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CowboxのゲームコントローラーでSteam Linkをやってみた話

携帯機のようにどうにかして寝っ転がりながらSteam出来ないかなぁ、ということでCowboxのコントローラーでSteam Linkを使ってみたという備忘録です。

折角コントローラー買って堪能してるので、似たような環境でゲームしたい人の参考になればと思って残してみました。


※「最高の環境でゲームがしたい!」というタイプではないので、そういう方には参考になりにくいと思います。

※Xinputモード以外については記載していません(使ってないので)

※PvPなゲームでの使い心地なども記載していません(やらないので)


長い文章は読みたくない!という方向けに簡単に特徴をまとめるとこんな感じです。

・大体5千円超えないぐらいだが、それなりにしっかりした作りに感じる

・イヤホンなどをつけたい場合は無線のものが必須

・日本語の説明書もついていて安心(※一部翻訳が怪しい部分はある)

・Nintendo Switchとは一部ボタンの配置が逆になっている

・大前提として「Steamが遊べるPCがある」環境が必須

・遊び心地はPCのスペックとネットワークの回線速度に依存する

・文字入力が必要なゲームとは相性が悪い




◯コントローラーについて


買ったコントローラーはCowboxの「BSP-D3」。通販サイトでは「D03 2023年版」とか書かれてましたね。何で表記が分かれているかはわかりませんが……。
正直なところ安さで選んでいます。レビューを見た感じ『安いけど結構使える』と評判のようでした。様々な通販サイトで探してみても大体5千円超えないぐらいなのが大変手頃で良い。

こういったコントローラーを買うのが初めてなので色々分からないことだらけでしたが、もし失敗だったとしても値段的にそこまで痛手じゃないのもありがたかったですね。

スマホにつけるとこんな感じ。右上の白い物体は製品には無関係です

スマホの上下を挟んで遊ぶタイプです。対応しているスマホの縦幅サイズは130mm~172mmとのこと。

ちなみにスマホは現在GalaxyのA53 5Gを使っています。縦幅160mm以上はあるうえにスマホケースもついていますが、難なく挟めました。挟んだ感じ結構しっかりフィットしています。振ったら取れるとかそういうこともなさそう(そうなる製品はそうそうないんだろうけど)。

また、カメラが裏面に出っ張っているタイプでもコントローラーの左側に窪みがあるおかげで問題なくつけられます。安心!

ちなみに挟むときはとりあえず引っ張ればいいみたいです。ボタン押しながら引くとかじゃなくて。引いてみるとバネみたく戻ろうとする手応えを感じました。

それから「スマホの上下を挟む」使い方から有線のイヤホンは使えなくなります。挿す場所を塞いでしまいますし。ついでにコントローラから音声が出たりはしません。挟んでるだけなので。ワイヤレスで使えるイヤホンが必要かも。


使い方に関して、通販サイトのレビューなどでも書かれていた通り日本語でも丁寧に使い方が記載されています。画像もあるのでわかりやすい。ついでにPDF版もあるので端末で外出先でも読めます。

一部明らかに未翻訳っぽかったり左右が間違って記載されていたりしましたが、読み手側で補完できるレベルかな……と思います。

ところで普段はほとんどNintendo Switch Liteばかり触っているのですが、このコントローラーはSwitchとは「AとB」のボタン、「XとY」のボタンの位置が逆になっています。なので私と同じような状態だと最初戸惑うかもしれないです。まあゲームによってはボタン設定も出来ますが。

左:BSP-D3 右:Switch Lite 
ボタンの配置が微妙に違う

端末とはBluetoothで接続します。端末→コントローラーの順でBluetooth起動する方が安定して接続できる気がしました。そういうものなのか端末との相性によるのかは分かりませんが……。

このコントローラーでは接続する際のモードが複数ありますが、この記事では「Xinput モード」のみ記載します。今のところこのモードしか使っていませんので……。


Bluetooth接続時、「Xinputモード」ではコントローラーは「Xbox Wireless Controller」と表示されます。説明書通り。


なおSteam Link起動時には画像のように「Xbox One S Controller」と表示されるようです。




◯Steam Linkで使ってみる


Steam Linkの使い方としてはざっくり書くと

①PCでSteamを起動する
②スマホでSteam Linkを起動する
③Steam Link側を操作してPCのSteamと接続
④ゲームを選択してプレイ開始

となり「PCでSteamが遊べる」状態であることが前提です。遊びたいゲームもPCにインストールしておきましょう。さらに接続する際はPCとスマホで同じネットワークに繋がっていることも必要らしいです。

あくまでも「PCの画面をスマホに写す(でも操作をスマホで行える)」という感じで、回線速度によってスマホ画面上での画質と動きのスムーズさが変わってくるようです。「PCだと綺麗なのにスマホだと画質がそうでもない」とかも普通にありますし、「さっきまでは綺麗だったのに急に画質が落ちてきた」とかもあります。

PCがデスクトップの場合はディスプレイを消した状態でもプレイ可能です。「ゲーム中にPCのディスプレイを見ないのに電源点いたままなのはもったいないな……!」となるタイプの人間にも優しい。私がそうなので助かります。


