして、その師匠を最終的には、尊重せず、斬り捨ててのし上がった。師匠が死ぬ前に、見え透いた薄っぺらい感謝を伝えたがそれを師匠は見抜いた。黙って死んでいった。そこまでの部分が映画となっている。
おそらくトランプはこの映画は見たくないだろう。彼の、今の姿ができあがるまでの話である。だからタイトルどうりだし。彼が見たくなかった話でもあるかもしれない。
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■
いろいろめんどうくさくなっている昨今の自分に気づく。
でもこのめんどうなことをきちんとやるように頭と身体を動かすことで、老化に抵抗できるのではないか。このままいけばダラダラして老化まっしぐらとなりそう。
楽に座れるキャンプ用ソファを買ったら、そこにすっかりはまっている。いやなことを忘れたり、神宮の疲れを癒そうと、あまり面白いものがないといいつつTverでドラマを観るし。ドラマが面白くないからYoutubeを見にいく。座ったままで身体がほぐれず腰が凝り、循環が悪くなり、体重が増える。こうして今、悪循環ってやつ。
■
ホンダと日産の経営統合は早くも破談となる見込み。
昨年12月から検討し始めて、進めば6月に経営統合する予定だったが、2月早々に結論を出したらしい。そりゃそうだろう。ホンダが日産を背負う必要はないし、お互いかなり異なる社風だから、それぞれを活かした方がいいはず。
ちょっとづつ接点があったので、私が感じるのは、両者は本当に社風が異なり、かたや面白がりの臨機応変な人々、かたや整然とルールにのっとり真面目に進む人々なのだ。お互いないものを補い合うということも考えられなくないけれど、赤の他人から始まるためには、何か強烈に弾き合うものが必要。今回それはない。
20250206 Thu.
朝読書会
夕方図書館
■
夜読書会『マザーツリー』
本を読み進めることができて嬉しい。しかし1時間集まって会話する中身が単純で内容が薄っぺらいかもしれない。同じように会を重ね7~8回となる。マンネリしているような気がする。
話の中身は面白い。
・木は、その根っこから菌根菌を通じて水や養分(炭素)を別な木へ送っている
・菌根菌がないと、単独で生える木が大きくなる可能性はとても低い
・木(高木・中木・低木)、草、菌根菌、昆虫、微生物、鹿、熊、鷹など、実際にお互いが助け合っている。
・著者がカナダの森林業界、森林生態学などの学会など男性が主要な社会で、女性が功績を積み上げ、同じ研究者との協力や学びを得て研究成果を上げていくことは、木々が根を張り、菌根菌の助けを得て、苦しいときは助けられ、余裕があるときは他者を助ける様子と同じである。
20250207 Fri.
朝ラスキー読書会。
■
神宮外苑再開発工事の観察。
今日は建国記念文庫の森の移植木の準備状況。
および
18分の並木。ラグビー場裏側にある並木についての根っこの調査観察
ラグビー場裏側にある18本の並木を移植する前提で、その調査が昨日から行われている。それを確認することが一番のメイン。
昨日は駐車場側の一本を根っこを調査していた。今日はテニスコート場側の銀杏一本の根っこを調査している。
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黒っぽい布で覆って囲った中で測定をしているので脚立が必要だった。でも脚立がない。色々考えて私は踏み台となる木製の裁縫箱を持って出かけた。カバンに入れて、その裁縫箱に片足を乗っけて、身長+20cmの高さから撮影する。これで今回は十分。
囲った布の上部からスマホを差し出して撮影。
まあ、ここの人達も一生懸命、それなりにちゃんと測定してるということはわかる。ただ、樹木医がいたかどうかはよくわからなかった。
コンクリートを剥がして、土を掘り出し根っこの状況をを露出させて太さなどを測定している。アスファルトの下にたくさん根っこを出していて、こんな環境でも地に根を張っているんだな、ということがよくわかる。
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測定は一本の木しか測定していないが、それで十分なのだろうか? 隣の蝶との間、何らかの関係があるはずだし、そこには菌根菌がいるはずだ。もしこれらを移植するのだったら、同じ並びで木同士の関係を変えずに菌根菌とともに移植する方がより定着するはず。
撮影することに対して、実際に計測している人たちや工事の人たちは、あまり抵抗を見せない。彼らはマスクをしていることもあり、静かに撮影するがままにしてくれている。警備の人だけが、少し神経質になっていて厳しい目を向けてくる。でも、お陰様でたっぷり観察させていったことができた。
私は「見学させていただきます」と断り、できるだけ邪魔にならないように行ったつもり。
はぁ、移植できないとなれば伐採する前提を持っているように推察される事業者。私達の願いは、これらの木はこのままこの場に置くことだ。
■
女子美の卒業制作
色々面白い作品があったなかで、わかりやすくかわいかったのがこちら。
題名「うまくいく」
馬が9等走っている様子
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20250208 Sat.
