【乳がん】つらい気持ちはどこで吐き出す?
乳がんの診断が確定するまでの待ちの時間。
乳がんだと告知をされた時、その直後。治療中の不安。
今後の生活や仕事のこと等々、不安や心配は考え出すときりがない。
プライベートなことでもあり、繊細な部分なので、話す相手は慎重に選んでしまう。
家族だからこそ言えない話。友だちに分かってもらえない。とか。
一人で抱えなくても、自分に合った話せる場があると心強いこと間違いなし!
例えば病院の心理士さん
そこそこ大きな病院だと、心理士さんがいて大抵の場合、無料で話を聴いてくれる。
訓練を積んだ臨床心理士さん、最近では公認心理師さんもいるのかな??
わたしは・・・、病院の臨床心理士さんとは合わなかった!
がんの告知されるって、まあまあショックなわけですよ。
わたしは、いきなりステージ3、しかも増殖スピードが超速い。
ポンポンと肩をたたかれて、振り向いたら死神がいてビックリしてる感じ←大げさかよ
だから、告知直後はそこには触れてほしくないわけ。
むしろ、楽しい話とかで気をそらしたかったりしたんだよ。
でもでもでも!
わたしの通っている病院の心理士さんは、
触れてほしくない部分に積極的にがっつり触れてきた。
乳がん告知って、ちょっとしたトラウマなんだから。。。
二度と話したくない、コイツには!!と思ったな。
主治医や看護師さんは時間が限られていて、じっくり話すことは難しいのよね。
化学療法室(抗がん剤の点滴する部屋)では滞在時間が長いので、
看護師さんと話をすることもあった。
何気ない雑談がほとんどだったけど、これが心地よく、治療も頑張れたような気がする。
混乱状態のわたしの心を安定させてくれたのだ。
看護師さん、すごい!トラウマセラピストやん!!と、今は思う。
終末期医療にかかわっている先生の話を思い出した。
彼女たち(看護師)は、近くで患者さんのいろんな姿に触れてる。
生の実体験があるから、彼女たちは感覚で接し方を分かってるんだよね。
例えば患者会
病院内外の患者会にも行ってみた。
わたしが行った患者会の運営は、ほぼ患者さん。
そして、みんなウソみたいにキラキラして元気で、がん患者だなんて思えないくらい。
これが、目標になる!
わたしも治療が終わったら、こうなれるんだ!ってね。
でも、ここでも。。。
キラキラして元気な人ばかりではない。
ステージや増殖スピードでマウントする人がいた!!
相談会ってことで行ってるのに、自分の体験談ばっかり一方的に話すスタッフもいた。
もちろん、そんな人ばかりじゃないし、じっくり話を聴いて
的確なアドバイスや工夫を教えてもらった。
不安解消のためには、経験者の話を聞くのが一番いい!と、わたしは思う。
ウィッグや下着のこと、治療の流れとか気持ちの持ちようとか、参考になることをたくさん教えてもらった。
患者会は有志の患者で集まってお互いをサポートし合ってるから、気持ちを分かってもらう場としたら、患者会が一番いいかもなー。
一番響いて助けられた言葉は
治療の辛さは一生続かない。
ペースがつかめた頃には終わってる。
例えばアプリを使ってみる
tomosnote(トモスノート)を知ってますか?
今は、アプリは無くなってweb版に移行したみたい。
アフラックが運営していて、いろんながん患者さんが無料で利用できて、気持ちを書きこんだり日々の工夫を書きこんだりしてる。
わたしは、治療してたときにアプリで、ちょいちょい覗いてたけど
そのうち、忙しくなってやめちゃった。
新しくなったtomosnoteに入ってみたら、それぞれのがんでカテゴリー分けしてあったり、入院や副作用や食事や、事細かくスレッドがあって
見やすくなっていた。
簡単に経験者の情報に触れられるし、質問したら見た誰かが答えてくれる。
ここで交流するのもありだよね。
例えばマギーズ東京に行ってみる
グリーフケアのお仕事のお手伝いで知ったマギーズ東京。
以前、NHKでも放送されていて一度、見学に行きたいなと思ったまま実現できていない。
NHKの特集で観たときは、たしか治療をどうするかで迷っている方が、
その気持ちを話しにマギーズ東京を訪れていた。
スタッフは、アドバイスすることなく、ひたすら寄り添って聴く。
それで、相談者は自分の納得いくものに気がついて笑顔で帰って行かれた。。
そんな場面があったように記憶している。
温かい木のぬくもりのある建物。
いつか行ってみたいな。
自分に合うところ。自分に合った使い方。
わたしはしんどい時こそ、外に向かう傾向があるみたいで、
いろんな患者会に顔を出したり、tomosnoteにめっちゃ書き込んだりしていた。
その内に、ここは、居心地イイな。とか、
ここは、ちょっと距離置こうかな。とか。
情報をとるのはここが良いな。とか
自分にとって楽な付き合い方が分かってきた。
日常の人間関係と似た感じやね。
ムリに行くこともないし、参加し続けることもない。
自分にとって、気持ちが楽になるところがある。
そんな場所があると思うだけで心強い。