難しいけど大事な「改憲」の話②憲法って誰が守るの?

日本国憲法って、何のためにあって、誰が守るべきものでしょう?
こう質問されたら、どう答えますか?

① 一般国民
② 国や偉い人
③ 国民みんな

公民を勉強した中3生に質問すると、①か③を答える子がほとんど。
友だちや知り合いに訊いても、たいてい①か③。

正解は・・・・

③国民みんな なのですが、特に②国や偉い人(権力を持っている人)が守るべきもの。

楾(はんどう)大樹さんという弁護士が、「檻の中のライオン」という絵本を書いて、全国回って講演をされている。
私は3年くらい前にオンラインで聴いたことがあるし、本と紙芝居を持っていて、子どもたちに見せたりしてきた。

その本の中では、政治家や行政の長、公務員などをライオンととらえ、憲法をライオンを閉じ込めておく檻という形で書いている。

権力者が自分たちの都合良いように、暴走しないように、こういうことが大切だよ、こういうことに気を付けて政治をするんだよと、示しているのが憲法で、権力者はその檻=憲法の中で政治をしなければならない。

檻の中のライオンはこちら
かもがわ出版|檻の中のライオン (kamogawa.co.jp)

ところが、
憲法を守らねばならない権力者自身が、本当に守っているの?と思えるようなことが、最近増えてきたように感じる。

憲法の三大柱の一つ、三権分立も機能しなくなっているのでは?と思えるようなことがある。
裁判が一方的に国の味方をしているのじゃないか?と思えたりする。

金持ち優遇の政策ばかりで、弱者を救ってはいないのではないかとも思える。

などなどなど・・・・・

国=権力者が基本的人権の尊重や三権分立という憲法の三大柱を守っているのか?

この10年くらいはそんな疑問ばかりが生まれてくる。

憲法は権力者が暴走しないように、国の理想を掲げ、「国民を」守るもの。「国民が」守るものっていうわけではない。

もちろん、憲法の下に様々な法律や条例があるから、それらは国民が守る必要はあるんだけど、
もし、その法律や条例が基本的人権をないがしろにするものだったとしたら、それは憲法違反ということになる。

憲法を知らなくても、政治に無関心でも、暮らしてはいける。

でも、不利益を被ることもあるし、困ったことになることもあったりして、無関係ではいられないんだ。

特に、今回の憲法改正は、私たちの暮らしを根底から変えてしまう可能性があると危機感を持って動いている人たちがいる。

私も同様に思うから、こんな記事を書いているし、
思いを同じくする仲間たちと「憲法を学ぶ会」というグループを立ち上げた。

そして、動画を勉強会の内容を動画に撮った。
憲法勉強会① みんなでトーク

30分くらいの動画。時間があるときに観てほしい。

難しいけど大事な「改憲」の話①はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?