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足元を見た商売は失敗する

 皆さんコロナウイルス対策は大丈夫ですか?

まず出来る事は手洗い・うがいの徹底ですね。コロナウイルスが連日ニュースで取り上げられて雲隠れしておりますがインフルエンザもまだまだ油断できません。共通して言える事は、やはり手洗い・うがいの徹底です。

さてマスクが店頭から見事に消えましたね!

ウイルスの危機感から大量に購入する消費者の影響で在庫が切れてしまった店舗が沢山あるみたいです。しかも次の入荷の目途も立たない!そんな状況ではないでしょうか?

買い物かごに大量のマスクを入れてレジに並んでいる人、ご家族様一点限り!なんて張り紙も無視をしてルール違反を購入する消費者に非難の声があがっているみたいですね。そんな記事も目にします。


 オイルショックの時のトイレットペーパー購入の風景を中学生の頃でしょうか、教科書に掲載の写真で見た覚えがあります。同じ状況なんでしょうね。我こそが助かればそれでよし、自分の家族親戚が良ければそれでよし、周りの事なんてしったこっちゃない。そんな風に心の中で思っているのでしょう。こんな時こそ、緊急の事態だからこそ、協力し合う精神が本当は大切なんだと思います。


 実は東日本大震災、これに似た状況を経験しました。

あるエリアでは食料の確保が難しく、カップラーメンが1つ3000円で売っているのを見て、それはもう凄くガッカリしたのを未だに覚えています。

当時私は建築会社の営業をしてました。お客様は震災の影響で住まいを失い、失意のどん底でした。私も震災にあい、親戚の家が被災したり、インフラが遮断された状態での生活を余儀なくされました。


 この時期、住宅業界は震災の影響で建築ラッシュが始まりました。

この時、住宅の建築費用が一時的に高騰しました。再建築の住宅の数が多く職人不足が起きて人件費の高騰などが起きました。その影響はユーザーの購入価格に大きな影響を与えました。

一方で被災支援として国の支援金などの補助があり、それを再建築に充当して復興支援として業界はとても忙しい時期を迎えました。


この時、建築会社で足元を見た見積もりで提案する会社がありました、中小企業・工務店・ハウスメーカーでも実際、販売価格の常識外の価格提示を受けたと言う話を何件か耳にしておりました。

いずれの会社もその後衰退し、活躍の場は狭くなりました。

いまや口コミや地域での会社の悪いイメージは一度定着すると、中々払拭できません。確かに住宅の場合高額な建物なので、震災の一時的な需要で大儲けをと目論んだ会社があること自体不思議ではないのかもしれませんが。

一方で、適正な価格で良心的な販売価格、丁寧な対応、迅速な対応をした会社はやはり今も尚、業界の中でも大きな成果を出し続けています。


今回のコロナウイルスの件も同様ですね。

先日行ったドラッグストアではひと箱1,300円程で販売してました。物凄くガッカリしました。正直この店には二度と行かないと思っています。

結局こうして一時的な緊急時の需要で一時的な小銭稼ぎをする事によって、長期的な消費者の信用を失い、長い目で見た利益を失っていくのです。


本来、こういう緊急事態の時ほど、ボランティアの精神が大事になってくると思います。ただでマスクを渡せなんてことは言いません、ですが適正な価格、もしくは仕入れが厳しいので多少金額が増加するのは致し方ないと思いますが従来の価格の3倍4倍の販売はやりすぎです!


思いやりのある商売をお願いしたいものです。

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