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本物のアートとは哲学を可視化したもの??

マルジェラが語る"マルタン・マルジェラ"
  ---martin margiela:  In His Own Words---

マルタンマルジェラのドキュメンタリーをたまたま見つけてハマって3回ほど観ました。
もうすっかりファンになってしまいました。


まずはその匿名性

ドキュメンタリーの中でマルタンマルジェラは
みんなと同じだと思うことでバランスを保てる
と言っていたの。

それについて理解するのに少し時間がかかりました。なぜならほとんどの人は 
「わたしは周りと違うんだ。」
と思うことで安心するのでは?と思ったから。

でもその後の一言
「顔じゃなくて僕の名前は作品とともに記憶されて欲しい」

作品を何より大切に思っていて、その大切な作品に少しでも不純物が混ざることが嫌だと言うこだわりだったんだなってこと。

マルタンマルジェラは、
タグについているデザイナーの名前をみて判断する風潮が嫌いだったそう。そうして白いタグのみがつけられていたが、そのタグさえも消し去り残ったこの四隅のステッチがブランドの目印になったよ。

90年代のトレンドとマルタンマルジェラ

ドキュメントに出演するトレンド予測家(そんな職業あるん)が
「90年代は環境問題を考え経済危機を心配してファッションが内省的になった。装飾を捨て、白や生成りの服が流行った。」
「マルジェラの哲学が合う時代になった。」
とおっしゃっていたよ。

90年代はトレンド予測家が言うような社会的背景の影響でシンプルで実用的なスタイルが注目されたみたい。その中でも

・ミニマリズムの台頭
・中性的なスタイル

これがわたしの心にブッ刺さったようで。
ほかにも90年代の流行の特徴はあるようですが。
(私が妙に90年代の映画が好きな理由がこれで判明したよ。)

ここでタイトルにつながっていくんだけど

飾り気のなさ🟰真の美しさの追求
だと思ったんだよね。

マルタンマルジェラは前衛的でどんどん新しいものを出していったのは確かにそうだけど
これまで美しいとされていたもののその奥に迫っていった結果今まで見えてこなかったものが見えてきた、ということのような気もするんだよ。

これが真の美しさの追求

そしてその自身の考える言葉にできない美しさを語る方法がマルタンマルジェラにとっては服、ファッションだったんじゃないかなって。

哲学を可視化したアート

本当にマルタンマルジェラの頭の中を覗き見しているようなくらい丸裸ですものね。

表面的じゃない、その奥に何かありそうな、
知りたくなる、それが本当のアートなのだと。

ドキュメントの中でシュルレアリスムと言う言葉が出てきて。
その特徴の一つに自動筆記(オートマティズム)という、無意識の中で思考を超えて作る方法と言うのもあるんだよ。たしかにマルジェラの作品作りにも当てはまるのではないかとも。
知りたいことがどんどん出てきたから、これからどんどん深掘りしていくよ。

恥ずかしながら、このドキュメントを今年の夏に見るまで私はマルジェラというものをほとんど知らなかったの。

90年代はマルジェラとともにコムデギャルソンもまた時代を席巻していたことも。

そしてコムデギャルソンもまた哲学的でアバンギャルドな存在だったそうで。これはまた勉強する課題が増えました。楽しみです。

初めてのnote投稿ですが、最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。

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porotto__piya
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