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シャイな私が人前で歌えるようになるまで

世の中には、歌手やタレントのような人前に出たり
目立つことが好きな人も多いと思います。
そういう人気商売って、元から華があって素質のある子がやるイメージ
もしくは親がやらせたかったとか。

私は音楽活動を結構長い事続けているけど、
子供の頃の私はというと、とてもシャイ。
シャイすぎる子供でした。まるで空気のよう。
(大人しすぎてある意味目立っていたかもしれない)

どれくらいシャイだったかと言うと、、、

●学校に毎日行っても1日中声を発しない日がある
●家にホームステイしていた外国人に発声の練習をさせられる
●おとなしすぎて三者面談の話題はいつも「おとなしさ」について
●隣の席の男の子からの問いかけにジェスチャーのみで答える
●声を出したとしても30㎝以上離れると声が届かない
●親戚とも、おばあちゃんおじいちゃんとも会話ができない
●合唱はいつも口パク。歌のテストとか学校休みたい。

こんな状態が高校生くらいまで続いていました。
いやぁ、、いま考えても異常すぎる私。ギャグみたいでしょw
たぶん、発達障害か何かだと思います(実際、診断もらってるんだけど)

ずっと普通の子に憧れていました。
「普通」と言っても色々な普通があるけど、
普通に自分の声が人に届いて、普通に友達や先生と会話ができて、普通に笑えて、普通に泣けて、普通にはしゃげる子供らしい子供に憧れていました。

そんな私が何故いま人前で歌をうたっているのか?

決して向いてるから始めたわけではありませんし、
親に勧められたわけでも全くありません。
(むしろウチはお堅い系の親なので、芸能を勧めるどころか公務員を勧めてくるくらい、音楽や芸能人には疎い)

理由を考えるとするなら、
「ミーハー」「人生の中で他の選択肢がなかった」かなぁ、と。

とても音楽が好きな子でした。

 音楽が好きで自分の部屋ではよく独りで歌っていました。
ミーハーなのでテレビで見るものや周りのものに影響されまくりでした。

 中学の時に初めて見たドラムの生演奏に憧れ、高校の部活では初めてバンドを組みドラムを担当しました。
 ドラマー目指すのもいいなぁと思ったものの、体力的に厳しいなぁ…って思って諦めましたw

 そして、他に目指したのが作編曲家。
小学生の時からピアノを習っていたので作編曲にも少し興味はありました。
 表に出ることに全く憧れがなかったかと言ったら嘘になるけど、向いてないと思っていたし、作曲なら年齢を重ねてもできる仕事かなと思ったので、マイペースに曲をつくって提供できる地味な職人のような人になれたらいいなぁと。
 でも、実は感覚で曲をつくるタイプなので職人気質でもないし、現実問題として音楽で食べていくのは難しいと思っていました。

 そして、他に目指したのがOL(できれば海外出張希望)
だけど、毎日同じ職場に行って、同じ人に会って仕事をするというのが自分には超絶難しい事だとわかりました。危うく人生を終わらせるところでした。海外出張どころじゃなかったw
 普通の仕事って大抵そういう環境なのに、これじゃ何も仕事できないよね。生きていけないよね…。

 もぅ、本当に自分が何に向いているのか全くわかりません。
でも、できることが何もない中で音楽への興味だけは薄れることがなく、音楽だけは続けることができました。
 というか、むしろ音楽が私の人生を救ってくれました。音楽を聴いたり演奏したりすることで楽しいと思えると、生きる気力がまた湧いてくるというか。

 だから、自分ができる範囲でやれることをやろうと思ったら、
とりあえず、デモ曲を作って、それを自分が歌うことで人に聞いてもらうしかないと思いました。

 本当は一時的にデモとして自分で打ち込みして歌うけど、最終的にはユニットかバンドでやりたかったのですが、まぁ、メンバーを見つけるのって簡単じゃなくて、結局ずっとソロで活動し続けています。

そのために、できれば避けたかったLiveにも出ました。

 そりゃあ、シャイなので何年やってもステージに立つことにはなかなか慣れられませんでした。
 歌は歌えてもMCとステージングが特にね…。私、体の動きもなんかおかしいみたいでw走り方がペンギンみたいだと言われます。それで運動苦手なのにダンスを習ってたこともあります。
 お客さんと話すのも苦手でした。(何を話せばいいかわからなくって)
つい最近まで、Liveの前日はいつも寝られず、徹夜明けでLiveを迎えていました。

 それでも、自分の音楽を聴いてもらい、多くの人に知ってもらい、買ってもらうためには、たまにコンペにも応募してみたりもするけど、Liveで歌って、CDを買ってもらうのが必須だと思いました。インディーズ界隈では物販でお客さんと話すのも必須だと思いました。CDを買ってもらわないことには活動も続けられません。そうなると生活もしていけないからね…。

 苦手ながらにも、マイペースながらも、1つ1つそれらをこなしていたら、数年経ったころに、いつの間にかLiveをしてお客さんと話すことが逆に楽しくなってきました。4-5年くらいはかかったかなぁ…。もっとかなぁ…。
 最近では、むしろそれが恋しいくらいです。

合唱で口パクするくらい声を発することにコンプレックスがあったし、人前で話すのさえ緊張で声が出せない子が何故人前で歌えるようになったのか?

それには、そこそこ訓練をしました。
自分でやりたくてやっていたので大変という感情はありませんでした。

何をしたのか…?

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