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なんで海はしょっぱいの?

海がしょっぱい理由は、地球が誕生した約46億年前に遡ります。当時、地球の表面はマグマで覆われ、大気中は水蒸気、塩素、水素で覆われていました。

火山活動が落ち着き、地球の温度が下がり始めると、大気中にあった水蒸気が雨となって地球に降り注ぎ始めました。この雨は大地を流れ、大地のくぼみに集まった場所が海となりました。この時点での海水は、大気中の塩素ガスが溶け込んでいたため、酸性でした。

その後、雨水は大地の岩石を削りながら海へ流れ、また蒸発して雨になるというサイクルを繰り返しました。この「岩石を削る」プロセスが、海水がしょっぱくなる大きな要因です。岩石に含まれるナトリウムや他のミネラルが長い年月をかけて海に流れ、塩素と反応して塩化ナトリウム(NaCl)、つまり塩を形成しました。

現在、海水中の塩分濃度は約3.4%で、海域や深さによってばらつきがありますが、塩分の組成(含まれる成分の比率)はほとんど変わりません。これは、海水が蒸発し、雨となって陸地に降り、川を通じて再び海に戻るという水循環の過程で、塩分が一定に保たれているからです。

以上のように、海がしょっぱいのは、地球の歴史と自然のサイクルによるものです。

以上です。