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バレンシアのライブ事情①：なぜバレンシアには推しのバンドが来ないのか？

Sachi. W

祝！Oasis再結成！

すみません、今日はこれだけはとりあえず言っとかないとなと。

では本編へ。

マドリード、バルセロナに次ぐスペイン第三の都市

…と言われているバレンシア。

街はそこそこ栄えてるし、海は近いし、自然もまぁまぁあるし、普通に生活を送る分には不自由はない。

しかし、私には1つだけとても大きな不満がある！

それは、

私の推しバンドがバレンシアに全然来ない！！！

ということ。

◇　◇　◇

年末にかけての、今後控えている来西公演スケジュールを見てみます。
先日グラスゴー弾丸旅で奇跡の出会いを果たしたTRAVIS。

彼らはなんと、8月28日にマドリード、翌29日にバルセロナに来ます！

でもバレンシアには来ない…。

◇　◇　◇

そんな中でもスペイン、そしてバレンシアにもちょくちょく来てくれている（イメージがある）2manydjs！
今年は6月に開催されたMallorca Live Festival 2024に出演しました。
さらに！SOULWAXとして今月再びスペインに来ます！

マドリードだけに。

ところでおいおい、なんだこのフェス！💦

The Prodigy、LCD Sound System、Death Cab For Cutie、Massive Attack…こんなに来る！（GOSSIP！超懐かしい！）

■KALORAMA Madrid 2024（8/29～31）
https://kaloramamadrid.com/

◇　◇　◇

10月にはThe Vaccinesがスペインに来ます！

でもやっぱりマドリードとバルセロナだけに…。

◇　◇　◇

12月にはDigitalismが来ます！

ムムム、ムルシアー！！！
バルセロナから南下してくれた！と思ったら、バレンシア通り越してるー！

バレンシア飛び越えてムルシアはここです…

過去にさかのぼれば、一昨年前の2022年、Madcool Festival（マドリード）に3日目のヘッドライナーとして出演したMy 神＝MUSE様は、昨年（2023年）の夏、スペインに再降臨しました。

サンタンデールというスペイン北部の街、そこだけに！


なぜ推しバンドはバレンシアに来ないのか？

スペインという括りで見れば、フェスのヘッドライナー級大物バンドから、その時その時ホットな話題をおさえた新進気鋭の若手バンドやインディーズバンドまで、きちんと幅広く来西しています。

でもここ10年近く、そう、それこそ私がバレンシアにやってきた頃あたりから現在に至るまで、「あの○○○がバレンシアでライブ！」なんていう話は聞いたことがなく、こうしてフェスやライブ情報を（ネット上で）追いかけるようになった今も、バレンシア公演の情報はほとんど見つけることができません…。

これは、2010年にバレンシアのCiudad de las Artes y las Ciencias（芸術科学都市）という近未来な建物が立ち並ぶ施設の屋外で行なわれた、MTV Winter 2010の様子です。
この時のヘッドライナーはArctic Monkeysでした。

2010年と2011年のMTV Winterのポスター

なぜバレンシアには誰も来てくれない？

なぜー？なぜなのー？
教えてー！おじいさぁーーん！！！

…思わずアルムの山に叫んでしまいました。


例えば日本でも、海外バンドの来日公演となると、やはりメイン会場は東京ですよね。
もう少し長く滞在してくれて地方公演も！となると、大阪のみ…なんていうことも多いですから、スペインもきっと同じなのかもしれません。

でも、2010年、2011年頃までは、バレンシアにもArctic MonkeysやMy Chemical Romanceなど、有名どころのロックバンドが来ていた実績があります。

実は、2020年にやはり同じくCiudad de las Artes y las Cienciasを会場にして、Foo Fightersのライブが予定されていました。
しかし、パンデミックの影響であえなく中止となり、未だにそのリベンジライブはおこなわれていません。

さらに！

幻に終わったのは単独ライブだけではなく、なんとフェスも1つ、実現しなかったものがあります。

2022年開催予定だったDiversity València Festivalのポスター

2022年7月21～23日の3日間に渡り開催予定だったこのフェスは、「文化部門、とりわけ音楽部門が世界レベルで直面している複雑な状況に直面している」という、これで一体何人の来場予定者が納得できたのか首を傾げずにはいられない理由で、なんと開催10日前に中止になりました。

