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ぼくを探しにーシルヴァスタイン 作ー

おはようございます。本日は偶然図書館で見つけた「ぼくを探しに」の絵本を読んだ感想を投稿します。


偶然絵本と出会う


本棚に並んでいるのではなく、ディスプレイされていたので、推薦図書になっていたのかもしれません。
私は絵本は小さい時よく読んでいましたが、大人になってからはほとんど読まなくなりました。

たまたま、返却に行った図書館で題名と絵が目に留まって、ペラペラと紙をめくってみました。
直感的に”好き”と感じたので、もう一冊気になった絵本と一緒に借りました。

絵本を開いて


家に戻ってから、さっそくページをめくり読み始めました。
まるくて、少しかけた”ぼく”は何かがたりないだからぼくは楽しくない。
と思い、かけた部分を探しにころがっていきます。

この段階で、もう感覚がわかりました。
そう”何かがたりないって”私もいつも思っています。
私もころがってかけらを探さねばなりません。

太陽と風のようにカンカン照りや雨、雪の中、かけていて上手くころがれない中、途中でミミズとはなしたり、花の匂いを嗅いだり、カブトムシと競争したり、海を渡ったり、歌を歌いながらかけらを探します。

途中でかけらが見つかりますが、自分のかけらではありません。
いくつもかけらをみつけますが、自分のまるい体にぴったりと合うかけらはありません。

どんどんとにかくころがって、無茶したり、穴に落ちたり、壁にぶつかったりしながら、やっと自分に合ったかけらを見つけました。

ぴったりとはまったかけらに”ぼく”はバンザイ!
もう、すっかりまるくなったので、前より速くころがる事ができました。
でも、花の匂いを嗅ぐことも、ちょうちょにとまってもらうことも出来なくなりました。

歌なら歌えると思って歌ってみました。
まるくなっちゃったから上手く歌えません。

それに気が付いて”ぼく”はころがるのをやめて、欠けらをそっとおろしました。一人でころがりながらそっと歌ってみます。
そして、ちょうちょがとまりに来ました。

シェル・シルヴァスタイン

この作家(芸術家)を知りませんでした。見た目はプロレスラーの様で髭面。ちょっと危ない人の匂いぷんぷんです。
絵や漫画を描き、歌作ってギターも弾いてという多才な人。

この絵本は those who didn't fit  合わなかった人たちにのために書いたそうです。

内容もそうですが、絵にも惹かれました。
というかファンになりました。この後も他の絵本読みます。
絵も文章も黒白の単純なものですが、なんだか刺さります。

2回目読んだときは何故か少し”物悲しく切ない”感じになりました。

解釈

読んだ人によって感じ方が違うと思いますが、私の解釈は
いつも何か物足りない…。と思って、その何かを一生懸命、焦って探そうとします。足りない物の正体を見つけるため、いろんな事を試します。
でもしっくりこないし、上手くいきません。
きっと見つかれば自分は今より充実して幸せな日を過ごせるんだ!と思っています。
見つけた!と思ってホットしていましたが、時間がたつにつれなんだか違和感が出てきます。
何故だか幸せでも充実感もありません。
その時に気が付きます。

足りなくてもいいんだ…。かけていてもいいんだ…。
それが自分だし、全てが整っていなくたも幸せなんだ。全部埋まって隙間がなくなると、速くなるけど色々な物を見落としてしまう。
焦って探し、無理に埋め込んだ欠けらは本当は違う。
自分のペースで花の匂いをかぐ、ちょうちょがとまる、そんな余裕のあるペースで生きていくのも良いのでは?
と私自身が言われているような気がしました。

はまりそうな予感です(❁´◡`❁)。
さっそく、他の本を借りに図書館に行きます。その後。気に入った本を購入しようと思います。

シルヴァスタインの世界にしばらく浸りそうです。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。
この本が気になった方は借りてみてください。
どなたかのお役に立てます様に。


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