MCUドラマ『ミズ・マーベル』の前に原作コミックを読み返そう①『Ms.マーベル:もうフツーじゃないの』
こんにちは。お久しぶりの更新となりました。
最近のアメコミ映像作品というと『ザ・バットマン』『ムーンナイト』『モービウス』が上映、配信されましたが、どれも独自の魅力があり、面白かったですね。来月には『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の公開も控えています。
さらにディズニープラスでは、6月8日にドラマ『ミズ・マーベル』の配信が控えています。アベンジャーズオタクでキャプテン・マーベルファンの女子高生カマラ・カーンが特殊能力を身に着け、一人前のヒーローに成長していく物語になりそうです。
私は映画からアメコミの世界に入ったため、これまではアメコミを読むにしても映画やドラマで知る→原作コミックのキャラを知るというケースしかありませんでしたが、カマラ・カーンのミズ・マーベルに関しては先に邦訳コミックスを読んでいたので、原作→実写というケースは初めてとなります。そこで、今回からドラマに向けて原作コミックスを読み返し、簡単に感想を書きながらドラマに向けてモチベーションを上げていこうと久々に記事を書くことにしました。
原作コミックのネタバレがありますので、ご注意を。
ミズ・マーベルの邦訳コミック紹介
私の知っている範囲の話になりますが、カマラ・カーンのミズ・マーベルの邦訳コミックを紹介します。
ミズ・マーベルの個人タイトルは今回紹介する1巻から4巻までヴィレッジブックスさんから発売されています。基本的にはカマラのヒーローとしての成長物語で、タイトル通り最終巻で憧れのキャプテン・マーベル/キャロル・ダンバースに会うことができるまでの話を描いています。
その他には、彼女がリーダーを務めるヒーローチーム『チャンピオンズ』シリーズが発売しています。『チャンピオンズ』は個人タイトルより後の話で、アベンジャーズに加入した彼女が『シビル・ウォーⅡ』(こちらまだ読めていません…)を経て先輩ヒーローたちに失望し、若手ヒーローを集めて自ら結成したチームになります。こちらは2022年2月に発売した最新刊含めて3冊出ていますね。MCUにも登場が噂されているノヴァやマイルズのスパイダーマンなどがメンバーです。
他には、ディズニープラスで配信しているアニメ『マーベルライジング』と連動したコミックが一冊出ています。こちらはパラレル的なエピソードですね。
それでは、今回はカマラ・カーンのミズ・マーベルの邦訳個人タイトル一冊目『Ms.マーベル:もうフツーじゃないの』あらすじを紹介していきます。
『Ms.マーベル:もうフツーじゃないの』あらすじ
ジャージーシティに住む16歳のムスリムの少女カマラ・カーンは、自分で二次創作までしちゃうくらいのアベンジャーズオタク(この世界においてはいわゆるナマモノってやつになるのでしょうか…)。ムスリムの家庭ゆえの厳しいルールがあり、青春をしたいお年頃のカマラにとっては少し窮屈な環境でした。
そんな彼女はある日両親に黙って自室の窓から外出。同級生たちが参加しているパーティに向かいます(アメリカのイケてる高校生は必ずパーティしてる描写あるな…)。しかし、同級生にからかわれたり、お節介な親友の男の子ブルーノ(どうやらカマラに気がある模様)に「こんなところにいちゃダメだと」言われたりで機嫌を損ねたカマラは、パーティ会場を後にします。そこで町中を包んだ謎の霧を吸い込んだ彼女は、アベンジャーズの不思議な幻覚を見た後、目が覚めると敬愛するヒーローのキャプテン・マーベルの姿に変身しているのでした。
混乱するカマラでしたが、どうやら自分の身体を自在に変化させる能力を身に着けた模様。まだうまく制御はできませんが、別の人物に変身するだけではなく、体の一部、または全部を縮小化や巨大化なんかもできます。そこでたまたま同級生の女の子が池に落ちてしまうのを見た彼女は、父親が言い聞かせてくれていたコーランの一節を思い出し、能力を駆使して彼女を助けるのでした。この時、キャプテン・マーベル(コミックではかつてミズ・マーベルと名乗っていた)の昔のコスチュームの姿に変身していたため、世間では彼女を模倣した新しいヒーローとして認識され、新しい"ミズ・マーベル"という呼び名も定着するのでした。彼女のヒーローネームのミズ・マーベルはたまたま憧れのキャプテン・マーベル(旧ミズ・マーベル)の姿になっていたからというだけで、能力などがキャプテン・マーベル由来でも何でもないというのが面白いところですね。
この後、無断外出がバレて両親に叱られるカマラでしたが、だんだんと自らの能力を使いこなし、親友ブルーノの協力も得ながら、正体を隠して人助けを行うようになっていきます。そんな彼女がどんな困難に立ち向かっていき、ヒーローとなっていくかは、是非ご自身の目で。
第一巻であるこの本は、まさに彼女のオリジンストーリー。能力に目覚め、ヒーロー活動を開始し、初めての悪人との闘いを描いた一冊です。カマラが若いヒーローなので、青春時代特有の悩みも抱えながらヒーローとしても人間としても成長していくストーリーは、MCUでいうとスパイダーマンシリーズのようなまっすぐさとさわやかさ、ほろ苦さを含んだシリーズになります。
ドラマ版では能力が違う?
ここからは余談。
ドラマ版の予告を見ると大体はこの原作になぞった内容になりそうですが、能力に関しては原作とちょっと違う模様。原作では主に体を某麦わらのゴム人間のように自由自在に伸ばしたり大きくしたりして戦うカマラですが、ドラマの予告映像では同じように腕を大きくしてパンチをしているようなシーンはありますがその拳がクリスタルのように光り輝いており、原作とはちがった演出がされています。さらに、足場を作って空中を歩いたり、バリアを作るという描写は原作にはないですね。予告だけ見ると、ドラマのミズ・マーベルの能力は自分の思い描いたものを光の結晶で具現化する能力とかですかね。MCUで今後登場が内定しているファンタスティック4のリード・リチャーズも体をゴムのように伸ばす能力なので、被りを避けたのでしょうか?
さらに、原作ではインヒューマンズと呼ばれる異能力を持つ人間を覚醒させる霧の影響で能力に目覚めたカマラですが、ドラマでは腕輪が能力のリソースになっているように見えます。原作のコスチュームでも同じような腕輪はしていますが能力には特に関係ないので、これもドラマならではの設定になりそう。
次回は2巻にあたる『Ms.マーベル:スマホ世代とか言われても』を読み返していきたいと思います。
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