見出し画像

デッキ紹介④【死灰の中から】

ぽれぐです。
デッキ紹介やっていきます。

デッキレシピ

まずはレシピ。

メインギミック

 このデッキは、真炎竜アルビオンを使いたくて組んだデッキです。

 アルビオンは融合素材にできない耐性と対象耐性を持ち、相手ターン中にフリーチェーンで互いの墓地のモンスターを合計2体1体ずつ互いの場に特殊召喚する効果をもったモンスターです。(お互いの墓地から1体ずつでも、どちらかの墓地から2体でも可)
 所謂「送りつけ系」カードですが、数ある「送りつけ系」カードの中でも余剰アドバンテージを生み出すことができ、耐性と打点も持った優秀なカードです。どんなモンスターを送りつけるのかがこのカードを使う上で肝になってきますが、ここはひとまずアルビオンの出し方から説明していきます。

 アルビオンは「アルバスの落胤」と所謂聖女ステータスのモンスターを融合素材として指定しています。烙印周りのカードを使えば容易に出すことができそうですが、そのようにしてアルビオンを出しても、他に強力な融合体を出せる選択肢が多い中でアルビオンを出す必要性が薄いと感じました。そこで、別の出力方法として表裏一体を選択しました。

 表裏一体であれば、融合召喚のためにデッキスロットを割かずに済みます。また墓地効果で墓地のアルビオンをエクストラデッキに戻すことができるので、2枚目の表裏一体を引ければ繰り返しアルビオンで戦えます。

速攻魔法なので相手ターン中に奇襲をかけられる

 アルビオンを表裏一体で出すには、闇属性・ドラゴン族・星8のモンスターのリリースが必要になります。このデッキでは、場に残りやすい該当ステータスのモンスターとして、ブラック・ホール・ドラゴン(以下、BHD)に注目しました。

「ブラック・ホール」は一枚だけ採用

 BHDは、自分・相手を問わずカードを対象を取らずにモンスターの破壊が発生した場合に特殊召喚できるモンスター。BHDが常にフィールドにいる状態を作れるよう、カードを対象にとらずに破壊できるカードを多数採用してデッキを構築しています。

 次に、アルビオンで相手に送りつけるカードの紹介です。選ばれたのはこのカード、スクラップ・サーチャー。こいつは特殊召喚成功時に自分フィールドの「スクラップ」以外の表側表示モンスターを破壊する"強制効果"を持っています。このカードを送りつけて相手モンスターの全破壊を狙っていきます。

攻撃力100

 さて、このスクラップ・サーチャーの強制破壊効果ですが、カードを対象を取らない破壊にあたります。スクラップ・サーチャーの効果に反応して、表裏一体のコストとして墓地に送られているBHDが蘇生できます。

 相手ターン中に、相手はスクラップ・サーチャーを送りつけられて場のモンスターが全滅、対してこちらの盤面には融合素材にならず対象耐性を持った打点3000のアルビオンと効果破壊耐性を持った打点3000のBHD。さらにはアルビオンの効果で蘇生した何らかのモンスター。結構強そうじゃないですか?

 このように、真炎竜アルビオンスクラップ・サーチャーを相手に送りつけて場を荒らし、こちらはブラック・ホール・ドラゴンを蘇生していく一連の流れが、このデッキで狙う戦術になります。

各種採用カード

 メインギミックの紹介が終わったところで、各種カードの説明に移ります。まずは初動札でもあるスクラップから。

スクラップ

 初めのターンにスクラップを使ってライトロード・ドミニオン・キュリオスを立て、BHDを墓地に送ります。キュリオスの出し方については有名なので詳細を割愛しますが、ざっくり言えばスクラップ・ワイバーンの効果でデッキからスクラップ・ゴーレムを特殊召喚し、ゴーレムで何らかのスクラップを蘇生して種族の異なる地属性を3体揃える、というものです。

スクラップを蘇生&リクルート
星4以下のスクラップを蘇生
BHDを墓地へ


 スクラップ・ラプターから1枚で初動を始められるのが理想ですが、スクラップモンスター+何らかのモンスター1体で同じ動きができるので、初ターンにキュリオスを立てることは容易です。(妨害を食らわなければね!)

 ワイバーンは②効果でスクラップをリクルートしながら場のカードを選んで破壊する強力なカードなのですが、先行で使う場合自分のカードを破壊しなければいけない欠点があります。このデメリットを少しでも緩和できるよう、補給部隊を3枚採用しました。スクラップの自壊時に1枚ドローできるので、ワイバーンの破壊先を補給部隊にすればマイナスをチャラにできます。また、初動のタイミング以外でもセルフブレイクの度にドローできる点や、名称ターン1縛りが無いので重複して効果を使えて腐りずらい点も強力です。

強制効果

 上記のように、スクラップを使ってキュリオスを立ててBHDにアクセスしますが、初動以外でもスクラップには戦ってもらいます。

 特にワイバーンは①②効果どちらもカードを対象をとらない破壊なので、スクラップで相手の盤面に干渉したり、展開を伸ばしたりする過程の中でBHDのトリガーを踏むことができます。

 さらに、スクラップシンクロモンスター達は、自分の場のカードを破壊しつつ相手の盤面に干渉する効果を持っているので、BHDの効果破壊耐性によりこちらは無傷で相手の場だけ荒らすことができます。

破壊とバウンスは同時処理
2枚の破壊は同時処理

 また、スクラップ・サーチャーは「スクラップ」テーマのモンスターなので、2枚目以降のラプター、キマイラから手札に加えたり、スクラップ・シャークで墓地に落としたりできます。