エストニア国立男性合唱団を聴いた。
男性のハーモニーを聞きたくて事前知識なく行ったのだが、とても面白い演奏会だった。
・45人
・2時間ほどのステージ、すべてアカペラ
・指揮者が持つ音叉だけが確実な音程を示す。ずっとアカペラでも音程がずれない。
・彼らは公務員
・楽譜を持っているが、紙の楽譜/液晶パッド 両方いた。
・団員にかつて日本人がいたそうだ。「夕焼け小焼け」で始まる「赤とんぼ」とエストニアの民謡を組み合わせた歌を、彼らは大切なレパートリーにしているそうだ。その日本人はどのような人だったのだろう?
・プログラム前半はオーソドックスな曲が多かった。中でもプーランクが作った曲は、合唱団の素晴らしいハーモニーで絶妙な響きが聞こえて素晴らしい演奏だった。
・プログラム後半はバラエティに富んでいた。
・ある曲は、ソーラン節のような、沖縄の民謡のような歌だなぁと聞いていたら、作曲家は日本人の女性だった。とてもいい曲だった。
・ホール内1階に団員が広がって歌ったとき、2階にいた私達の後ろからも声がしているかのような、反響がして美しかった。すみだトリフォニーホールはシューボックス型のホールで、以前ステージに立った時、声がよく上に上がっていくなと感じた。それを客席で確認した感覚だ。
妹を誘って錦糸町トリフォニーホールにて聴いてきた。
その後、一緒にベトナム料理を食べて帰ってきた。
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20250209 Sun.
いまごろドラマにハマってしまった。
まずはNETFLIXで『阿修羅のごとく』が人気を集めているのに刺激され、昔のNHK土曜ドラマでの『阿修羅のごとく』を観始めてしまった。一話60分で二話。
そこからなぜか吉高由里子へ行き、『星降る夜に』『知らなくていいコト』を比べて『星降る夜に』へ。
最近観て快適なのは、若い人のあり得ないくらい素直なラブラブドラマ。その部分、人生で経験が少ないからドラマで埋めようとしているかなぁ? 民放テレビの『いきなり婚』も観るし。バカリズム作『ホットスポット』はどうも興味を持てず『プライベートバンカー』や『法廷のドラゴン』は観るときもあるが、集中度合が違う。
