憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023.10.19)
WBC優勝のドキュメンタリー。こちらも遅ればせながら鑑賞。
特に気になったポイントは3点
①大谷選手
やはりまずは大谷選手。今回のドキュメンタリーの主役といってもいい。
明るいキャラクター、勝負の瞬間の表情やチームの盛り上げ方など、どの場面をみても別格にみえる。引き込まれるスター性がありずっと見ていたくなる。
極めつけはやはり決勝前の言葉。
「僕から一個だけ。憧れるのをやめましょう。(中略)憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」
メジャーで活躍できている大谷選手だから言える言葉だと思われる方も多いと思います。もちろんそれもあるとおもいます。
ただ、メンタルコーチの立場でみるとこういうメンタルを昔から持ってやってきたから、メジャーで2刀流、HR王と活躍ができているのだと思います。
また、このシーンで思い出したことは、
マイケル・チャンコーチがテニスの錦織選手に伝えたこの言葉。
「あなたが世界トップレベルの選手と渡り合うには世界トップレベルの選手への憧れを捨てることです。フェデラーやナダルと戦うときにワクワクしていたり憧れを持っていたら勝てないですよ」
憧れの相手を前に萎縮していたら、勝てないのは当たり前。対戦できることや肩を並べている事にワクワクしているだけではあともう一歩。その憧れを捨てて、憧れの先に立つ決意が出来た時、初めて憧れに勝つメンタルの準備が出来ているのではないでしょうか。
②ヌートバー選手
ヌートバー選手の屈託のない笑顔がめちゃくちゃ素敵。
もしヌートバー選手が無愛想な人だったら、全然チームの雰囲気は違っただろうし、そもそも実力があったとしても呼ばれなかったのではないだろうか。
また、ヌートバー選手の魅力ももちろんだが、受け入れるチーム側での仕組みもうまく出来ていた。「たっちゃん」の愛称で呼ばれ、Tシャツを作り迎えられ本人も安心したと言っています。
勝利を目指すチームにおいて、チームの雰囲気・空気はとても大事。チーム内のメンバーひとり変わるだけで空気や雰囲気はがらっと変わる。個人競技で戦うにしても、チームで戦うにせよ、笑顔は応援してくれる人を増やすし、チーム力を高める一助にもなる。笑顔の力は偉大だなと思います。
ちなみに、笑顔に関連する話として、こんな言葉が私は好きです。
「人は幸福であるが故に笑うのではなく、笑うが故に幸福である」 (心理学者ウィリアム・ジェイムズ)
「良い事があってこその笑顔じゃなくて笑顔でいりゃ 良い事あると思えたらそれが良い事の 序章です。」(Mr.Children/PADDLE)
常にいい笑顔でいられるマインドや、いい笑顔でいるためのアンテナを張っているからこそ、きっと良いことが起きて、幸福になってという好循環が生まれるんだろうなと思っています。
③栗山監督
最後に、栗山さんの監督像も印象的でした。他の人と比較できる知識がないのでなんとも言えないが、率直に代表監督ってあんなに民主的に選手決めとか進めるんだと思いました。また、特に印象に残ったのは選手への「ありがとう」という声がけの多さ。指揮官自らが感謝を積極的に伝えている姿に好感を持ちました。これも笑顔の話に少し似ていて、周りに感謝の気持ちを持って生きていると、自分自身が幸せになり、そして周りにそれが連鎖してさらに「ありがとう」が生まれるという点でとても大事だなと思います。笑顔と「ありがとう」されて嫌な人いませんよね。
以上3点が感想でした。
いい場面を切り取ったドキュメンタリーだし、優勝したからこその結果論ありきの見方ではありますが、要所要所に世界一になるにふさわしい要素がしっかりあったんではないかなと思いました!
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