Amazonからレビューが消える？！
オンラインショップで買い物をする時、Amazonで何かを買おうとする時、私はよくレビューをチェックします。
星が満点のレビューと、星が1つだけのレビューと、それから星が3つのレビューも見ます。
実際に使用している写真や動画がついているレビューがあると、それらもよくチェックしています。
レビューを見て、「よし！買おう！」と決めたり、「うーん…。やめておこう。」と諦めたり。
皆さんはどうですか？
購入者のレビューは、私にとってはもはや“もう1つの商品説明”的位置を確立していますが、驚きのニュースが入ってきました。
Amazon、購入者のレビュー削除を計画…中小企業に打撃か
多国籍企業がこれらの変更を決定的に実施するかどうかはまだわからない…。
Amazonの広報担当者によれば、フリーランスや中小企業がAmazonで販売する商品のレビューや評価は、Eコマースの知名度や競争力にとって不可欠なツールであるにもかかわらず、消滅する可能性があるという。
Amazonが、自社製品の知名度や評判に依存するフリーランサーや中小企業にとって重大な影響を及ぼす可能性のある実験を自社プラットフォーム上で行った。米誌『Fortune』によると、多国籍企業は検索結果ページの変更をテストしており、これまでAmazonのショッピング体験の特徴であった星評価と商品レビューの総数を削除しているという。
レビューや評価がオンラインショッピング体験にとってますます重要になっていることを考えると、この実験は少し奇妙だ。スペインにおけるEコマースの年次調査（2023年）によると、実に93％の消費者がオンライン・レビューが購買決定に影響を与えると回答しており、少なくとも5件のレビューがある商品はコンバージョン率が270％上昇するという。さらに、大半のユーザーは、商品を信用する前に10件までのレビューを読んでおり、このツールがオンライン消費者の信頼を高めていることを裏付けている。
Amazon レビューの削除は、すでに一部のユーザーでテストされている
この 「限定テスト 」は、同プラットフォーム自身が明らかにしているように、少数のユーザーと特定の期間のみに影響した。具体的には、このグループのユーザーに対して、Eコマース大手の検索結果の通常の表示とは異なるバージョンが表示された。商品リストには、通常、星印、0から5までの数値評価、レビューの総数が表示される。
この分野の専門家であるFelipe Moreu Martorell氏（InnovAI Solutionsの共同設立者）は、本紙に次のように語っている。「おそらくここが重要なのですが、ユーザーは各記事をクリックしてこの情報の詳細を参照しなければなりません。」
Amazonの広報担当者Maria Boschettiは、この変更は本当にテストであり、一部の情報筋が推測したようなソフトウェアのバグではないことを回答した。彼女の発言によると、今回の変更の目的は、「検索結果に表示されるレビューやその他の属性を含む商品情報を絞り込み、よりコンパクトにして、顧客がさまざまな商品の選択肢を素早く閲覧できるようにする」ことだという。しかし、これまでに得られた結果の詳細や、この試験の予想期間については明らかにしていない。
様々な報告書によれば、商品レビューや評価は、買い物客の意思決定において否定できない重みを持つツールであるため、この変更が実施されれば、買い物客の体験に大きな影響を与える可能性がある。「販売者、特にフリーランサーや中小企業にとっては、すでに競争の激しい市場で際立つための新たな課題となり得る」と専門家は述べている。
Amazonがこれらの変更を恒久的に実施するかどうかはまだわからないが、レビューの表示に変更があれば、知名度や販売転換率が大きく変わることは明らかである。
問題視されているレビューの信憑性
1995年の導入以来、レビューと評価はAmazonの重要な差別化要因として機能してきたが、同時に不正行為による問題も引き起こしてきた。このプラットフォームが世界中の何百万もの出品者に開放されるにつれ、一部の出品者はシステムを操作しようと試み、5つ星評価を得るために利用者に金銭を支払ったり、高評価を利用するために新商品を既存の出品商品と統合したりするなどの手口に走った。
パンデミックによって悪化したもうひとつの大きな問題は、ボットによって生成されたレビューだった。Covid-19におけるオンラインショッピングの激増は、Eコマースプラットフォームを長年悩ませてきた現象、すなわち偽レビューの拡散を激化させた。
「不正レビュー検出サービス『Fakespot』など、この問題に関する深刻な分析によると、2020年中にAmazonで分析された7億2,000万件のレビューのうち、約42％が偽レビューだった」と、Felipe Moreu Martorell氏は述べた。
Amazonはこの問題の大きさを認識し、偽のレビューを検出・削除するための厳格なポリシーと技術的・法的リソースを通じて、こうした行為に対抗してきた。同社は、毎週数百万件の商品レビューを受け取っており、機械学習モデルと不正行為対策を専門とする12,000人以上の従業員からなるチームを組み合わせて採用していると主張している。2020年、同社のシステムは2億件以上の不審なレビューを阻止し、2022年には、金銭的報酬や無料商品と引き換えに不正なレビュー購入をコーディネートしている1万以上のFacebookグループを報告した。
AmazonはAIを使って中小企業の知名度を向上させる
近年、同社はレビューシステム自体も刷新し、ワンタッチ評価などのツールを追加した。この変更は、偽のレビューの影響を緩和するためでもあるが、より合理的なユーザー体験を提供するためでもあり、プラットフォームの完全性を守るためでもある。「これは、消費者の信頼を獲得し、大規模な競合他社から際立つためにレビューに依存しているフリーランサーや中小企業に特に関連しています。」
検索結果へのレビュー表示のテストに加え、Amazonは人工知能を利用した顧客体験の向上への取り組みを強化している。この点に関して、「2023年に実施された最も新しい開発のひとつは、AIが生成した要約を取り入れることで、商品ページの目立つ段落にカスタマーレビューを合成します。」と専門家は結論づけている。
特に、これらの要約は、アイテムの属性に関する重要な情報を提供し、「使いやすさ」に言及したレビューなど、特定のレビューを検索しやすくなる。商品の特徴や一般的な購入者の声など、ユーザーが個々のコメントをすべて読まなくても、レビューの重要なポイントを素早く把握できるようになった。
Source：Amazon planea la eliminación de las reseñas de compradores, lo que perjudicará al pequeño negocio（autónomos y emprendedores）
おわりに
一時的な（…と言ってもいつまで続くのかわかりませんが）実験でレビューを削除していると知り、少し安心しました。
しかもこの実験によって、今後さらにレビュー画面が機能的且つ便利になるのであれば、ぜひ歓迎したいところです。
スペインでは最近、特にAmazon、SHEIN、Temu、Aliexpressユーザーの著しい増加により、ブラッシング詐欺の被害報告が増えています。
ブラッシング詐欺とは、購入した覚えのない商品がある日突然届くというもので、ユーザーの住所や氏名など個人情報を悪用して商品を発送した後、偽のレビューを投稿してレビュー数を水増しするのが目的です。
私のようにレビューを信じて商品の購入を決めるユーザーは多いでしょうから、もしかしたら私もこれらの偽のレビューに騙されて商品を購入している可能性があります。
詐欺との戦いはいたちごっこかもしれませんが、Amazonにはぜひ画期的で便利なレビューシステムを追及し続けてほしいですね。
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