我ながらなんで今更?と思うのだけど。
■
広島で招いてくれた方へのお礼状と写真を用意。
なぜかメールもSMSも通じずに今頃になる。
遅くなったので、出していただいたお料理を組み合わせた写真も作ってみた。喜んでいただけたら嬉しい。
■
日向に置いてある植木鉢の手入れ。
アロエの葉っぱ、枯れた葉を切り取り、ローズマリーを暖かいところへ置く。陽射しが暖かいと、そんなふうに植物に手を掛けたくなる。
■
神宮外苑の状況を日時で分担してウォッチングしている。そのための調整さんを一般公開されているFacebookに掲載していたら、そこが荒らされた。
来週・再来週行く人の名前として「安藤」「間」「伊藤(忠)」「三井」「小池」など書かれている。建設会社、商社、そして都知事の名前。
そうだよね。この場は一般公開だから、再開発推進派の人も反対派の人も登録すれば自由に閲覧できる。ちょっと怖いな。
20250210 Mon.
朝読書会『異界の歩き方』
一般的な社会がクリーンすぎて、部分的すぎて、色々なものごとがある世界がもはや「異界」になっているのか? この本では精神科治療について、医学館での一般的な医療と、それを逸脱した医療を並べている。部分的に一般的ながん治療と丸山ワクチンが出てくる。あるいは、普通に学校に通う社会に適応した人々と、引きこもりになり学校に行けない人を並べている。
人間には複数のリズムがあり、目的は必ずしもひとつでないし、変わるものでもあるし、
■
『星降る夜に』を最後まで観た。昨日は6話まで。今日残りの3話。
主人公となっている2人、鈴と一星がそれぞれ身内がいないこと、そして二人とも自分を他人と比較しないところが共通点だった。全く比較しないわけでないのだが、周囲を見渡すことはあっても、自分自身を周囲との比較で評価しない。自分の評価は自分でしている。
そして、二人とも強い。強くて結局は明るい方向へ、光の方向へ向いていく。悩んだり、苦しんだり、怖くなったりするのだけれど、基本的には忙しく何か手を動かしていて、何か楽しいことをやっている。
この比較して自分で評価を下さないというところが、自分に刺さっているのだろうな。
学生時代はなるべく比較や評価や競争を避けてきたけれど、それらをうまく飼いならすことは出来なかったし、仕事をするようになったら、他人との比較をされて会社人生がつくられていった。ってことを改めて思い出した。
そこでかなり周囲を気にしない行動をしていただろうけれど、結局のところ気にしていた。
もちろん学ぶこともあり、周囲を見渡す必要はあるのだけれど、結果として自分を抑え込むことになっては本末転倒なんだよな。
■
だらだら動画を見る合間に、今晩のコンサート当日券をゲットできた。
10時発売、利用登録が必要で、当然ログインが必要で。めんどくさい。
こんなことをこの先20年30年やれるだろうか?
とにかく、エストニア国立檀英合唱団がオーケストラと一緒に演奏するプログラムなのだ。楽しみ!
こちらは今日明日、2日連続で同じプログラム。
ラフマニノフ:交響詩《死の島》 op.29
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番 変ロ短調 op.113《バービイ・ヤール》
指揮/エリアフ・インバル
バス/グリゴリー・シュカルパ
男声合唱/エストニア国立男声合唱団
・井上道義さんがいらしていた。昨年末、指揮者を引退した方。ショスタコ―ヴィチに自らを重ねるところがある井上さん。彼も注目している演奏会だったようだ。光栄です。
・「バービイ・ヤール」は、ウクライナの首都キーウにある峡谷の名前。
1941年9月29日から30日にかけて、ナチス・ドイツ親衛隊の特別部隊などドイツからの部隊、地元の協力者、ウクライナ警察により、3万3771人のユダヤ人市民がこの谷に連行され、殺害された。ホロコーストにおいて1件で最大の犠牲者を出した虐殺と見なされている。
9月末の虐殺の後も、数多の市民がバビ・ヤールへ連行され、銃殺された。推計では第二次世界大戦中にナチスによっておよそ10万人がバビ・ヤールで殺害され、その大多数が市民であり、またその多くがユダヤ人。
・ショスタコーヴィチが作曲したのは1962年。交響曲として13番にあたる。
・エフゲニー・エフトゥシェンコの詩によるバス独唱とバス合唱付きの5つの楽章からなる。この合唱をエストニア国立男性合唱団45名が演奏した。
・1961年、エフトゥシェンコは28歳のとき、詩「バビ・ヤール」を書き、ユダヤ人迫害に対するソ連の無関心を告発した。
・ショスタコーヴィチは、ソ連当局フルシチョフが詩の書き換えを命じていたが、楽譜上は鉛筆で記入するだけで実質的には改変しなかった。
歌詞は対訳を見ないとわからないが、合唱の響きや独唱する声が物語るものは大きかった。
・この世のどんな権力者、支配者もユーモアを手なずけることはできなかった
・偽善や虚偽がはびこるという新たな恐怖が存在している
・地動説を主張し続け軟禁されたガリレオ・ガリレイを例に、世俗的出世を捨て、危険を顧みず、人々に呪われてでも信念を貫き、後の世に認められる生き様こそが真の「立身出世」であると歌う。
この曲自体が、いまのウクライナとロシアの戦争状態を想起させる。しかもそれだけでなく、指揮者はイスラエル人、バス独唱はロシア人、合唱はエストニア人で、彼らはウクライナと近い立場、オーケストラは日本人が多いという人の構成から、いろいろ考えさせられた。
指揮者は何を考えているのだろう?
独唱のロシア人は何を思っているのだろう?
