稲盛流コンパ②
前回に続き、稲盛流コンパについて書きます。
コンパについての稲盛さんの以下の言葉が紹介されています。
コンパとは、私が従業員との間で率直にコミュニケーションを図る場であり、同時に、私の考えをみんなに理解してもらうための大切な場です。
私は会社を創業して以来、機会を見つけてはコンパを開き、リラックスした雰囲気の中、膝を突き合わせて酒を酌み交わし、人生について、仕事について語り明かしました。
本社ビルには100畳という巨大な「和室」があります。
夜な夜な、その部屋でさまざまコンパが開かれるそうです。
料理は社員食堂に注文し、缶ビールや軽食が持ち込まれることもあれば、取引先などからの贈答品が並ぶこともあるそうです。
このコンパこそは、社員同士の結束力を高め、業績を向上させる立派な会社行事なのです。
稲盛コンパの七奥義には、以下のように書かれています。
稲盛流コンパは遊びではない。
同じ会社で働く仲間がより良い人間関係を築き、どうすれば会社が発展し、皆が幸せになるかを全員で考える場だ。
会社のベースになるものという意味では、その重要性は日中の仕事以上といえる。
だからこそ、初めてコンパを導入する際には何のためにコンパをするのかという意義と、全員参加の必然性を説かなければならない。
欠席を申し出る人がいたなら、リーダーが強引に誘ってでも、時には叱りつけてでも全員参加に持ち込む。
それでもコンパに出たくないという人が1人でも出るようなら、最初からコンパをしないほうがいい。
稲盛流コンパには是が非でも全員で語り合うというリーダーの執念が必要であり、執念なくしてコンパは機能しない。
欠席者が出るのは執念の欠如。
この点が、一般的な飲み会とは全く異質だ。
稲盛さんは、コンパでは自分の考えに納得しない社員を相手に納得させるまで説き伏せ、場を空気を和ませるためには、顔に化粧をして女装したりもするそうです。
自分が一番場をつくるところは本当に学びです。
稲盛さんの人間味あるところ、暖かさ、社員を大事にしている姿勢に人が集まると思いました。