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歯列矯正日記②-全身麻酔で抜歯をした話
歯列矯正をする前に、私には鼻の下に完全に埋まった埋伏歯がありました。(親知らずではありません)
全く生えてきていない見えない歯だったので、歯医者さんでレントゲンを撮るまで、自分でもその存在は全く知りませんでした。
でも、虫歯でもない上の歯がたま~に痛むなぁ、ってことはありました。後に調べてもらったら、嚢胞性なんとかっていう、感染がおきやすい状態だったようで、そのまま放置していたら上の歯がいずれ溶けていたらしいです。
で、この埋伏歯は、歯を矯正する上で邪魔になる可能性があるということで抜くことをおススメされたのですが、完全に埋まっている歯だし、鼻の近くということもあり、大きな病院の口腔外科で全身麻酔して抜かないといけないかもしれないと言われました。
「えっ、それって痛いの?」
('Д') ←心の中でこんな顔になった
それから数年が経ち、今回やっと意思は固まりました。
歯も抜くし、矯正もしようじゃないか!
例え、全身麻酔で死んだとしても悔いはない!(大袈裟)
そんな気持ちで抜歯に挑みました。
そこまでの大袈裟な(笑)覚悟で挑むにあたって、背中を押したのはこのコロナ禍でした。仕事もLiveもなく、あまりに暇で、その時、心も弱っていて、せめて歯医者に行くことで社会とのリアルな接点を持ちたかったていうのもあったり。無駄に人に会うよりも、必要なことに自己投資する方がまだいいかなと思いました。
実際、大きな病院に行ってみると「全身麻酔でも、局所麻酔でも大丈夫ですよ。ただし、上の歯茎をペロンとめくるんですが、局所麻酔で、万が一、神経が近くにあって痛みがひどかった場合はその日には抜けません」とのこと。
えっと、、それって痛すぎたら痛いまま切ったところを元に戻して、また改めて予約を取って全身麻酔でやり直すってことですか...。それもそれで怖いし手間だな...。何よりも痛いのは嫌だな...って思いました。
なので、たまたま入院の日程の方が早く予約が取れるという状況もあり、全身麻酔で入院して抜歯してもらうことに決めました。
気になったのはお値段。。。
なんせ今ほぼニートだから...。
以前、入院した時に、退院時に唐突に「●●万円です」って言われて、「病院も商売なんだよなぁ」と、急に現実に引き戻されたような悲しい感覚になったことがあって、入院って高そうなイメージを持っていました。
でも、全身麻酔での抜歯でも「数千円」で済むとのことで、安心して全身麻酔にすることにしました。
入院は人生で2回目
1回目は、数年前にわけのわからない突発的な病気で入院したけど、あれは本当にわけがわからなかったです。ある朝、突然左半身が動かせなくなって。自分の頭の中、細胞レベルで本当にボケボケしてるんだなぁ...っていう感想の病気。急性小脳炎っていう免疫が勘違いする病気です。説明が雑でスミマセン。
今回は病気での入院ではないので、暇つぶしになりそうなiPadを持っていって曲でも作ろうと意気込んで行ったけど、「全身麻酔」なんてものを今までしたことがなかったので、結局それを調べるにのにだいぶ時間を費やしてしまいました。
入院前にも、もちろん調べてはいたけど、正直、初めはすごく簡単に考えていて、「寝て起きたら手術が終わっている」っていうメリットしか頭に入ってこなくて、のん気に構えていました。
「全身麻酔」で、調べると今の技術ならリスクも少なくて安全!気づいたら手術が終わっている!っていういかにも気軽そうな事が書かれているページがあるかと思えば、乗り物酔いしやすい人は吐き気がしやすいとか、一歩間違えると死に至るとか深刻なことが書かれているページもあります。
入院した途端に、看護師さんからあれもこれも健康管理されることにより現実味が帯びてきて心配になりました。
実際、まさか入院2泊もして、手術着に着替えて、心電図付けて、術後は点滴するとか、全く想像もしていませんでした。思っていたよりも大がかりなんだなぁなんて。