合唱の人々は? 彼らのなかにユダヤ人系もロシア系もいるだろう
お互い何を話すのだろう?
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20250211 Tue.
建国記念日で祝日だけれども通常通り、朝ラスキー読書会。
その後、割と何の成果もなく、本を読んだり、何か書いたりして、時間が過ぎた。 3時過ぎて実家へ向かう。
昨日までの興奮で、内面がいっぱいになっていたのかもしれない。
20250212 Wed.
朝読書会。『センスの哲学』千葉雅也
だんだんとこの本の面白さが伝わってきた。これまで1章ごと材料を置いて来て、このあたりで主張がまとまって来たような気がする。
千葉雅也の部屋を見てみたい。要は、みんなの部屋はその人の、興味関心ありかがわかるような、希望のブリコラージュだということを伝えたいみたいだ。
既存の権威・順位付け、そういったことに惑わされずに。自らの感覚を追求していっていいよ、そうやって自分のセンスを作っていくんだよ、っていうことが本に書かれている。
個性を追求するように育てられ、ひとりひとり違っていいと育てられた故にかえって困ってしまう若い人へ向けて、千葉雅也が書いたのではないか。
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実家にいるので朝ごはんを食べた後は庭仕事。それほど風がなく、庭の端っこに生えている雑草を取る。枯葉やツタも取る。集めた枯葉を捨てるために、袋に入れるため、ちりとりに集めたら。なんと。そこに風が吹いてきて。ほぼすべて飛ばされてしまった。
もうそれを拾ったり集めることはせず、風に任せた。まあ、そんなものだ。
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右上と左下はハナニラではないかもしれない。
左上と右下はハナニラだと思うのだが・・・
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かばん購入。帰り道の横浜駅で気になっていた鞄屋を見に行った。南フランスの伝統的ながらを使った布カバンを売っていて、今までもずっと気になっていたのだが。昨年末、クリスマスプレゼントに購入したこともあり、自分用のカバンを欲しくなって見に行った。バーゲンをしていたので、大きさや色が異なる2つの鞄を購入。ご満悦で帰宅。本当に上手く使えるかどうか。明日以降さっそく使ってみよう。
20250213 Thu.
朝読書会、ベイトソンを読む。
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午前中のうちは、神宮外苑の工事観察。寒くて、12時までずっと観察し続けてるのは大変だった。
あまり動きはなく、建国記念文庫の森のなかで移植する木の準備をしている様子。午後担当の人と、12時頃お会いし情報交換して別れた。
楽しかったことは、前日購入した鞄を持って出かけたこと。一番には色が気にいったのだけれど、使い勝手もなかなかよき。
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夕方、紀尾井ホールへ出かけた。
直前にチケットを取った弦楽トリオの演奏会。
バイオリン 金川真弓
チェロ 佐藤晴真
ピアノ 久末航
3人はいずれもドイツで活躍している若手。
20-30代で非常に腕が良かった。金川さんがトリオではどんな演奏をするのかを楽しみに行ったのだが、極上のトリオを聞くことができた。ピッチがバッチリあっていて、その部分で全くストレスがないし、演奏した曲全てがタイプの違う曲で、彼らの演奏する能力の高さや。可能性を感じさせるものだった。
来場者は玄人筋が多いようで、私は知らないけれど評論家やどこかの先生が大勢いらしているのだろう。男性2人のファン、そういった人もいたようだった。金川さんのお父さん、お祖母さんもいらしたようだ。お母さんもいらしたのかもしれない。
面白かったのは、3人が3人とも非常にフラットで独立していたこと。トリオにありがちなのは、女性のプレイヤーを変に持ち上げたり、年長者がちょっと威張るというか歳の差を感じさせることがある。それが全くなく、3人が3人、対等だった。それは演奏においてもそうだし。ステージの出入りにおいてもそうだった。それが非常に面白かったし、小気味よかった。
このトリオがどうしてできたのか、という経緯を久末さんが話した。なんと偶然生まれたトリオなのだそうだ。もともと、久末さんと佐藤さんが同じ学校に留学している友達同士で、現地でトリオを組む際に別なポーランド人の女性バイオリニストにお願いしようと思っていたのだが、その人の都合が悪くなり、代わりに紹介されたのが金川さん。
この3人がまた演奏するのであれば、聞きたいなと思うし、それぞれがソリストとして演奏するものも聞きたい。日本でもこのようなトリオが聞けるようになってすごく嬉しい。
20250214 Fri.
今日は、朝ラスキー読書会を終えたら
初めての、ぼっち味噌づくりスタート!