ただディスプレイを消すに辺り、ゲームプレイ中は良いのですがゲームを選択する画面ではディスプレイを消すとスマホ端末での操作ができなくなることもありました

コントローラーを購入検討する前にもディスプレイを消した状態での操作は確認していたのですが、その時は起こらなかった現象だったので焦りましたね……。


ちなみにコントローラーを接続しない場合、ゲーム画面はこんな感じになります

ボタン配置などを設定できたりしますが、やっぱりコントローラーを接続して遊ぶ方が遊びやすいかな……。




◯Steam Linkで遊んでみたソフト


上述した通り「PCだと綺麗なのにスマホだと画質がそうでもない」とか「さっきまでは綺麗だったのに急に画質が落ちてきた」とかもあることを前提に、ざっくりとプレイ感を書いてみました。
 ※いくつかのゲームでマウスカーソルが表示されていますが、Steam Link側の操作で消すことが可能です。

・OCTOPATH TRAVELER


HD-2DなRPG。良い感じに遊べます。戦闘中に急に処理が遅くなるとかもない感じがしました。Switch版を遊んでた身としては動きが非常にぬるぬるしているのに驚きます。こんな感じになるとは……。



・428 〜封鎖された渋谷で〜


テキストゲーです。こちらも安定して遊べます。

初期のキー設定はこちら。といってもキーを細かく設定するタイプではないようですね。



・バリアスデイライフ


ほぼシュミレーションゲーな「日常×PRG」。ゲーム性が大人しい部類なので、こちらも操作的には安定します。Switch版ではやや長かったロードも短くなって快適です。ちなみにAndroid版やiOS版でもコントローラーが使えます。



・ムラサキ & ムラサキ劔


パズルとシューティングを掛け合わせたシステムのゲーム。ほぼ安定してましたが、一度段幕が濃い部分で処理落ち→主人公を動かせなくて敗北 になってしまいました。安定感は環境によるかも。とはいえ頻繁に落ちるわけでは全然ないです。

このゲームに関しては元々はフリーゲームという特殊な状況であることや、コントローラー購入前の事前確認では画面に表示される仮想の十字キーが反応せず、自機の移動がフリックになっていたことからわりと心配していたのですが無事使えて安心しました。


ゲーム内のキーコンフィグ画面だとよく分からないので補足すると、決定/射出のZキーにあたるのは「Bボタン」、戻る/必殺のXキーにあたるのは「Xボタン」、一時停止のESCキーにあたるのは「LBボタン」でした。



・MINDHACK


(ややネタバレなのでモザイクをかけています)

ADV+タイピングゲー。コントローラーで遊ぶに辺り、本記事のゲームの中で一番困ったゲーム。タイピングゲーな上にマウス操作もあるのでコントローラーとは相性悪いようですね……。

一応Steam Linkの機能として仮想キーボードを表示することも出来るのですが、画像を見れば分かるようにそこそこ画面を覆ってしまいます。覆った部分にタイピングのための文字が出ていることもあったのでやっぱりプレイしにくい。
キーボードの操作はコントローラーでも行えますし、現時点ではタイピングが遅くても(クリアするだけなら)デメリットはないのですが、やっぱりコントローラーでの操作には向いてないと思います
Bluetoothのキーボードとスマホを接続すればタイピングについては解決しますが、それだとコントローラーはいらないな……になってしまう。


・【追記】パラノマサイト FILE23 本所七不思議


(「記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。)

ホラーミステリーアドベンチャー。基本的には安定して遊べましたが一部シーンで文字を入力する場面が鬼門。その場面に関してはキーボードが必須かもしれません。

MINDHACKにてタイピング入力が不向きなことは分かっていましたが、パラノマサイトにてどうやら仮想キーボードだと日本語入力が出来ないらしいことが判明しました。こういった入力系とは総じて相性が悪い様子。

プレイヤー名に関してはそれでもなんとかなりますが、キャラクター名を入力する場面は正直厳しいです。漢字変換どころかひらがなも打てない状態ですからね……。


キーはこんな感じでした。



・【追記】プリンと盾琴


一風変わったシューティングゲーム。問題なく遊べますね。

ただ低価格のインディゲームだからかキーの設定が出来なくなっています。PCで遊んでもそこは同じですが……。

Steam link&コントローラーで遊んでも画面内のボタン表示や説明が変わらないので初見は戸惑いますが決定/盾を使うZキーにあたるのは「Aボタン」、キャンセル/一時停止のXキーにあたるのは「Xボタン」、ラブボタンのCキーにあたるのは「LBボタン」でした。



・【追記】マジカルドロップⅥ


問題なく遊べました。というか個人的にはキーボードよりも遊びやすかったですね。操作がかなり忙しなくなりがちなので馴染みやすいボタン操作で出来るとかなり楽。

ちなみにこの作品をプレイ時点からPC(のパーツのほとんど)を変えていますが無事に遊べています。別のPCで引き続き遊ぶ場合はSteam Link上で接続するPCの設定が必要になります。

キー設定画面はこんな感じ。



・【追記】Strange Horticulture


不思議な薬草店を経営するオカルトパズルゲーム。Steam link&コントローラーとは相性が良くないみたいですね。全体的に文字が小さいですし……。画面の一部を大きくする虫眼鏡的機能はありますけど。

また植物や霊薬にタグをつける機能がありますが、何故か文字入力がまったく機能しません。全然機能しないのは初めて。PCでプレイしている時から挙動が変わってるなとは思ってましたが……それも関係してるんでしょうか?