ちなみに、全身麻酔の状態て、寝てるのではなく、全く意識がない筋肉も動かせない状態らしいですね。だから自力で呼吸ができなくなるから酸素マスクとかが必要になってくるんだって。知らなかった〜。
手術室に入るのも初めてだから、ドラマでよく見るような心電図がモニターに映っているのを見て「あ!あれ私の心電図~!ドキドキ」なんて思ったりしながら、麻酔薬を投入された途端に催眠術にかかったかのように寝落ちしたのが自分でもわかりました。
そして、気づいたら入院部屋のベッドの上。手術中のことはもちろん、手術室から部屋まで運ばれた記憶もなく、ベッドの上にいました。
口の中は血まみれ(笑)花粉用に持参した箱ティッシュがあっという間になくなりました。手術の傷跡から出血しているのかと思ったら、そうではなくて、喉から出血していました。
もしかして、麻酔のチューブを入れる時に喉に当たって傷ついたのかな?!と勝手に想像しています。術部の痛みは特になし。
その後、24時間近く点滴されていました。何の為に点滴してるんだろう??私元気なのに病人みたいだなぁって思いながら、言われるがまま点滴のチューブに繋がれて。
(輸液の名前でググったら水分補給って書かれていました。体液のバランスを整える作用があるらしいです。注入した麻酔薬を薄めるためかな?知らんけど。)
全身麻酔するって大変なことなんだなぁって改めて思いました。自分がすることは何もないんだけど、体への負担がやはり大きいんですね。
点滴用の注射針を刺してる部分が、長時間、刺さっていたから筋肉痛みたいに鈍い痛みが数日続きました。口の中よりも、痛かったのはむしろそっち。
あと、ちょくちょく看護師さんや、お医者さんが様子を見に来てくれるのですが、いつ来るかわからないから、下手にイヤホンしていられないなっていうドキドキ感から暇な割に特に何もできませんでした。(イヤホンして曲作りに夢中になりすぎると訪ねてきてくれた人に気づかなくて無視しちゃいそうだから...)
手術後の食事は離乳食みたいな全て細かく刻んだものになっていたのもビックリしました。メニュー名を見ないと何が何だかわからない(笑)
抹茶のケーキ?と思ったらおひたしだったり、ホワイトチョコのケーキ?と思ったら豚の生姜焼きだったり。刻んで丸とか四角とかに成型されていると何でもケーキに見えちゃう。
あと、コップを傾けてもお茶が飲めない、飲めないと思ったらゼリーになっていたり。
病気でもない自分に、こんなに手間をかけて刻んでくれたんだと思うと嬉しさと、可笑しさと、不思議な感覚になりました。ありがたいことです。
で、無事退院。の前に、、
お会計窓口行ったら「●●万円です」って。
('Д') え、えーっ!聞いてた話と違ーう!!
数千円どころじゃないやん!(笑)
知らされていたのとあまりに違いすぎて一瞬固まったけど、まあ、でも冷静に考えるとそうですよね。
手術費は保険がきいて数千円だとしても、入院にかかる部屋や医療設備の費用があるんですよね…。そりゃそうか。
いや、でも明細見たら手術費も数千円どころじゃなかったんだけどw
(保険屋さんが手術費高いですねぇ。これなら別の保険も支払われるかもしれませんねーって親切に教えてくれたほど)
しかも、旅好きの私としてはつい旅先のホテルと比べてしまいます。
相部屋で、wifiもないし、冷蔵庫もテレビも有料なのに、このお値段か~~って、しちゃいけない比較をする私。スミマセン。
でも高額療養費制度っていうのがあると聞いて無事申請しました。
親が私の名義で加入してくれていた保険からも保険がいくらか下りました。
ぽら母、ありがとう( ;∀;)
今回、抜歯のためだけに、カウンセリング、全身麻酔にあたっての検査(全身麻酔に耐えうる体なのかどうか)、入院にあたってのPCR検査、入院、抜糸、病理検査、、、と結構な回数病院に通いました。
なかなか矯正に辿りつくまでも長い道のりなんですね。
とはいえ、退院した途端に全身麻酔の大変さも忘れました。終わってみると、そこまで大変でもなかったかもしれない。
さて、次は親知らずだ。
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