昨晩から麹と塩を混ぜ、豆を水に浸してスタンバった。
ギリギリ2月上旬で、まだ立春のうちだから大丈夫かな。
それほど気温は上がっていないので、今日決行。実は一昨日、塩麹を作る際に分量を間違ってしまったので慌てて大豆と麹を追加購入した。Amazonありがとう、昨日のうちに届いて助かりました。
大豆2kg、麹2kg、塩1kg → 左記の8割を使い、みそ7kgになりそう。
大豆2kgを2つの鍋で朝8時から12時近くまで茹でた。2種類の豆があり、若干柔らかくなるまでの時間が異なる。それでも堅い方もちゃんと柔らかくなったので一安心。
3年ほど前までは、結婚していた家で大量に作っていた。そのときは臼を借りてきて餅をつくように、杵を3人が持って茹でた大豆を潰した。そんなに大きな容器も用具もないので、3段階、泡だて器→フォーク→指で潰した。
塩麹を5分割して、茹でた大豆のだいたい1/5を目検討で鍋から取り出し潰す。そして塩麹と混ぜてこねる。泥団子のように丸めて発酵保管するタッパーに詰めていく。
予定より量が多くて、5分割したものの4回目までやって、あとは残してポークビーンズと和風炊き合わせにした。
うまくできるだろうか?
一応ちゃんと保存容器はアルコールで消毒したし、空気が入らないように詰めたし、塩で蓋をしたし、カビが生えたりしないと思うのだが、3ヵ月後の天地返しのときのお楽しみ。
15時頃終了
はぁ、疲れた!
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プールへ。
今日は2コースだけ空いていて、他は水泳クラブが使っている。2コースに7,8人。子供もいる。ちょっと混雑してる。
端っこにある少し広めのコースで泳いでいたが、5人いると泳ぎにくい。男性の足に手がかかってしまい、まずいと注意して間隔を空けたが、今度は反対に、その人が私の後ろから追いついて、足の裏、その次のときは、お尻に手がかかってきたので、一旦コースから上がった。
水深の浅い歩くプールで様子をみていたが、誰も上がる人はいなくて、相変わらず混んでいるので、30分経っていないけれど今日は引き上げた。
3コース占有されている日は避けよう。
せっかく来たので、近くのスーパーに寄ってみたら新鮮な若芽があったので購入。近くのお菓子屋さんで明日のクラス会に来る先生への手土産を購入。よしよし、ここまで来た甲斐がある!
20250215 Sat.
先日購入した黒い方をもって横浜へ。
中学3年のときのクラス会。今回男性2名が直前に来られなくなり、男性3女性8という男性には嬉しい会になった。
私は煙たがられているのかな、とりあえず仲良くしてもらってるが、いつまでも優等生キャラという位置づけ。ふーん、普通に接してくれるひともいるんだけどね。
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夜は自分で申し込んでおきながら、だいぶ気が重いオンライン学びの場。
・事前に準備することがあり、それをちゃんと消化できるかわからない
・気の利いたことを言わなくてはというプレッシャー
・この場で提供されるものを自分は100%活かせていないこっぱずかしさ
でもお金を払っているのだし、「出会い直す」対象は、人だけでなく素材もそうだ、学びのテーマみたいな抽象的なものもそうだと思って取り組もう。
これまでのしがらみのような自分のモヤモヤは一旦脇へ置き、改めて学んでみよう。そうすれば自然と以前との違いを自分は体感するだろう。誰かに認められる成果とか、誰かに褒められることではなく、自分で気づく変化を大事にしたい。
日本列島は本当に南北に長く、季節的な位置が色々だなと思います。
春に向かっていることは確かなのですが、どのくらいの位置にいるかは場所により様々。
人の歩みも、それぞれ。
だから人のことが良く見えたり、自分が進んでいるように感じたりするけれど、あなたのその体験は私にもあり、あなたのその体験は私がこれから体験するものかもしれません。
日陰にいるときもあるし、日向にいるときもある。
選べるなら、心地よい方を選びたいな。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
よき春の兆しが見つかりますように。