実際は、スポンサー不足やチケットの売れ行きが思わしくなかったなど、経済的な問題によるものだったようです。

でもさー。それにしてもさー。
こんなことしてたら、来てくれるアーティストも来場者も、バレンシアで開催のライブは信用できない！って思われちゃいますよねぇ。

近年のバレンシアのトレンド

バレンシアで大きなライブができないのは、万単位の大規模な人数を収容できる屋内施設が少ない、いや、ほぼないのも理由の1つのようです。

先述のMTV Winterや2020年の幻のFoo Fightersのライブ、幻のDiversity València Festivalは、いずれもCiudad de las Artes y las Cienciasの屋外でした。

Arctic Monkeys en MTV Valencia 2010. (Iván Labarta)/出典：El Confidencial

比較的雨が少なく、どちらかというといつもピーカンお天気のバレンシアですが、それでもやっぱりお天気が悪い日はあります。

今年6月、闘牛場（屋外）で開催予定だったスペイン人ミュージシャンのライブとアートフェスティバルは、悪天候により中止になりました。

この日は午後から大粒の雹と非常に強い突風を伴う暴風雨に対するオレンジ警報と、1㎡あたり20Lの累積降雨量に対する黄色警報が発令された日でした。

アリーナ席のある屋根の付いた施設があれば、これらの問題は回避できるんですけどね。

このように、大きな施設がないバレンシアですが、2,000人規模までの収容施設はあるようで、中堅プロモーターはこれまでWilcoやMetronomyなどの招へいには成功しているようです。

またバレンシア政府は、地元バレンシアをはじめスペイン国内の音楽産業に力を入れており、例えば今年7月、Ciudad de las Artes y las Cienciasで2日間に渡って開催されたFestival de les Arts: el indie se consolidaでは、計16組のアーティストがライブをおこなったわけですが、ほぼ全組がスペイン出身という、純国産フェスでした。

それから、もう1つ。

バレンシアはROCKよりレゲエやニューミュージックとやらの方が、マドリードやバルセロナに負けないぐらい先鋭的なんだとか。

えーーーー。

ROCKゴリゴリでいこうよ～、バレンシア～。

希望の光？

バレンシアには大きな箱がない件について、屋内ではないですけども、個人的には、個人的にはですよ？、サッカークラブValencia CFのホームスタジアム、Estadio de Mestalla（収容人数：約4万9,000人）を使わせてもらえないかなぁなんて思うんですよね。

それにバレンシアにはもう1つサッカークラブLevante U.D.があります。
Levante U.D.のホームスタジアムEstadio Ciudad de Valenciaの収容人数は約2万6,000人です。

でも、いろいろとダメなのかな。
芝生の問題とか。
オトナの事情とかで。

…なんてことをボーっと考えていたら、先月7月25日、David GuettaがEstadio Ciudad de Valenciaでライブやってました！

Levante U.D.のスタジアムなのに、「Amunt Valencia!」←バレンシア語で「頑張れバレンシア！」なんて叫ぶもんだから、Valencia CFが喜ぶっていう…笑。

「Amunt Valencia!」は、Valencia CFを応援する時によく使われる言葉なんです。

「コニチハー！トーキョー！」みたいに、「Hola! Valencia!」とか無難に言っておけばいいものを、Amuntとか言っちゃうからもう…笑。

しかし！
それだけではなく、とんでもないニュースを発見しました！

バレンシアのバスケットボールチームValencia Basket Club, S. A. D.が現在市内に建設中のホームスタジアムRoig Arenaが、コンサート会場などの多目的パビリオンになるとのこと！

バスケットボールの試合では1万5,600人を収容し、コンサート会場として利用する際には1万8,600人を収容できるようです。

出典：Roig Arena

完成は来年2025年！

私の推しバンドの皆さーん！
来年にはバレンシアにも屋根付きのマクロコンサート会場ができますよー！
バレンシアにCome on, please!!!

OasisもぜひReunionライブはRoig Arenaでいかがでしょう？（何気に切実）

あぁ…、あとはスポンサーと招へい費用の問題か…。

Source：
El festival Diversity de Valencia se cancela a solo 10 días de su estreno（El Confidencial）
Las estrellas del rock ya no visitan Valencia, pero algo va a cambiar a partir de 2024（El Confidencial）
La fuerte tormenta en Valencia suspende el Festival de Les Arts y el concierto de Manolo García（EL MUNDO）
El Levante se anticipa al Roig Arena: posiciona su estadio para grandes conciertos en Valencia（El Confidencial）

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