役を降りること
やりたい事がある。だけど、、、
今の私じゃダメだよ。ムリムリ。自信ない。
エイッて、思い切って一歩ふみ出しても、すぐに非難されるよ。
そうそう!
「あんたになんか出来ない。」
「私のように、もっと勉強しないとね。あなたは何もないでしょ」
って、ある人に言われたし。
いや、言われたような気がした。
自分がやりたい事。
実際には、周りから、たくさん応援してもらっているのに。
たった一人からの
たったそれだけの言われたような気がした言葉を
何でこんなに気にするんだろうね?
何でその人に承認してもらう必要があるのかな?
冷静に考えるとおかしな話だ。
自分の人生なんだから自分で決めればいいのに。
しかも、周りはみんな応援してくれているのに。
何でかをゆっくり紐解いてみると。。。
娘が生まれたら、おしとやかな物静かな女の子に育てる。
そんな理想を持った母のもとに生まれた女の子は、
とても活発で元気で、走ったり踊ったり、歌うのが大好きだった。
親戚の集まりがあると、母親は親戚から、理想の娘になっていないことを
冗談めかしてからかわれている。
小さな女の子は、とっさにお母さんがいじめられていると感じたのかもしれない。
その子は、お母さんがいじめられないように、
お母さんの理想の子どもであろうとして、
おとなしく物静かな女の子の役を演じることにした。
もちろん無意識で。
本来の自分とは正反対を生きる。
「どう?おかあさん。私は、おかあさんの理想の子どもになってる?」
きっと心の中で、そう聞き続けていたんだろうな。
小さな女の子は、その役を演じたまま大人になった。
役を演じているなんて、思いもせずに。。。
自分は周りからの期待通りか。
「自分がどうか」よりも「周りがどうか」に軸を置くようになっていた。
「どう?おかあさん。私は、おかあさんの理想の子どもになってる?」
今も、そう聞き続けている女の子に伝えたい。
お母さんの理想通りにならなくてイイんだよ。
泥んこ遊びをしていいよ。
裸足で走り回っていいよ。
飛び跳ねたっていいんだよ。
服が汚れても大丈夫だよ。
もう、物静かな女の子の役を演じなくてイイんだよ。
この女の子が役を演じることをやめたとき、
この子の目の前にはどんな世界が広がっているのかな。