27歳、無職になる。
春の健やかな陽気とは裏腹に、私の心は暗澹としている。
というのも、題にある通り、無職になるからである。
現職にメンタルをやられ、汚い話だが、毎日嘔吐、下痢の日々。何もないのに笑いだしたり、大声を上げたりと基地外の所業。
して、見かねた上司から辞めたほうがいいという事で、この始末。
さて、私は一体どうなるのか、これまで生きていて良いことはなかったので、今後も良い事などないだろうという諦観。しかしその諦観の裏には確実な焦りが見え隠れしている。
私は神を信じていない。いるのであればもっと良い人生を提供してくれていたのではなかろうか。と、神に責任転換をするも、誰が悪いと言われれば自分の顔しか浮かばない。結局、これまでの人生で、様々な選択肢で、決定を下したのは私である。他の選択肢を選んでいたらあるいは。
仕事を辞めると決まった日の朝は早かった。吐き気もなく目覚める事のなんと素晴らしいことか。目が覚めて初めにすることがこの執筆とは。況や就活を始めるべきだろうが、全く。
ひとまずボケっと空虚に身を染め、遺書を認める。