 このように、序盤から中盤以降にかけて、スクラップ達には常に前線で戦ってもらいます。

センチュリオン

 次に、センチュリオンの説明に移ります。スクラップだけでは12期の荒波の中で戦っていけないと考え、召喚権に依存せず手数を増やせるテーマとしてセンチュリオンを採用しました。センチュリオンがこなしてくれる役割は以下のとおり。

・闇属性・ドラゴン族・星8モンスターの供給
・カードを対象にとらない破壊の発生
・星8モンスターの供給
・表裏一体を引き込むためのドローソース

順番に解説していきます。

 まず、闇属性・ドラゴン族・星8について。表裏一体でリリースしてアルビオンを出す流れがこのデッキのメインギミックであることは先述のとおりですが、BHDにアクセスできなかった場合や、BHDが除外やデッキバウンスされてしまった場合に表裏一体が腐ってしまうようでは心許ないと感じていました。そこでBHD以外に簡単に出力しやすい闇属性・ドラゴン族・レベル8モンスターはいないか探したところ、竜騎士ガーゴイルⅡに辿り着きました。

ガーゴイルⅡの存在がセンチュリオン採用に踏み切った一番の理由でした。このカードは自力で特殊召喚できる効果を2つ持っており、センチュリオンは同族へのアクセスが容易なテーマなので、BHD不在時を安心して任せられ(過大評価)ます。

 続いて、対象にとらない破壊について。これはBHD蘇生のトリガーを踏むための行為です。騎士皇レガーティア騎士皇プリメラ・プリムスがカードを対象にとらない破壊効果を持っています。

1ドローのおまけ付き
発注案件

 レガーティアは特殊召喚に反応して効果を使え、プリメラ・プリムスはEX以外から特殊召喚すると戦闘破壊耐性がつくので、どちらもアルビオンから蘇生する有力候補になり得る点もポイント高いです。

 ランク8エクシーズについては後述しますが、ガーゴイルⅡやプリメラ・プリムス、トゥルーデアが星8モンスターなので、BHD等と合わせてランク8エクシーズに繋ぎます。

 ドロソとしては、レガーティアやアトリィのドロー効果を繰り返し使ってデッキを回していきます。

プリメラ・プリムスの登場で使いやすくなった

 その他、センチュリオンは初動のサポートもしてくれます。誓いのエンブレーマによる召喚権を使わない盤面へのカード供給によってスクラップ・ワイバーンを先行で使う場合のディスアドバンテージを軽減したり、素引きしてしまったスクラップゴーレムをスタンドアップ・センチュリオンで墓地へ送ったりできます。

 最後に枚数比についてですが、あらゆるセンチュリオンカードにアクセスできる誓いのエンブレーマを3枚、いつでも使える騎士魔防陣を2枚、その他のセンチュリオンを各1枚ずつとしています。エンブレーマでモンスターを置くとセンチュリオン縛りがつきますが、スクラップのセルフブレイクで解除できるので、最大枚数採用しています。デッキにもう少しセンチュリオンモンスターがいて欲しいように見えるかもしれませんが、表裏一体でデッキに戻せるのでこの枚数でも十分やっていけます。

恐竜族

 恐竜族のカード達は、初動でスクラップ・ラプターのサーチに用いる化石調査を、中盤以降スクラップ以外の動きに繋げたいと思い採用しました。
 化石調査のサーチ対象は魂喰いオヴィラプターらくがきじゅう-すてごの2枚ですが、主にオヴィラプターから他の恐竜たちに触っていきます。サーチの第一候補はらくがきじゅう-てらのです。

 このモンスターはオヴィラプターをリリースしてすぐに出すことができ、相手モンスターを対象にとらず破壊できる星8です。もう、お分かりですね。状況次第では相手ターンまで引っ張って妨害として用いることもできます。強い。
 その他、単体性能の高いパンクラとドゴランを採用しています。特にドゴランは、破壊による除去を多用するこのデッキの詰み回避要因として欠かせない存在です。

ランク8エクシーズ

 最後に、ランク8エクシーズの紹介です。と言ってもランク8モンスターで戦うというよりは、ギミック・パペット-ファンタジク・スマキナからRUM -アージェント・カオス・フォースをサーチしてランク9のCXへ繋いで戦います。

 デッキを回した肌感覚で、1度のデュエルでランク8エクシーズまで行けるのは1回程度だと感じたので、他の選択肢は用意していません。

 ランク9のCXはCXギミック・パペット -ファナティクス・マキナCX熱血指導神アルティメットレーナーの2種を採用。ファンタジクスを何らかの方法で蘇生するとアージェントが帰ってくるので、1度のデュエルでどちらも出せる可能性があります。

800バーンが決まったことない

 ファナティクスの主な役割は、相手の場にスクラップ・サーチャーを押し付けること。これにより自分ターンにもアルビオンと似たことができます。①の効果と②の効果は分離しているので、着地狩り効果を残したまま相手の場を殲滅できます。
 相手の盤面への干渉が不要だと感じた際にはアルティメットレーナーを出し、手札を増やしながら対象耐性を持った3800打点で圧をかけていきます。

まとめ

 以上、真炎竜アルビオンブラック・ホール・ドラゴンのデッキでした!全体破壊と大型モンスターの復活という、派手なデッキで使っていて楽しいデッキになっています!少しでもこの記事を開いてくれた方が面白く読んでくれていたら僥倖です。

おまけ

 デッキ名「死灰の中から」は大正期に活躍したアナキスト・大杉栄の同名の自伝的著作から拝借しました。破壊の後に「黒」が出てくるイメージです。奇しくも、この記事を投稿した9月16日は大杉の101年目の命日にあたります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?