特定した植物や霊薬に自動でタグをつける機能があるのでそれを有効にすればかなり楽。そういうプレイングがしたくない人には向かないかと思います。

ちなみにキー設定はないようです。マウス操作向けだから……?



・【追記】Cult of the Lamb


遊ぶ前にSteam側からコントローラー操作に関する様々な注意書きが出てくるタイプのゲーム。この手のものは初めてですね。

アクションを含んでいるゲームはコントローラー操作がかなり馴染みやすい感じがします。

このゲームも信者の名前付けなどで文字入力する場面がありますが、元から名前がついていたりランダムで名前をつける機能があったりするのでそこまで負担はなかったです。これらの機能を使わず自分で好きに名前を変えたい場合は地味に大変になるかも?



・【追記】春ゆきてレトロチカ


こちらも遊ぶ前に画像のようなメッセージが出てますね。確かに一部の文字が小さいので人によっては拡大鏡ツールを使う必要があるかもしれません。私は使いませんでした。



○【追記】番外編〜ゲームバラエティーUnlimitedで遊んでみた〜


せっかく加入したので、ここでプレイできるアプリでCowboxのコントローラーが使えたかどうかも書き残してみます。


・夜廻


使えませんでした。
ちなみにcheeroの「Wireless Open Earphones Smart」というBluetoothイヤホンを使っているのですが、これをつけると何故か音が出ません。使用しているスマホだとグラの表示もおかしかったりして、私が使っている環境とは相性悪いようでした。


後述するように他のアプリだとコントローラー、Bluetoothイヤホンどちらにも対応していたりしたので「ゲームバラエティーUnlimited」のアプリが全て非対応というわけではないようです。



・嘘つき姫と盲目王子


使えました。ただし画面内の説明はタップで操作する際のものなので、色々試す必要あり。タップ操作では同じボタンでも、コントローラーの場合は違うボタンになっていることもあるので注意が必要。
操作は下記のようになっていました。



・マール王国の人形姫

 

こちらも使えました。例のごとくコントローラー操作での説明などはないので自分で試していく必要がありますが「嘘つき姫と盲目王子」よりも使うボタンは少なく、特殊な操作もないので分かりやすいかと。タップ操作よりも快適。



・htoL#NiQ -ホタルノニッキ- 


使えませんでした。
コントローラーで動かせた方が助かるゲームですが……。Bluetoothのイヤホンは使用可能のようです。
ついでにAndroid→iOS→Androidでゲームデータを移せることもこの作品で確認してみました。便利。

余談ですが画面が大きいほど遊びやすい感じがしますね。ある程度は指で隠れにくくなるので。一部ステージとか特に……。



・殺人探偵ジャック・ザ・リッパー


使えませんでした。
Bluetoothのイヤホンは使用可能。コントローラーが使えなくてもそこまで困らないゲームなので問題はさほどないですが。



・ジグソーワールド&ジグソーアイランド


使えました。ただコントローラーだとカーソルの移動が遅いので、対戦など素早い動きが必要になってくるとタップの方が良いかな……となります。



・サテライTV


使えました。ゲームバラエティでは珍しく「RB」ボタンも使えましたね。

画面内のボタン表示をOFFにできる機能はコントローラーを使う場合には便利ですが、画面が切り替わる度にボタン表示が復活してしまうので結局使わなくなっちゃいますね。惜しい。



・魔界戦記ディスガイアRefine


使えました。というかゲームバラエティー系だと一番有効活用出来てますね。まさかここまでコントローラーが使えるとは……と感動するレベル。
「LB」「RB」ボタンも使えます。iOSだと「LT」「RT」ボタンも活用できました。凄い……。

ただ例のごとく説明はタップ時のものだけなので、色々試す必要はあります。すべての操作をコントローラーで補えているわけではないところも注意が必要です。

そもそもディスガイアみたいなやり込みの多さが魅力のゲームはサブスク向きではないという問題がありますけどね……。
ついでにAndroid(GalaxyのA53 5G)側では特殊技を使用後たまに異音がしたり、暗黒議会を使用しようとすると強制終了したりしたので、他のアプリよりもやや安定感にかける感じがしました。機種依存かもしれませんが……。

ちなみに他のゲームバラエティー系とは違い、魔界戦記ディスガイアRefineではセーブデータのアップロードやダウンロードにIDやパスワードが必要になってます。




複数ゲームを遊んでみた感じだと、よほど環境にこだわるタイプでなければ結構遊べるんじゃないかな~と思います。



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